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10話 好きとかそういう次元じゃない(中編)

長すぎたので中篇

別にサボってたわけじゃない、ただ長すぎただけなんだorz


ほんと、この話だけで通常の3倍あるよ

作業時間も3倍

苦行も3倍


そして恥かしさも3倍



俺、痛い



<追記>

またもや修正、内容はほとんど変わってないので別に読み返さなくてもOKです、というか読まないで

ただ単に痛い心理描写削って行動描写増やしただけです

もし、本当に幻想郷があったとしたら、ZUN氏の存在とはなんだろうか?

俺はその素朴な質問を彼に投げかけたかった。


何のために、この作品を描いたのか?


本来なら聞くに値しない平凡な質問だろう。

だが現時点でおいては、いかなる問いを差し置いてでも聞かなければならないことだ。


幻想郷が存在すると認識して描いたのか?

それとも全くの無から、まさしく想像上から書き出したものが偶然にも一致したなのだろうか?

はたまた彼自身が幻想郷を創り出したのか?


だから俺は少々無茶をしてでも聞いてみたかった、質問してみたかった。




バラバラバラ


不愉快な爆音に、俺は顔を顰めて意識の淵から這い出る。

いい加減この強風にも慣れたいところだ。


ヘリがあちらこちら、絶えず動いているのが見て取れる。

何を探しているか・・・は聞くまでもないんだろうなぁ。



「八意さん、もしかして目的地近いですか」


「ご明察、あと5分26秒で到着できるわ」



いや、べつにそこ詳しく言う必要ないんですけどね。

そうか、もうすぐつくのか・・・



「え?どうやって降りるんだこれ?」



八意さんがゆっくりと高度を下げていって初めて気付いた。

恐らく俺たちの目指す目的地はアレだろうね。


正直言葉を失った。

会場があろう場所には、黒いものが絶えずうごめいている。

見間違いであって欲しかったがそのはずもなく、会場を覆うような大衆の海、そこに白く明るい島に見える場所には、撮影用のカメラが見て取れる。

どうやらライブ中継中のようだ。すげぇ、この場で降りたら全国区だな俺たち。

入り口付近には柵が設けられており、いまだ会見前というの感じさせた。


ぱっと見た感じ500人を超える人が詰め掛けている。

その人ごみが車道まで溢れているといったら分かりやすいのだろうか?

とにかくその光景は、俺の心を意気消沈させるのには十分な人数だった。

正直、東方Projectという作品の人気を見くびっていた。



「さぁ、降りましょう」



え゛?


そんな感想を抱いていた俺に、八意さんは死の宣告にも匹敵するようなことを言い放った。


あれのど真ん中を突っ切って、降りる?

各報道陣が勢ぞろいしている中を、俺たちは新庄よろしく上から降りてくるのだ。

かの野球選手との最大の違いは、屋外であり、尚且つワイヤーなし、という点だろう。

俺たちは、生い茂る草々を照らす新たな光、即ち太陽になるのだー。

もっとも光が強すぎて草とか燃えそうだから抗議とか凄そう、なんとなく。


思わず喉から搾り出したささやかな悲鳴に、八意は気にした素振りを見せず人の大海へと滑空していく。

まって、まだ心の準備が!


