99章 ペーパー
秀一はジェシーの元を訪ねた。
「お帰りなさいませ。神主さま。」
「お~?料理しているのか。」
「はい。」
ジェシーは料理している様子だった。ジェシーはオーブンを使っている。
「もうすぐ焼き上がります。」
しかし、オーブンの様子がおかしい。
「おい!なんか焦げ臭いぞ!」
オーブンからどす黒い煙がでていたのだ。
「きゃあああああああああ!!!」
「こんな時は消火器だ!!!」
秀一は慌てて火を消化した。
「どうしてでしょう。まだ焼き上がる時間ではなっかたのですけれど…。」
「ん?オーブンにキッチンペーパーが敷かれているじゃないか!焦げるのは当然だよ!」
「え?でもペーパーを敷いて焼くんじゃないんですか?」
「敷くのはキッチンペーパーじゃなく、クッキングペーパーだろうが!!!」
秀一はジェシーの顔を引っ掻き回し傷だらけにした。
「ああん!ありがとうございます!
クッキングペーパーとキッチンペーパーって違うんですか?」
「全然ちがーーーーう!!!」
秀一は妖力で風を操り猛速風でジェシーを吹き飛ばした。ジェシーの髪は竜巻でぐちゃぐちゃになってしまった。
「あああん!!私の綺麗な長い赤い髪が台無しですぅ~!」
「キッチンペーパーは耐熱性がある。クッキングペーパーには耐熱性がない。全くの別ものだ。」
「どっちでもいいじゃないですか~。」
「良くない!」
秀一はジェシーの顔に洗面器大の嶮山をぶつけた。
「いたたたた!ありがとうございます!ありがとうございます!」
「キッチンペーパーとクッキングペーパーはヤスデとムカデくらい違う!」
「やっぱりどっちも同じようなものじゃないですか!」
「ちがああああう!!!ラーメンとちゃんぽんくらいちがあああああう!」
「やっぱりどっちも(以下略」
この夫婦漫才は暫く続くのであった。