133章 100鰐
秀一はローサの元を訪ねた。
「あらん!いらっしゃい秀一君!」
「この間頼まれて買ってきた漫画を読んでいたのか。珍しいなお前が漫画を読むなんて。」
「『100日後に稼ぐ鰐』って言う漫画で通称『100鰐』と呼ばれてる漫画よん!101日目には人気ア―ティスト『かねものだかり』の歌『稼ぐ』ともコラボしてるのよ!」
「ふーん。で?その100鰐ってどんな漫画なんだ?」
「ニートの鰐くんが100日後に日本一の広告代理店『でんつー』に就職して、映画化や書籍化して稼ぐってお話よ!」
「へえ、面白そうだなぁ。」
「でしょ~!元々ウェブ漫画らしいんだけれど、このコミック版には8ページの新規描き下し漫画も載ってるのよ!」
「うん?帯には、『新規描き下し漫画28P収録!』って書いてあったぞ?ページ数が合わない気が?」
「新規イラストの一枚絵が20ページで、新規漫画が8ページなの!」
「それって、優良誤認表示じゃないか?」
「さぁ?私には難しくて分からないわ。」
「まぁ、とにかくニートを卒業して働くのは良い事じゃないか。お前もこの漫画に感銘を受けたのなら、ニートを卒業して大手広告代理店の就職を目指す気になったんじゃないか?」
「ぜ~んぜん!」
「少しは働く気になれ~!!」
秀一はローサの顔面でテルミット反応を起こし、大爆発させた。
「きゃあああああああ!!あ~た~し~の~か~お~!!!自慢の髪の毛が滅茶苦茶だわあ!」
「やれやれ。大炎上だな。」