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ひきこもり娘たちの更生員4  作者: 日本のスターリン
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117章 破壊神

 秀一は8人のひきこもり娘たちを連れて人気のない廃墟の探検に来ていた。


「人と出会わない旅行となると廃墟巡りしかないからな。」

「確かにこれなら誰とも出会わなくて済みそうね…。」


 チェリーは不安げにそう言った。しかし、9人は何やら人の気配を感じ取った。


「そこに居るのは誰だ?!出てこい!」

「人に名を訪ねる時は、自分から名乗り出るのが礼儀じゃないか?」

「そうだな…。僕は秀一だ。お寺の神主をやっている。」

「お寺の神主?そいつはユニークだね。」

「さあ!名乗ったぞ!次は君の番だ!」

「ボクは破壊神のリーパーだ。」

「破壊神の死神か…。ははは、そいつはユーモラスだね。」

「ボクの縄張りに入ったからには生きては返さんぞ!」

「ひいいいいい!!!」


 8人のひきこもり美女たちは震えあがった。


「安心しろ。お前たちはこの僕が守る!」

「1秒でカタを付けてやろう。」


 リーパーがそう宣言すると、秀一とリーパーの激しいバトルが開始された。

秀一とリーパーを激しく飛び回っている。2人とも余裕の表情である。2人とも全く本気を出していない。

 リーパーは無数のエネルギー弾を乱射した。秀一はエネルギー波を一直線に放射し、エネルギー弾を全て弾いた。さらにそのエネルギー波はリーパーに直撃した。リーパーは片手でエネルギー波を受け止めた。

 リーパーは受け止めた手からエネルギー砲を放出し、そのエネルギー砲は、秀一のエネルギー波を滝登りのように突き進んでいき、秀一に直撃した。秀一は弾き飛ばされた。


「破壊神を名乗るだけあって強いな…。」


 リーパーは空かさず、秀一に突進した。そこから肉弾戦に発展した。リーパーは北斗神拳のように秀一の身体を突いた。秀一はバリツで応戦した。リーパーは秀一を蹴り飛ばし一旦距離を取った。かと思うとすぐに反転攻撃を仕掛け、秀一に連撃を開始した。秀一は猛スピードでかわした。


「ふふふ。防戦一方か。まだ0.000000000000000000000002秒しか経っていないぞ?これでは1秒も持たずに勝負がついてしまいそうだな。」

「ならば、これでどうだ!」


 秀一は距離を取ってひきこもり娘たちの背後に回った。


「ひきこもり美女マグナーム!」


ドボオン!!


 秀一はローザの後頭部にパンチし、リーパーに向けてぶっ飛ばした!


「聖なるバリア・シールドフォース!」


 リーパーはバリアを張った。ローザは顔面からバリアに激突した。そして、そのままズリ落ちた。


「い、今のは危なかった…。バリアーでもギリギリ防げるかどうかだった…。まともに喰らっていたらヤバかったぜ。だが、見た所、仲間の身を削る技!そう何度もできる技じゃ…。」

「そーら!ひきこもり美女マグナーム乱れ打ちだ!」


ドボォン!!ドボォン!!ドボォン!!

ドボォン!!ドボォン!!ドボォン!!ドボォン!!


秀一は、残りのひきこもり娘たち全員の後頭部にパンチし、リーパーに向けてぶっ飛ばした!


「せ、せせせ聖なるバリア・シールドフォース!!」


 リーパーは再びバリアを張った。引きこもり美女たちは顔面からバリアに激突した。そしてそのままズリ落ちた。


「はぁはぁ。ギリギリセーフ!なんとか持ちこたえたぞ…!」


 ひきこもり娘たちは全員気を失ってしまっていた。


「これで僕も心置きなく戦えるよ…。」


 そう。秀一の狙いはリーパーにダメージを与える事ではない。ひきこもり娘たちを気絶させる事が真の狙いだったのだ!

 秀一は猫又の姿に変身した。


「それがお前の真の姿か…。ならボクも本気を出そう…。今のバリア…防御は本気だったが、攻撃もスピードもまだ全然本気じゃなかったからな。」


 リーパーがそう宣言すると、2人は地球の周りを激しく跳び回った。2人は地球の周りを何周もした。2人は跳び回りながら、間合いを伺っている。


「破壊神であるこのボクのスピードに付いてこられるとは!」

「だが、残念だな。僕はまだ全力の1%も出していないんだよな。」

「な、なにい!?いくら何でもハッタリが過ぎるんじゃないか?」

「ハッタリかどうか。思い知るがいい!!!」


 ピカー!!!秀一は光線を放った。その光線はリーパーに直撃した。リーパーはそのまま倒れ込んだ。


「まだ1%じゃないぞ…。0.65%って所かな。そして、これがお待ちかねの1%…!」


 秀一は1%の力を解放しようとした。しかし、リーパーは先ほどの攻撃で絶命しており、リーパーの身体は消滅した。


「ふぅ…。0.000000000000000000000005秒で決着か。確かに宣言通り1秒以内にカタが付いたな。随分と時間を余して。」


秀一は変身を解き、人間の姿に戻った。


「しかし、手強い相手だった。0.7%近くの力を出したのは随分久しぶりだったな。」


 秀一は気絶したひきこもり娘達を起こした。

 美女たちは何が起きたのかわかっていなかったが、美女たちの顔はボロボロになっていた。


「ああん!あたしのかわいいお顔が台無しだわぁ!!」

「私の長い赤髪を引き立てる美しすぎる顔がぁあん!」

「いやああ!アキリサの完璧な美貌がぁ…!壊されたぁ~!」

「わたくしのパーフェクションがあああああん!!!」


 美しすぎる顔が台無しになったひきこもり娘たちは阿鼻叫喚した。


「やれやれだぜ。人の苦労も知らないで。」


 秀一はひきこもり娘たちを連れて帰路に付くのであった

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― 新着の感想 ―
[良い点] 秀一さん、もはや猫又にカテゴライズされる存在ではありません。
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