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夢で逢えたら  作者: ピノキオ
2/7

長い一日

高校三年生部活の春の大会に来ていた僕(この物語の主人公金沢 友貴)


中学から続けていたバドミントン。

高校では初の公式の個人戦。


翔太「ゆうき、お前遠くの会場まで応援わざわざ来てんだから、あっさり負けたりでもしたら奢りだからなー」


部活の仲間の翔太が冗談を混ぜながら、緊張ほぐそうと気を使ってくれてる


僕「翔太、俺を甘くみんなよ!!和也と来週同じ会場で試合したるからな~」


僕は部活の中では4番手と言う微妙な実力なため、普段は団体戦でしか試合に出ていない、でも今回出場枠が多いため特別に個人戦に出場することになった。


そして今日は僕以外に部長でうちの学校のエースの和也のシングルス、女子のシングルスが被っていて会場は3つに分かれていて、今日は三回戦まで試合を行って、来週に1つの会場で残りの試合を行う。


和也は部活の中で一番強いやつだから間違えなく、今日の大会も勝ち残ることになるだろう


翔太「まぁ団体戦でもシングルスはゆうきなんだし、自信もってやれって」


僕「勝ち残ったら、翔太が奢れよwww」


「あれー今日は二人だけ?」


突然話しかけて来たのは、大会知り合った梨花子だった。


梨花子「今日は今年入った後輩ちゃん引き連れてきたのにー なんで二人しか居ないかな」


僕「そうそっちだって一年しか連れてきてないじゃんか


こっちは今日は和也と女子と俺の試合被ってて3つに別れてるの! 俺の会場遠いから翔太しか来てくれてないけど…泣」


翔太「違う それはゆうき期待されてな…


痛てぇーな」


僕「翔太くんーなにかな??」


俺たちのやり取りみて笑っているりかこたち


梨花子「本当にゆうきくんたちはいつあっても笑わせてくれるよね


うちも今回は2つに別れてて一年は全員こっちなの


せっかくだから今年の一年紹介するね」


梨花子がそういうと、礼儀正しく一人ずつ自己紹介を始めてくれる一年生たち


「山内 美鈴です」


一番最後におとなしそうな女の子が恥ずかしいそうにそういった。


(すごいかわいいこだな)

僕は心の中でそう思った。


翔太「梨花子の学校は礼儀正しい一年ばっかりでいいねー


うちのやつにも見習わさなきゃな


ってかそっちは5人も入ったんだね!うちなんか3人だけだよー」


そんなことを言っていると


「ただいまより受付を開始します」


アナウンスが入ったため僕は慌てて受付に向かった


僕「翔太!受付終わったら打つからコート取っとけよ!」


受付を終えて、すぐにアップを兼ねて打ち合い。

開会式が終わると僕はすぐに試合だった


顧問は2人共他の試合に引率のため、監督席には翔太が座っていた。


梨花子「ゆうきくんみんなで応援きたよー うちの試合入らない限り応援来るからね!!」


コートサイドには、梨花子とその後輩達が応援に来てくれた


僕「梨花子!一緒に勝ち残るぞ!」


そういって僕は試合に向かった。





一回戦、二回戦となんなく僕は勝ち進んだ


翔太「こんだけ、あっさり勝ち進まれるとこっちも眠くなっちゃうね 笑


でも次の相手なかなか手強いね」


そんなこと言いながら次の相手の試合見ていると


梨花子「次うちの試合だよ~次うちシードと当たるんだよね…」


翔太「せっかくシードと当たるんだから楽しんできなよ!

格上なのは当たり前なんだし、どれだけ楽しめるかが大切だよ!!それで勝てたならもう一回楽しめる!それだけのことだよ!でも、俺もゆうきも本気で応援する!」


翔太は普段はおちゃらけたやつだけど、こういうときにこそ前向きな言葉をかけてくれる、そんなやつだ!


僕「来週も同じ会場で試合しよ!俺も格上の相手だけど必ず勝つからさ!!」


梨花子は笑顔で頷いてコートに向かった


試合が始まると、さすがシード校!

