123章 昆虫観察
秀一はロサの元を訪ねた。
プシュー
プシュー
「ロサ。何をやっているんだ?」
「あら神主さま。いらっしゃいませ!今虫除けスプレーをつけていた所ですの!」
秀一はロザの使っているスプレーを見た。
「これは虫除けスプレーじゃないぞ!『虫寄せスプレー』だ!」
「なんですってええええ!?」
「これは昆虫採集の時に使う薬だぞ!」
「まぁ大変!すぐに落としませんと!」
「まぁまて。スプレーが勿体ない。効果が切れるまでそのまま待て。」
「そ、そんなぁ~。」
するとロザの前にセミが集まってきた。
「きゃあああ虫いいいい!!虫ですわあああああああ!!!」
「しー!静かに!油蝉だ!」
するとさらに二匹の蝉が飛んできた。
「おお!銅鑼蝉と真剣蝉だ!どっちも大変珍しい昆虫だ!」
さらにその蝉を狙ってカマキリがやってきた。
「おお!オオカマキリだ!」
さらにオオカマキリとは別のカマキリも居た。
「おお!オカマキリだ!!これも大変貴重な昆虫だ。」
オカマキリはネズミを捕食していた。
「おお!このネズミはミキマウス・ウォルトディズニーニじゃないか!オカマキリはこんな珍しい鼠も食べるんだな。」
秀一は相次ぐ珍しい生き物にすっかり感心していた。
「ほら、ロサ。お前も見て見ろよ。」
シーン
しかし、ロサはあまりの気持ちの悪さに気絶してしまっていた。
「ロサ!起きろ!寝ている場合じゃないぞ~!!!」
秀一はロサの顔を何度も往復ビンタして叩き起こした。
「な、何が起こったんですの…?」
「いつの間にか寝落ちしちゃっていたんだよ。ほら、寝ぼけて居ないでちゃんと見て見ろよ。珍しい生き物がわんさかいるぞ。」
「きゃあああ!!!虫とネズミいいいいい!!!」
ロサはたちまち気絶してしまった。
「また眠りに付いちゃったよ。寝不足なのかなあ?」
秀一はのんきだった。