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人は生まれる所も家族も選べない。

生まれた瞬間から自分の両親は定まっている。

その両親を大切に思えるかは自分次第?本当にそう?

それは違うと思う。


人は愛された分だけ誰かの事を愛せるから。

半年とゆう限られた時間の中で、俺は愛を返せたんだろうか。



生まれて間も無く俺は母親の事を嫌いになった。とてつもなく嫌いだった。外から少し早足なヒールの音がコツコツコツと聞こえてくると、慌てて家中の鍵を閉める。


玄関の扉の磨りガラスに母親の顔が映ったと思うと恐怖を感じた。

扉をドンドンと叩き、開けなければ家中の扉から中に入れないか確認していた。大声で俺を呼び続け、近所迷惑なのでおばあちゃんが根気負けし鍵を開けると、

俺の髪の毛を掴み泣き叫ぶ俺を無理矢理おばあちゃんの家から連れて帰った。そして保育園以外は出る事を許されなかった。


母親は精神的な病気だった。


そんな俺を支えていたのは、おばあちゃんの存在だった。

どこでも着いて行った。家政婦の仕事も。パチンコも。

もうひとつおまけに毎日一緒の布団で寝ていた。俺はおばあちゃんが大好きだった。


人は生まれてからずっと側にいる人が、そのままずっと側に居てくれると思っている。

頭でそうじゃないと解っていても、心でそう思っている。

だから毎日の中で大切に出来ないんだ。

毎日の中でありがとうを返してたら、きっと後悔なんてしない。


でも人は後悔をする事になる。

いつでも後回しにしてしまうんだ。



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