だがそれは俺の口から漏れることはなかった。



「うわぁ!なんだ鳥かよ!」


「ば、ちげぇ!あれっておい!」


「ああ!ご覧ください!そこ!そこです!今ここに槐 隆治(さいかち りゅうじ)が八意永琳に連れられ、空を・・・空を鳥の様に滑空して!見えてますか!」


「うっせぇタコ、見えねぇんだよ」


「何でてめぇなんだよぉ!(さいかち)、死ね!」


「・・・・・・くそっ」


「いいなぁ、俺も飛びてぇ」


「・・・・・・・・・・・・・ピンク?」


「え!マジ!」



その全ての喧騒を意に介さず、八意さんは会場の入り口へと降り立った。







「ど、どうも」



今だかつてない視線の結集に俺は身を竦ませ、シベリアの永久凍土に迷い込んだような寒気に襲われた。

俺と八意さんの間、半径1メートルの間には空白があり、それを囲むように迫る瞳。

多くの人間が八意永琳の武空術に色めきたっている。

だがそれよりも皆の視線はおまけのはずの俺に向けている。

その瞳は好意的なものは薄く、誰も彼も、彼女も青年も少女も皆、妬みに溢れひどく歪んで見えた。



「っう・・・」



テレビ番組上で、俺がさも不思議能力を独占する悪役のように扱われていたものの、想像以上の敵意に俺は思わず尻込みする。


だがこればかりは仕方ない。

これほどの黒い感情を、一身に受けるなんて日本中探してもそうは居ないだろう。

主に凶悪犯とかそういう類に向けられる視線だ、普通に暮らしている人にはたまらない。



「・・・・・・・」



無言の重圧が俺を襲う。


虫の大群が体中を蠢くような、生理的に無理とかそういうレベルでは収まらない不快感。

悪意の視線が俺の体を隅々まで撫で回し、胃に氷を叩き込まれたかの様な冷気が俺を襲った。

慣れない感情の壮烈に思わず1歩後ずさりする、それと同調したかのように強まる周囲の敵意。


怯みがあいてを助長させ、強まる視線に怯えも加速する。

まずい、典型的な負の連鎖に嵌っている。

とは思ってはいるものの萎むのは俺の心だけで、一度沈みきった船を立て直すには、沈ませる労力の10倍は必要だ。

ただ俺は冷や汗を流しながら、必死に耐え忍んでいることしか出来ない。



「何でお前なんだ?」



どこかの誰かが声を上げた。

それに即応し、多くの声が上がり始める。



「そうだ!お前だけのもんじゃないんだろ!」


「俺たちも連れていけよ!」


「一人だけ独占しようってか!この裏切りヤローが!」



皆思っていたことが湯水のように溢れ出し、俺を窒息させよう迫る。

ちくしょう!俺だって出来るもんならやってるよ!


だけど俺にどうしろってんだ?

幻想郷を管理するものを圧倒するような発言権もなければ、後ろ盾もない。

いや、八意さんが今は後ろ盾になっているかもしれないが、それにしたって弱すぎるし、大前提は俺はあくまで八意さんの客人でしかないはずだ。

そも彼女は幻想郷で、どれほど影響力があるのかもよく分かっていない。

そんな俺に独占?連れてけ?馬鹿いうな、お門違いだ。

世迷言は、幻想郷を管理している八雲紫あたりにふるんだな!


怒りの炎が小さく湧き上がったものの、それは吹き荒れる憎悪の前にはあまりにも頼りない。

ただ俺は砕けそうな腰に力を入れるのに精一杯。

言い返す気力はもう、俺のどこを探しても見当たらなかった。



外の野次は最高潮、皆は妬みと憎悪の声が活火山のように溢れ出す。

集団の強みに酔い狂った連中に、正論なんて火に油を注ぐような行いだろう。

酔った人間と狂っている人間に正論で責めても意味がない。

それは相手が理性ではなく本能で行動しているからだ。


ならどうすればいいか?

前者は最近のませた小学生にでも答えは出せる、酔った人間なら水をぶっ掛けたらいい。

話は実に簡単、相手はそれで目を覚ましてくれれば重畳。



しかし、狂った連中は、一体どうしたらいいのだろう?


根っこの正気を失っている様な連中だ。

戻せる正気がないんなら、どうすればいいんだろうな?



