116章 ドラゴンホース挟み将棋
秀一はチェリーの元を訪ねた。
「退屈そうだな。チェリー」
「ええ。特にやる事がないの。」
「じゃあ、一緒に将棋でも
やらないか?」
「ルールを覚えるのが面倒だわ。」
「なら挟み将棋なんてどうだ?」
「そんな五目並べみたいな簡単なルールじゃすぐに飽きるわぁ。」
「なら『ドラゴンホース挟み将棋』を遣らないか?」
「ドラゴンフォース挟み将棋?」
「ちがーう!!」
秀一はチェリーの顔を引っ掻き回した。
「いたたたたたたたたたたたぁ!!!」
「ドラゴンとホース。その名の通り、竜と馬を使う挟み将棋だ。お互いに歩を二つ取り除き、代わりに竜と馬を入れる。そして、竜と馬のコマだけは普通の将棋のルールと同じ動きができるようにする!挟み将棋には本来ない斜め移動もあると言事だ。」
「なんだか面白そうね!」
二人はさっそくドラゴンホース挟み将棋を始めた。二人は思った以上に盛り上がった。
「あ~!面白かったわぁ!」
「次は上級編に行ってみよう!」
「上級編?」
「使うのは全て歩で良いが、動きは竜と馬を足した動き。全てのコマが縦横斜めを何マスでも進めるんだ。より複雑な挟み将棋になるぞ!」
「う~ん…。でももう疲れちゃったわぁ…。」
「疲れるのが早すぎるだろ!!!」
秀一はチェリーに電撃と火炎放射を同時に食らわせた。
「きゃああああ!!熱い熱い!痺れるぅ~!!!」
「やれやれだぜ。」