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101章 中華レーライス
秀一はアキリサの元を訪ねた。アキリサは料理をしていた。
「おお、たこ焼き以外の料理もするようになったか。」
「お帰りなさい!お兄ちゃん!」
「何を作っているんだ?」
「カレーライスよ!」
「なんだカレーライスか…。」
「何だって何よ!至極美味しいのよ!食べて見て!」
アキリサは秀一にカレーライスを出した。
パク
「ん?!」
秀一はあまりのおいしさに派手なリアクションを取った。
「のほおおおおおおおおおおおお!!!」
カレーライスの具にはメンマ・チャーシュー・長ネギが使われていたのだ。
「しかも、味覇も使われている!」
「名付けて麺無しラーメンカレーライスよ!」
「おいしいじゃないか!ラーメンの具をカレーに入れるなんて最高の発想だ!」
「でっしょ~!」
「調子にのるな!」
秀一はアキリサをどっついて電撃を喰らわせた。
「あああああん!!!!」
「名前は『中華レーライス』なんかがいいんじゃないかな。」
「そうね!」
引きこもりによって持て余した時間を料理に昇華させるのがひきこもり娘たちのブームになっているのだった。