収集がつく様子がないこの状況下、絶え間なく続く怒号。

しかしそれを遮ることの出来る人物が一人居ることを、俺は全く失念していた。





何かが俺と集団の間を壁にするように立ちふさがる。


とたんに静まり返る野次、薄まっていく敵意。

向けるべき憎悪を守るのは、憧れ羨んだ相手。

幻想の住人であるはずの人物。




八意永琳




彼女の出現に皆、上げるべき声を失い、口の中で噛み砕く。

ばつが悪そうに彼女から視線を外し、歯がゆい表情を浮かべる。

静まりゆく喧騒が、収まりゆく憎悪が、そこにあった。


そして俺は八意さんの背を見つめながら、間違いなくほっとした。

ああ、これであの不快な視線から逃れられたと、何より俺は安堵した。

彼女の背中に守られていることに。






「っ・・・・あのやろう女に守られて恥ずかしくねぇのか」



ポツリと放たれたその台詞は静まり返った周囲に妙に響き渡った。



・・・おい。あいつ、今、なんていった?


その言葉が俺の耳に入った瞬間、背骨に氷を叩き込まれた様な衝撃を受けた。

一切の音が、俺の中から消え去る。




「あいつ、永琳に守っていい気になってんじゃね?」



ああ、そうだ・・・確かに

俺は、彼女の背中を見て、安堵していた。

血の気が引く音を、傍目で見たように、傍観した自分が居る。




「永琳とあいつとじゃ、釣り合わねぇって」



その一言で、俺の頭が朱で染まった。


血の気が瞬時に引いたと同じく、それを上回る迅速で血が上る。

先ほどまでの安堵は姿を消し、羞恥の感情が怒涛のように吹き上がり、燻っていた怒りが身を焦がす勢いで燃え上がる。


はじめは小さな火の粉くらいだった。

多くの敵意を前には心許ない矮小な灯りだ。

それが篝火のように燃え上がるのに、さして時間は必要ない。

恐怖を燃やし、怯えを焦がし、なお強く、さらに濃く。

俺の心を、怒りが怯えを糧にして燃え盛る。







おまえはなんだ?

おまえはどうしたい?

以前に言ったことを思い出せ、おまえは何を思ったんだ?



全てのしがらみを犠牲にするんだろ

家も家族も会社も友人も、全て置き去りにしなければならないんだろ

それなら、不転進の覚悟で挑まなければ、ならなかったんだろ



何が、進んでやるだ、なにがやってみせるだ

恥ずかしくないのか?


ハングリーであれ 馬鹿であれ


俺の好きな言葉の一つだ。

確かに恥ずかしかったさ、恥ずかしい台詞だと今でも思うよ!だが、なんだ!その中途半端さは!


悔いはないだって?

おまえ、幻想郷の思惑を垣間見たとき、恐れてたんじゃないのか?

結局、頭の中で妄想してただけで、心はついていってなかったんじゃないか?


今のおまえは馬鹿でもなんでもない、ただの臆病者の腰抜けだ!この半端野郎が!

女の後ろでぐずってる、体がでかいだけの赤子も同然!







歯を食いしばり、暴れだしそうな感情を制御する。

背筋を伸ばし、震える足を殴りつけ顔を上げる。


見えるのは彼女の背中、そのあまりに遠くみえる背中に一歩近づく。




俺には、何もかもが足りない。

覚悟も、知識も、力も何もかも。


悔しくないのか、自分に

悔しくないのか、彼女に


彼女の傍に並び立つんじゃないのか

ならばやることは決まってるだろう


決めろ、今すぐに

泣き言ほざいてここを離脱するか

男を見せて連中に立ち向かうか


さぁどっちにする、おまえ(おれ)は!






「・・・・・・うっせぇ」



零れ落ちた俺の声を最初に拾ったのは、もっとも傍に居る八意さんだった。

彼女は振り返える、まるで怯える子供を宥める様な、安心感を感じてしまいそうな表情で、


今はそれが、何より気に入らない!



