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蒼の封印  作者: 鈴村弥生
遠き雷鳴
13/33

1.

 王都というものは、元来、王の元に貴族が集う事に端を発する。


 始まりには城があり、その周りに貴族が居を定め、物資の流通が発生する事によって、外側に蟻が群れるように庶民が集まりだして、街が形成される。


 都の発展というものはそんな経緯で出来上がっていくものだ。


 諸貴族は、それぞれ王から領土を与えられ、領地に屋敷もあるが、ほとんどが王都に生活の中心を持ってきている。


 大抵の貴族は、王城の城門内、一の郭と呼ばれる地区に上屋敷を置き、王城へ伺候し易いようにしている。貴族同士の交流も上屋敷が中心であり、いうなれば表の顔の屋敷である。


 それに対して、家族や親族が立ち寄ったり、内輪のこまごまとした事をするために使用されるのが、城下町の一角に置かれる下屋敷である。貴族の子弟が生活の場として使用する事も多い。


 貴族達の住む地区。商家の多い大通り。真維達の居るような下町の繁華街。


 暗黙のうちに作られた住み分けは、グリフもカリストもさほど変わらない。山を背にして、半要塞の態を取るグリフ王城に程近い、小高い丘になった下屋敷の連立する高級住宅街は、『山の手』と呼び習わされている。


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