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蒼の封印  作者: 鈴村弥生
消えた魔導士
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序章

他か止まってるのに新たな連載。自爆? 見切り発車? どこかで見た? キャラの名前被ってる? いろいろありますが気にせずに。

一話一話は短めに、さくさく読めるようにしていきたいです。

どうぞよろしく。

 カリスト公国筆頭宮廷魔道師ゼルダ・カドフェルが消息を絶って、既に一年が経過していた。

 コダール大陸でも五指に入るとされる魔力で近隣諸国に名を轟かせる高位の魔導士であり。それ以上に策士として切れの良い頭脳を誇る、世継ぎの公子の懐刀。

 わずか二六にして公国の魔導士の頂点に立つ男。

 彼の経歴、実力、その全ての観点からみても、これは異常な事態である。

 折りしも、彼が失踪した頃と時期を同じくして隣国グリフ王国は、国境を接する近隣諸国へ宣戦布告した。

 コダールで最も広い北部一帯を押さえる大国ながら冬には凍る港しかないグリフ王国は、これまでも南に位置する国を得んと小競り合いが絶えなかった。だが、西と東方も巻き込んだ異例の三面戦争へ突入したのは初めてである。

 しかもグリフは全ての正規兵に魔術を封じ込めた武器と防具を持たせていた。その威力はすさまじく、一人の兵で小隊一つを易々と倒せる程。

 緒戦み見せ付けた脅威は各国を震え上がらせ、その領国線を書き換え続けていた。

 幸いカリスト軍は幸運に恵まれたのか、魔法兵器の配布が少ない部隊と対峙したらしく、辛くも防衛線を維持している。

 だから、いまだ平和ズレをした諸貴族の中からこんな噂が囁かれるのだ。

「ゼルダ・カドフェルはグリフに寝返ったのだ」

 彼が何処に向かい、そして消息を絶ったのか、知っている者は極僅かである。

 だが、知っている者ほど、その噂に動揺していた。

 なぜなら、彼はグリフに単身潜入し、そして消え去ったのだから……

 


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