「うるさい」


「?」



もういい、どうなってもいい。

敵意だろうが憎悪だろうが、今の俺には心底どうでもいい。

やるからには胸を張って、自分のした行動に責任をもって、そして過去を振り返って豪快に笑おう。


八意さんの肩を掴んで押しのけた。

俺が再び前に出たことで、連中は再度嫌悪を滲ませる。

小出しにされていた野次が大きくなるのを感じた。

そしてそれを俺は鼻で笑う。


もう恐怖は感じない。

数で頼らなければ俺程度にしか息を巻けない連中の敵意なんて、何を恐れる必要がある。

気は腹にため、大きく息を吸い込み息と混ぜ合わせ、そして






「てめぇら、うっせぇぇぇぇえええぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」







腹から搾り出した激烈な感情の咆哮に、周囲の人間は水を打ったように静まり返った。


やっぱりそうだ。

こいつら人を怨むことはどうとも思ってないくせに、人から受ける敵意には過剰に反応する。

もし自分の立場が逆だったらという基本概念すら、こいつらの頭の中からすっぽ抜けてるに違いない。

だから俺が大きく攻勢に出ただけで、障子の紙を突き破るより容易く連中は狼狽している。

想像力のない昨今の連中をものの見事に体現した奴らだ、たいしたもんさ。


だが、今はそれがありがたい。

この静まり返った会場前、こいつらが気を取り直すまで、俺の言いたいこと全て言い切ってやる!


視界の端に居る八意さんに意識を向ける。

そこにはどいつもこいつも阿呆面並べた連中とは一味違い、興味深い表情で俺を見ていた。

まるで、あなたにこの場を納められるのか、と言うが如く不適な笑みを浮かべて。


いいさ、やってやらぁ!

ここが俺の正念場だ、悔いなくやりきり黒歴史に葬り去ろう。


大きく息を吸い込み、四肢に力を蓄え、気力を練りこむ。

体の隅々が膨張したように緊張しきっている。

準備は完了だ、走り出したら中途半端にとまれない。

よし、行こう!


そして俺は怯んだ連中に向かって大喝した。






「俺は幻想郷に行く!お前らの望む場所にいく!お前らは俺が憎いだろう、憎いだろうさ!もし俺が逆の立場だったら気が狂ってしまうほどにな!」



何人かは気を持ち直し声を上げたが、何かを言う前に俺の叫びで上書きする。

またあいつらに連帯とられたら今度いつ主導権を握れるか分かったもんじゃない。

てめぇら黙って俺の声だけ聞いてろ!



「何で八意さんはあいつを選んだか!?何で俺じゃないんだ!?とかな!」



一歩、八意さんから離れるように大きく前に出た。

それに伴い周囲を取り囲んでいた人垣の輪が歪に広がる。


正面から彼らを睨み返す。

もう、八意さんの加護は要らない。

これは俺の、俺が向かい合わなければいけない戦いだ。



「けど俺はお前らの憎悪全て受け止めてでも、幻想郷へ!八意さんの居場所へ行く!」



以前に言った、この世界の全てのものを対価に捧げるその覚悟。

ああ、捧げてやろうじゃないか。

俺は今まで築き上げてきた信頼とか信用ってやつを、全て憎悪と妬みに変えて受け止めてやる。

それが俺の、この世界と決別のけじめだ。

こればかりは八意さんに守ってもらう、肩代わりしてもらう気は毛頭ない。


そういうわけだ、覚悟は出来ている。


俺の精一杯の決意の光に、眼力にガヤは着実に静まっていく。




「妬ましいか羨ましいか!ああ、お前らは正しい!俺を存分に怨んでくれていい。いやむしろ怨め、お前らにはその権利がある!」



今や最初にあった余計なガヤも入れず、聞き入ってくれている。

誰もが俺に視線を向けているのにも関わらず、そこには敵意と呼ばれるものはあまりにも希薄だった。

そう、皆俺の声に真正面から向き合ってくれているのだ。


なぁ、お前らはなんでこんなに騒ぎ立てていたんだ?

