114章 運否天賦麻雀
秀一はロサの元を訪ねた。
「ロサ、ぼさーっと何をやっているんだ?」
「あぁ!神主さま!いらっしゃいませ!実は暇で退屈していましたの!」
「そんなボーっとばかりしていたら頭も働かなくなるぞ。」
「そうですわね。何か脳を活性化するいい方法をご存じありませんかしら?」
「そうだな。麻雀なんてどうだ?」
そういうと秀一は麻雀の牌を取り出して見せた。
「いろんな柄がございますのね!」
「うん。柄合わせゲームだからな。早い話がポーカーの複雑版だ。」
「あら?この何も描いていない牌はなんですの?失くしたに柄を描く予備の牌ですの?」
「違う。これは白と言う牌でこういう柄の牌なんだよ…。そうだ!良い事を思いついたぞ!」
「何ですの?」
「白に本当に柄を描くんだよ。4人で1づつ好きな柄をな。そして、5枚で鳴くことはできなく、役は通常通りのルール。同じ牌が5つある麻雀なら普通の麻雀より複雑で脳の活性化になるんじゃないか?名付けて『五つ子麻雀』!」
「面白そうですわね!」
「だろ?それと他にも考えたオリジナル麻雀があるんだ。名付けて『運否天賦麻雀』だ!」
「それはどんな麻雀ですの?」
「全ての牌が透明の牌なんだ。つまり、お互いに相手の牌が見える麻雀だ。山は詰まず宅の中央に設置した穴で牌をシャッフルしてツモするんだ。お互いの牌が見えているからツモ上がり以外はあり得ない。完全に運任せだけの麻雀さ!」
「それも面白そうですわね!」
「じゃあ?どっちの麻雀が良い?」
「そうですわね…透明牌の麻雀がしてみたいですわ!」
「よし!さっそくやってみよう!」
二人はクリア牌を配牌した。そして、全てが牌が透明の運否天賦麻雀が始まった。
「ロン!」
「あらまぁ!」
「あらまぁ!じゃないだろ!なぜこちらの牌が見えているのにロンされるんだよ!」
「わたくし、麻雀の役とか知りませんし、摸打以外のルールも知りませんの!」
「それを早く言え~~~!!!」
秀一はロサの顔を引っ掻き回し、ステンレスたわしでゴシゴシ擦った。
「いや~ん!わたくしの美貌がぁぁ!コラーゲンがぁあ!!」
「全く…。」
ロサは麻雀のルールと役を覚えようと努力したが難しすぎてちっとも覚えれないのであった。