107章 カラオケ対決
8人のひきこもり少女は秀一の元に集まっていた。秀一のリサイタルが開かれたためである。
「さぁ!いっくっちゃぁ~!」
秀一は言わずと知れた音痴である。8人の美女たちは恐怖に戦慄した。しかし、秀一は歌うのを止めた!
「妖気だ!」
そこには赤髪ロングへアの美女妖怪がいた。その妖怪は歌手の妖怪である。秀一のリサイタルにつられてやってきたのだ。
「ここは僕の独壇場だ!邪魔はさせない!」
しかし、歌手の妖怪は構わず歌い始めた。
「きゃあああああ!!!」
「神主さんの歌声といい勝負だわ…。」
歌手の妖怪はまだ本気で歌ってはいなかった。
「私の歌唱力は53万デジベルです。」
ドシーン(後ろの木が倒れる音)
そういうと歌手の妖怪は本気で歌いだそうとした。秀一は慌てて自分と歌手の妖怪を結界の中に閉じ込めた。
「たった?53万デジベル?僕は100万デジベルでも歌えるぞ!」
秀一は100万デジベルで歌いだした。
「キャアアアアアアアアアア!!!」
歌手の妖怪は苦しんでいる。
「まだまだ行くぞ!1000万デジベル!!」
秀一は1000万デジベルで歌いだした。
「まだまだ上があるぞ!100億デジベル!!!」
秀一は100億デジベルで歌いだした。
歌手の妖怪はもう死にそうだ。結界から歌が漏れでて、ひきこもり美女たちも苦しんだ。
「もうやめてえええええ!!!」
「いやああああああああ!!!」
「まさかそれじゃ死なないよな?
くたばるのはまだは早い。僕のショーはこれからが見せ場なんだからな。
1000億デジベル!!!」
秀一は1000億デジベルで歌いだした。
「キエエエエエエエエエエエ!!!」
歌手の妖怪は悶え苦しみ消滅してしまった。
「1000垓デジベルまでは余裕なのにもう終わりか。」
秀一は結界を解除した。
「さぁリサイタルを続け…」
しかし、ひきこもり美女たちは全員気絶していた。
「やれやれ、漏れ出た僕の歌声に歓喜のあまり卒倒してしまったか」
ひきこもり美女たちは1週間は寝込むのであった。