なんで俺をこんなに敵視していたんだ?

それよりも八意さんをみてみろよ、想像上の人物と思われていたのが現実にいるんだぞ?

ほら、もう俺なんかに構っている暇はなくなるな


けどな、なんとなく分かるよ。なんでこんなに騒ぎ立てたか。

お前らは大空を羽ばたく俺たちを、地上からでしか見ることが叶わない奴の気持ちを、理解して欲しかったんじゃないのか?ってね。


そうして俺は再び口を開く。

まだ、俺が本当に言いたい事をいってない。



「その権利をどういう風に使っても構わん。ナイフ持とうが銃を担ごうが戦車もってこようが、各自好きにしろ!ハラワタ引き裂いて、頭に鉛球を処方して、戦車で体の面積引き伸ばしても、それでも俺の気持ちは変わらない」



さぁそのときだ。

ションベンは済ませたか?神様にお祈りは?


まぁ生憎どっちも済ませてない。だが覚悟は出来ている、もう今さらだ。

最高に恥掻いてるんだ、これ以上掻く恥は見当たらない。


拳に力を入れ気を漲らせる。



「何故ならなぁ。俺は八意さんが好きとかそういう問題じゃないんだ」



そうして腹に力を入れ、天に届けとばかりに空に向かい咆哮した。






「俺はな!八意永琳を・・・・!愛しているんだぁぁぁああぁぁぁぁ!!!!!!!!」






「「「・・・・・・・」」」






空気が死に、寒空にも負けぬ冷気がその場を覆った。






その虚無と化した場を鴉が下卑するように鳴く音だけが響き渡る。


顔は違えど揃いも揃って同じ表情を浮かべている。

お前は一体何を言っているんだ、そんな顔で。


ああ『皆』だ。

そう、あの八意さんを含めて、皆口をポカーンと開けて機能を停止している。

八意さんの唖然顔って貴重じゃないか?


いや、本当に貴重だった。

俺が見て瞬き一つする間に、八意さんは表情を変えた。



「・・・・・・・ップ、クックックッ・・・・・・」



すなわち、破顔した。

今まで微笑むことはあっても笑うことがなかった彼女が、今俺の目の前で始めて、本当に可笑しそうに笑っていた。




は、ははは・・・

馬鹿だ。今の俺はまさしく。とんだ歌舞伎者だ。



けど上等だ、馬鹿で結構。


馬鹿じゃなかったら俺は八意さんに興味深い表情にさせることは出来なかっただろう。

馬鹿じゃなかったら俺は八意さんの作られた笑いを解くことは適わなかっただろう。


そう思うと酷く清清しくなった。

なんというか満ち足りた達成感という奴か。


仰ぎ見た天に視線を外し、後は地と人を見る。



でもやっぱり思うんだ。

俺は至って普通なんだ。

今はちょっと無理してるんだ。


こんな発言しておいて、この気持ちは全ての人に対して失礼だと心から思う。

だが今回ばかりは思わせてくれ。


ああ、死にたい・・・精神的に



「・・・・・・・・・・けど、けどなぁ!俺も素直に死んでやらん、やるものか!そんな義理なんてねぇよ!」



もうここまで来た、後は勢いだ。

やっちまえるだけ、やっちまえ!やけくそだぁ!



「お前らが俺を怨む権利がある以上、俺にもそれを拒む権利がある。てめぇらの厭悪全て乗り越えて、俺は行かせてもらうぜ!」



大きく両手を掲げ、最後の宣言をさせてもらう。

これが俺流のこの世界との告別式。

そしてこれこそが、俺の覚悟。



「多くの未知と夢想の詰まった、幻想郷に!俺は行くぜぇぇぇ!!!!!!」



胸を張って馬鹿になりきる。

これが無知な俺が、出来る全てだった。

次でラスト

俺はこの前書き後書きが書きたくてここまでがんばったんだ

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