だけど梨花子はよく粘っている。


点差が開かないまま、先にゲームポイントを取ったのはなんと梨花子だった


大切なサーブの場面


ふと隣を見ると、美鈴ちゃんが梨花子よりも緊張した顔で祈りながら試合を見ていた。


綺麗にサーブを入れて、相手が甘くあげたシャトルを梨花子はきちんと決めた


梨花子は1ゲームを先取して完全に集中しきっていた。調子もめちゃくちゃ良さそうだ。


2ゲーム目が始まるときに、僕も試合がもうすぐということで、アップにいかなきゃいけないことに


翔太「今日はゆうきが代表で来てるんだから、きちんとアップしてこい!梨花子の応援でアップまともにしなかったなんてバレたら 梨花子怒るぞ」


僕は試合が気になりながらアップ行くことに…


この時梨花子の試合以上に頭の中では美鈴ちゃんの真剣な顔が気になっていた。


アップをしていると、僕の試合のアナウンスが入った


コートサイドには翔太だけが応援に


(やっぱ急に人数少なくなると心細いなー


ん?あれっ?相手の応援何人いるの?多すぎだろ…)


相手のコートサイドには10人以上の応援が


(完全にアウェーだな…)


翔太「めちゃくちゃアウェーだけど呑まれるなよ!!」


僕「ダメだーめちゃくちゃ緊張してる…でも勝ちたい!


いや!勝ってくるから!!」


審判「ファーストゲームラブオールプレイ!」


試合が始まると、あっさりと一本決められてしまった


「ナイスショット!もう一本!」


もう相手の応援があまりにも大きな声で言うもんだから


僕の緊張はピークに





審判「11ー5 インターバルです」


翔太「なに雰囲気に負けてんだよ!全然動けてないぞ とりあえず一回深呼吸しろ」


僕「スー…ハァー


よしっ!!


わりぃおかけで緊張ほぐれた!落ち着いて取り返してくる!」


インターバルが終わってから、最初のサーブ


僕は甘く上がってきた珠ををスマッシュで決めた


僕「よしっ!」


翔太「ナイスショット!!!!その調子だ!!!」



そこから少しずつ調子を取り戻して先にゲームポイントをかけたのは僕だった



審判「20ー18」


「ナイスショットです」


女の子の声で応援が

コートサイドには涙目の梨花子とその後輩達が


真っ先に声をあげてくれたのは美鈴だった


(梨花子は負けちゃったのか この試合俺が勝たなきゃな)



気合い入れてスマッシュで1ゲーム目を取ることができた。


翔太「後半のペースで2ゲーム目いこう きちんと水分取って、集中していこう」


僕「おうっ !!あれっ?水分全然足りないよ。翔太持ってない?」


こんな時に限って…


美鈴「よかったら これどうぞ 私応援してます!頑張ってください」


なんと美鈴ちゃんが水筒差し出してくれた


僕「ありがとう!応援にきちんと応えるよ!」


迎える2ゲーム目

「こっからこっから!!取り返してこー」

相手の応援はよりいっそう大きな声に


でも僕はそんなの全く気にならないくらい調子は上がってきていた




ゲームは競る展開で1ラリーが本当に長いものになっていた


「11ー10インターバルです」


(ラリー長いなー


ファイナルにいったらしんどいな)


翔太「この調子で行こう 必ず勝てる」


たった一言のアドバイスだったけど

とても心強いものだった


黙って頷いて試合へ




競る展開のままデュースヘ


正直この時足はパンパンで今にも攣りそうなくらいガクガクだった。


翔太「もう一本いこ」


ふと翔太を見ると、目をつぶって祈っている美鈴ちゃんが目に入った


(この試合意地でも勝たなきゃ)


初めて会った僕なんかを気にかけてくれる、美鈴ちゃんの期待に応えなきゃとすごく感じた



落ち着いて一本!


相手のミスでマッチポイントへ


(あと一本集中していこ)


美鈴「一本!!」


騒がしいなかでも美鈴ちゃんの声だけははっきりと聞こえた



そうして長いラリーの中 少し甘く上がってきた球をきちんとプッシュで決めた


僕「よっしゃーー!!」




審判「25ー23 ゲーム!金沢くん」



ストレートで試合を決めた僕


翔太「よくやった これで次勝てば来週和也とおんなじ会場だぞ!」


和也と女子は僕の試合前に勝ち残りを決めたと翔太の携帯に電話が来ていたらしい



梨花子「本当にいい試合だったよ やるじゃんか


友貴くんたち全員勝ち残りなんて強すぎ!

