不良系女子高生
皆! 元気かな? 私はとっても元気だよ!
どうも作者です。いやはやこんな日が来るとは思いもよらずまさに鳩が80センチ列車砲食らった様な思いです。
まぁ、こんな感じの誰得? 俺得! な黒歴史を刻もうという感じです。はい。しかし、時間にルーズなこの私目が、深夜のテンションで書きなぐり始めた作品っだだだ! 面白い保証も無いこの作品。どうなってしまうのやら! 楽しみですね!(ドM)
それでは行って参りませう!
「喋ってて良いよ。でも息をしないで」
「……え、ヒドゥイ」
「あ、コッチの話し」
開始早々に脈絡も無い罵声を受け胸キュンしてしまった俺は48歳教師やってます。
教え子と真正面から睨み合うような形なのは指導室だから仕方が無いとして、いい加減この殺風景な教室を変えたいものだなぁ。今度校長室でやるか。
そして、このわたくしは髪とはもうおさらばしているが、神はまだ俺を見捨てはしなかったようで、教え子の始末書という紙を召還して頂けたようだ。
素晴らしい。無残に朽ちますように。
「取りあえずな。そろそろ不良はやめたらどうだ。いっそ卒業しようぜ。真面目になろうぜ! そうすると楽になるぞ! 俺が」
「いや、そもそも不良って止めたり始めたり出来るもんなの。というか建前ぐらい綺麗に付けろよ」
親指を立ててニッコリ笑って見せるが、俺の生徒を思う心はやはり思春期のクソガk……可愛い生徒は気づいてくれないようだな。
「いや、生徒を思う慈悲深さよりも際立つ手前の腐った心を気づいちまったら、そら誰も更正するわけなくね?」
「シラネ。でもさ、考えてみろよ!」
「え、なに」
「生まれるじゃん?」
「は? え、うん」
「クソ親! 死(自主規制)!って泣き叫んだのか?」
「え、コワ。なに其の生き物」
「つまり、生まれて数年? まぁ数十年でもいいけど」
「良くはないよね。開きがヤバ目だよね。数十年はちょっと遠いかな」
一々先生につかかってくる生徒だ。これだから今のクソガキもとい可愛い生徒は可愛げが無いのだ。
「いや、もはや可愛い可愛げの無いガキって矛盾してるから。盾と矛だから」
「とにかく、どっかで変化があったわけじゃん。ならもう一度変われるじゃん?しらんけど」
「聞けよ。いやしらんけどはコッチのセリフなんだよなぁ」
「それが卒業だと思うんだよね。ボクはさ」
ウインクを送る俺の顔を見た女子高校生はゴミ袋を要求したとかしてないとか。
そんな話しはどうでもいい。
むしろ、俺はアンパン食いてぇ。そぉDA☆恐れない――でみ――んなのたm。
「……で、じゃあ具体的にどうするんだよ先生」
「愛と! 勇気だけ――は!と――もだっちっさ!」
「うおおおお!? え、なに。キモイ」
「おっと間違った。しかしキモイとは酷い生徒だ。愛と勇気だけしか友達がいないやつに向かって、キモイとは最早いじめだろう。いや虐殺といえる。
そもそも? 変な偏愛だの蛮勇だのを持つ前に、周りを人という盾で囲んでだなぁ。いざという時尻尾切りで逃げるために出世するんだぜ?
むしろ、小中学校の義務教育から高校大学の教育は、その出世を円滑にするためにやるのであってだな。変な友情ゴッコなどいらんとは思わんかね。ワトソン君」
「誰がワトソンじゃ。いやいや、それを教職者のアンタが言った場合、相当にマズイ気がするんだけど。いやというか別に出世だけが人生じゃなくね? 金を持っているからといって幸せであるというのはイコールで繋がれないと同義で別段トカゲの尻尾を切る体制を築くより、そういう事態が起こらないような体制を築くほうが先決のような気もするんだけど」
「難しい話は良く分からん。取りあえず、更正するために富士山の頂上に行こうか。そこで空気を吸えばいいんじゃないかな」
「取りあえず死ねよ。まじで言ってんの? つか先生登山の経験あんの? 意外だな」
「真に遺憾だが、ある訳が無い。そしてこれからも無いだろう」
「え、じゃあ富士山の話しはなんなんだよ」
「全く、これだから若い者は早とちりして敵わん。誰が行くと言ったのか。果たして……。」
イスから転げ落ちる女子高生、いやいやその対応は古くないか?
