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126章 そーめん
秀一はローザの元を訪ねた。ローザは料理をしていた。
「何を作っているんだ?」
「そーめんよ!」
「なんだ、そーめんか。」
「ただのそーめんじゃないわよ!海老天が入ったてんぷらそーめんよ!」
「おお!」
「他にも油揚げが入ったきつねそーめんとあげだまが入ったたぬきそーめん!それに、生卵が入った月見そーめんもあるわよ!」
「それってそばをそーめんにしただけじゃないかよ!!!」
秀一はローザの髪の毛でローザの首を絞めた。
ギュー!
「く、くるしいい!!」
「そりゃ美味しいに決まっているよな。」
「そばよりそーめんの方がカロリーが低いって言うからつい試してみたの…。」
「なるほどな。」
「いいアイディアでしょう!!」
「だが詰めが甘―い!!」
秀一はローザの顔を引っ掻き回し傷だらけにした。
「きゃあああ!!!」
「それならうどんにした方がもっとカロリーは低い。きつねうどんもたぬきうどんも月見うどんも天ぷらうどんも普通にあるからわざわざそーめんで開発する必要がない。」
「そ、そうだったのね…。」
ひきこもり娘たちはこうして無駄な努力だけは無意味に続けるのだった。