ごめんうちは負けちゃったよ」


僕「ありがとう! 最後まで応援出来なくてごめん

でも梨花子また上手くなったねー


来週も梨花子の分も頑張って一回でも多く勝ち残るよ」


梨花子「うちらも男子残ってるし、来週も応援めちゃくちゃするからね!」




美鈴「あの…お疲れ様です ゆうき先輩本当にかっこよかったです」


梨花子と翔太と盛り上がってると申し訳なさそうに美鈴ちゃんが声をかけてくれた




僕「飲み物ありがとう それと初めて会ったばっかりなのにあんなに真剣に応援してくれてありがとう」


美鈴「いえ… 来週も頑張って下さい」


なぜか美鈴はそういうとそそくさ走って行ってしまった


(俺なんか悪いことしたかな??)


翔太「ゆうきあの一年になんかしたの?笑」

梨花子「ゆうきくんさー出会って早々にうちの可愛い一年生に手出さないでもらえるかな?笑」



翔太と美鈴がニヤニヤしながら僕をいじってくる


僕「あーうるさい!!なにもしてません!!!」


二人「へぇー試合に勝ったからって調子乗っちゃってー」


僕「うるさいなーもう!


あっ痛ってぇー」


試合の緊張感から解放された瞬間足を釣る僕


翔太「せっかくかっこよかったのに最後までカッコつかないのがゆうきらしいよねー


はいっ!ストレッチするよー」


2人にバカにされながら、梨花子の後輩たちにも笑われた…





翔太「閉会式終わったら飯だな 梨花子たちもせっかくだから一緒いこうよ」


梨花子「おぉー 久しぶりに会えたしゆうきくんのお祝い兼ねてね」


僕「勝ち残っただけで、来週まだ試合だから祝われても…笑」


翔太「あのゆうきなんかが勝ち残るなんて奇跡的なことだからおいわ…いてーな

お前さわざわざ応援に来てあげた友達にする態度かよ 笑」


ゆうき「奇跡的じゃなくて!実力の間違えだから正しただけだろ 笑」


梨花子達は俺たちのやり取りみて笑っている


閉会式を終えて近くのファミレスへ


梨花子「それではゆうきくんの勝ち残りに乾杯〜」


翔太「梨花子も本当に惜しかったよねー

梨花子はラリー長くなると決めに急ぎ過ぎるところあるから、もっと忍耐力つけないとね」


梨花子「わかってるけど、いざ試合になると焦っちゃうんだよね


今度また打ちに行こうよ」


僕「最近練習試合してないもんね」


梨花子の学校とうちの学校は顧問同士が元々同じ学校の顧問だったことと、男女比がうちが男子多くて、梨花子の学校は女子が多いから合同練習にするとちょうど男女比が合うことが理由で

合同練習も練習試合も良くする学校で合宿も合同で行なっていた。


だから一年の頃からよく顔合わせる友達だった!!



たわいもない話をしてる


美鈴「あの… よかったらアドレス教えて下さい」


僕「俺も聞きたかったから交換しようか」


こうして僕と美鈴ちゃんは連絡先を交換した


ご飯が食べ終わると、時間も時間と言うことでりかこたちとは解散して


疲れていたので僕は帰りの電車は寝てしまった


地元の駅について


翔太「明日朝遅刻すんなよ 勝ち残ったからって朝練遅刻したら先生なに言うかわからねーぞ」


僕「俺朝だけはめちゃくちゃ強いから大丈夫 じゃあまた明日」


家に帰る途中


『今日はお疲れ様です(*^^*)

先輩は本当に真剣にバドミントンと向き合ってて本当にかっこよかったですヽ(・∀・)ノ


来週も応援行くのでがんばってくださいね!

また会えることを楽しみに私も毎日頑張ります』


美鈴からのメールが届いた


『わざわざありがとう(/▽\)♪

今日は試合中美鈴ちゃんの応援に何度も支えられたよ(*´∇`*)


水筒もエールも本当にありがと!


来週はどこまで勝てるかわからないけど

美鈴ちゃんの応援に答えれるような試合にしてきます!


次は美鈴ちゃんの応援にも行けたらいいな』


そう僕は返事して


(美鈴ちゃん良い子だよなー初めて会った日にあんなに真剣に応援してくれるの)





こうして僕の長い一日は終わった



この日帰り道で試合に勝ったことよりも美鈴ちゃんの事ばっかし考えていたのを今でも覚えてる

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