幾らアナログ式がここ最近またアンティーク的価値を見出され始めたからといって、芸まで古くする必要はあるのだろうか。例えばゲッツらやザンネーンやら、ワイルドなやつが帰ってきたとして、視聴率は取れるのか。お父さんはとても心配です。
「そいつらは今も懸命に頑張ってるんだから、それ以上はやめたれよ。つか、一人で行けって事? ありえねぇ」
「ありえるも、ありえないも。実際あってんだよ! 現実から目をそらすな! 富士山に行け!」
「なんでキレんだよ! というか何故に富士山推し!? 思い出の場所なの? バカなの?」
「其の二択で言えば、恐らく俺は後者だ」
ドヤ顔を発する俺に、心底うんざりしたのか。女子高校生は頭を押さえてしまう。
「なんか、頭痛くなってきたわ」
「大丈夫? 精神科、行く?」
「取りあえずお前は精神科と教育委員会を紹介してやる」
なんという良い生徒なのだろう。先生の身を案じ、病院と教育委員会を紹介してくれるとは。
嬉しすぎて今すぐに退学にしてやりたいと心の底から思った。
いや、なんだろうこの気持ちは。
大草原を素足で駆け巡る気持ちというのだろうか? いや待つんだ俺。
東京渋谷を全裸で駆け巡る気持ち……、これだな。
「これだな。じゃねえよ。少女マンガから一転、警察24時みたいになってんじゃねえか。あれですか? 「世界を変えたかったんだ」 とか言いたいのか?」
「なぁに、いってっだ? こいつぁ。あたぁまのネズィずれとるようやのぉ」
女子高校生のデコにとっても綺麗な血管が浮き出た。
おお、素晴らしい。看護師が見れば、その注射のしやすさに感激するだろう。
いや、以前俺の腕を見て「うわぁ、見えやすい血管ですね! これなら直ぐに終わります」
とか仰られた看護師はその見えやすい血管を素晴らしく鋭利な針で豪快に貫き両腕に絶えがたき苦痛と注射紺を残すという無残な結果に繋がったことを忘れていた。
つまり、血管の見えやすさはあんまり関係ない。少しでも見ることが出来ればそれでオッケーなのかもしれない。正直、俺は注射は嫌いだ。
異物感半端ないからな。
「はぁ、もう帰るわ」
そういって、席を立ち扉に手をかけ、この部屋を後にしようとする女子高校生。
なんという冒涜的な態度! 親の顔が見てみたい。いや見た所でどうする訳でもない。親が悪くないとは言えないが、同時に完全に悪いのかといえばそうでも無いだろう。環境というものは相当な労力と時間を積み上げねば変える事はできないのだからな。そして親とは得てして、みな努力しているのだ。まぁ成就するかどうかなんて知らんけど。
「待て」
「はぁ……なに?」
決まった。今の俺超クールだぜ。全国、いや全世界の皆! みてるか? 映画の出演なら任せろ。
この超クールビューティでパワプルかつパーフェクトな俺にかかれば、どんな一流映画も三流に落としてやるぜぇ!
むしろ、三流を四流までに落とせるのが俺の真骨頂だな。高校生自体のとき、演劇部でもあった俺のあだ名は「ワールドブレイカー」
だ。
「この学校は、バイトは禁止だぞ! にも関わらず買うだと? いくら稼いでるんだ!」
「いや、突っ込みどころしかなくて。もうなんもいえね」
……。
……。
「そっか、じゃあまたな」
「うん。もう着たくないけど」
「来週富士山でな」
「いや、行かないけど」
「家まで迎えに来るわ」
「止めてください」
そんな感じに俺の職務は終わる。
何にしろ来週は富士山か。登山グッツを揃えなきゃなぁ。
そう思いながら、俺はかばんに道具を詰め込む。
今日持ってきた道具は、タバコと朝○ビールと、車のキーと手相占いの本だ。占いは信じるほうではないが、取りあえずラッキーアイテムとカラーだけは整えている。面倒なので、カラーテープを全種類コンプリートしているから安心だ。
アイテムのほうは一日限りかつ、予想できないので、買うしかない。
今月はこれらだけでも10万くらい使い込んでいるが、正直占いは信じるほうではない。大事なことなので二回言った。
なんとも充実した一日に幸福感を覚えながら、ビール片手に車に乗り込む。さぁ明日も早い。
帰るまでが仕事なんだぞ。と言い聞かせながらビールを一仰ぐ。
そして、俺は免許証から13点の点数を引かれると共に、一日、人生を説いて下さり、寝床まで用意して下さる素晴らしい人たちにお世話になったという。
後日、猛吹雪に見舞われながらも頂上まで上った二人が全国放送されたという話しがある。
途中様々な苦難を乗り越え、団結し、涙あり、笑いありの物語を紡いだそうだが。それは別の話しだ。
一つだけ言わせてくれ。
ほんとすまんかった。
でも続きます。
読んでくれて本当に嬉しいよ。時間をとってくれたことが本当に嬉しいんだ。でも良く見て御覧・・・こころが安らぐ内容にしてみたんDA
楽しみの一つになったら凄いよね。ちょこっとずつ更新します。