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11章 シュールストレミング
秀一はアキリサの元を訪ねた。
「お帰りなさいお兄ちゃん!」
「また新しいたこ焼きを作ってみたぞ!」
「まぁ~!楽しみだわ!」
「ほい!」
秀一はたこ焼きを差し出した。そのたこ焼きからは異臭が漂っている。
「なにこれぇ!?」
「シュールストレミングたこ焼きだ。おいしそうだろう。」
「…すごく臭いです……。」
「キムチや納豆だって臭いが美味しいじゃないか。」
「…そうね。食べてみるわ。」
アキリサはシュールストレミングたこ焼きを食べてみた。食べた瞬間シュールストレミングのにおいが口いっぱいに広がった。
「んん~~~~?!」
「どうだ美味しいか?美味か?」
「ああああ…シュールストレミングぅ~……。」
「そうかそうかシュールな味か!全部食べてくれ!」
「もうお腹いっぱい…」
「食べ物を粗末にするなあああ!!!」
秀一はアキリサを電撃で痺れさせた。
「きゃああああああ!!!!」
「ちゃんと残さず食べるんだ。」
「ひ~ん!」
好き嫌いはいけないのであった。