124章 お好み焼き
秀一はアキリサを訪ねた。
「おお。たこ焼き以外の料理をしているのか。感心感心。」
「うふふ!そうなの!今お好み焼きを作っていた所なの!」
「たこ焼きとあんま変わらねえな!」
秀一は熱されたヘラでアキリサの顔を往復ビンタして突っ込んだ。
「ああん!たこ焼きとお好み焼きは似ているけれど全く別物よ~ん!」
「それはそうだが…。」
「たいへ~ん!お好み焼きソースがないわ~!」
「じゃあそのまま食べるしかないな。」
「こうなったらこれを使うわ!」
「ゲゲゲ!ケチャップ!?」
アキリサはお好み焼きにトマトケチャップを塗りたくった。
「いただきま~す!」
パク!
「うん!美味しいわ」
「マジか!?」
「うん!お兄ちゃんも食べて見て!」
ハムッ
「むむ!?これは!?意外に美味しいな!」
「ええ!ケチャップとお好み焼きって合うのね!」
「予想外だ…。」
「名付けてケチャップお好み焼きよ~ん!」
「そんまんまかーい!」
秀一はアキリサの顔面をあっつあつの鉄板の上に押し付けた。
「きゃああ!あついあついあつい!!」
「そうだな…。お好みケチャップアップなんて名前はどうだ?」
「良い名前だわ!」
こうした地道な実験から食文化は発展していくのであった。