127章 ガソダム
ジェシーはアニメを視聴していた。そこに秀一がやってきた。
「何を見ているんだ?」
「『鉄血のオルフェウス』です。」
「『動くんじゃねぇぞ…』と言う台詞で有名なあれか。」
「はい。」
「おもしろいのか?」
「『ガソダムSAGE』よりは面白いです。」
「『強いられているんだ!』と言う台詞で有名なあれか。」
「そうです。ランクファイブの社長の明日野符璃斗氏が脚本を務めている事で話題になりました。主人公はアキヒッロ・ヒノです。」
「ゲームが100万本売れるガソダムを作ると言っていた人か。」
「1フラクタルは売れたみたいです。」
「フラクタルはゲームの売り上げの単位にもなるのか。」
「本当は違いますけれど、神主さんにも分かりやすく説明するために例えました。」
「全然わかりやすくないやい!」
秀一はジェシーの顔を引っ掻き回して傷だらけにし、ジェシーの顔にハリセンボンを投げつけた。ハリセンボンの針がジェシーの顔に深く突き刺さった。
「いたた!ああ、ありがとうございます!!」
「ガソダムって面白いのか?」
「『スター・ヴォーズ』みたいで面白いです。」
「それって『スター・ヴォーズ』のパクr…。」
「でも私はビルドシリーズの方が好きです。」
「ビルドシリーズ?」
「『ガソダムビルドライターズ』や『ガソダムビルドDie-Bar』です。ガンソダムと言うロボットで戦うのではなくて、ガソダムと言うオモチャで戦う作品です。今の子には戦争物よりこういうホビーアニメの方が受けがいいんです。」
「まあ劣化スター・ヴォーズよりもガンプラ特化にした方が良いかもな。所でお前はプラモやガソダムのゲームを買っているのか?」
「買っていないです。ただ見ているだけです。」
「全くありがたみの無いファンだな!」
秀一はジェシーの股を蹴り飛ばしてツッコミを入れた。
「ああん!ありがとうござます。」
「応援だけじゃなくちゃんと金を落とすのが本当のファンなんだぞ。」
「DVDやBDなら中古で買っていますよ。」
「中古じゃ意味がなーい!製作者に還元されなーい!!」
秀一はジェシーの顔を地面に擦り付けながら引きずり回した。
秀一の激しいツッコミはしばらく続くのであった。