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第1話 魔法の刑事

登場人物

フルーラ・シリウス

70年前、この世を闇に陥れた魔王を倒し、世界に平和をもたらした勇者シリウスの孫

連邦警察に所属し、特殊な魔法『溶射』を使うことによって黄金の鎧を瞬時に武装できる。

剣術も魔術もできる多彩な能力の持ち主で、その特徴は祖父譲り

ナナ

フルーラの同僚 シリウスが精錬する時に許可を出す人

ちょっと意地悪

ナコト

フルーラの同期 しかしフルーラのことを敵対視し、目の敵にしている

勇者シリウス

フルーラの祖父 かつて魔王を倒した勇者 今では余生をのんびりと過ごしている。


用語解説

エリーニ この物語の舞台となる世界も総称 こっちで言う『地球』 そしてそのエリーニの中に様々な国がある。

砲撃魔法 空気を魔力で圧縮し、一気に撃ち放つ魔法

通信ポータル こちらでいう電話のようなもの 宛先を思い浮かべて開くだけで画面通話ができる

溶射 フルーラのみが使える変身魔法 ナナから送られる特殊な魔力を要する

マギア 魔法刑事マギアの必殺技であり、名前の由来でもある とてつもない威力を出すが、尋常じゃないほどの魔力を使う

シャイン 現在エリーニに蔓延っている違法薬物 依存性は少ないが、一度摂取すると自身の魔力が暴発し、制御不能になってしまう。

ドォーン!

宝石店で爆発音が起こった。

『ヘヘヘ!これで俺たち大金持ちっすヨ、親分!』「ガハハハハハ!がっぽり儲かってやったな!』『がっぽり!がっぽり!』話しているのは盗賊たち。すごい速さで逃げている。

『待て!エリーニ連邦警察だ!』後ろから盗賊を追いかけているのは、このエリーニの地を守っている警察たちだ。

すると盗賊の子分の一人が『スモッカルテ!』と叫び、黒い煙幕を辺りに放つ。晴れた時、そこに盗賊はいなかった。逃げられたか。いやまだだ。逃げた先にも何人ものローブを着た警察たちがいた。上官らしき人が『撃てぇ!』と言うと、皆一斉に砲撃魔法を放った。正面から撃たれる無数の砲撃、しかし盗賊たちは難なくかわして逃げてしまった。『あばよー、サツども!』

『グヌヌ、逃げられてしまった。』上官はそう言いながら魔法の杖で通信ポータルを開いた。『フルーラ!犯人がそっちに行った。やることはわかっているな!』『了解ですよ、アヤナカ警部。後は任せてください。』そう言って電話を切ったのはかの勇者シリウスの孫、フルーラ・シリウスだ。シリウスが黒パンでできたサンドイッチを食べ終えた頃、シリウスがいる路地裏に盗賊たちが入ってきた。

『ちょっと待ちな。』『ああ?誰だテメェ。その服装、お前も連邦警察か?』『ああ。俺はフルーラ・シリウス。エリーニ連邦警察の捜査一課だ。オヤブーン。お前の名前はオヤブーン・ガッハだな?』『ほう。俺様の名前を知っているとは。』『そりゃあね。最近色々なところで暴れているから、こっちも目をつけてたんだ。そして今日がお前らの年貢の納め時。俺がお前ら全員を逮捕…』フルーラが言い終わる前に子分の2人が殴りかかってきた。フルーラは思わず後ろに吹っ飛んでしまった。

『ガハハ!イッチョ、セカンドー、よくやった!俺様は先に逃げる!こいつの足止めを頼んだ!』『了解ですゼ、親分!』『かしこまりー!』オヤブーンは逃げてしまい、フルーラの前に立ちはだかるのは二人の子分。やる気満々だ。

『はぁーあ。雑魚ってんのはすぐ調子に乗る。オメェら、邪魔だからそこどきなぁ!』フルーラはそう言うと全速力で走り、子分たちを飛び越えた。そして浮遊魔法で浮き、オヤブーンの跡を追った。『あ!アイツ、親分に追いつく気ダ!』『ナンダト!?オイカケヨ!オイカケヨ!』子分も浮遊魔法を使った。

フルーラは速かったが、子分はフルーラ以上に速かった。すぐに追いつかれ、両側から幾度もなく魔法攻撃が飛んでくる。

フルーラはかわしながら誰かと通話をしている。『ナナ!武装用魔力を送ってくれ!』『了解、魔力転送中。』フルーラの杖が光り輝く。『はいよ。転送した。じゃ、あとよろしくー。』通話が切れた。

『それじゃあ、いくぜ!

ーーーーーーー溶射!ーーーーーーーーー』

その掛け声と共にフルーラは勢いよく前進、体が一瞬光り輝き、黄金の装甲を纏った。

ーーー溶射ーーーそれは魔法刑事マギアが戦闘用装甲『ブレイブスーツ』を着用するための魔法だ。では、その溶射プロセスを詳しく説明しよう。

連邦警察本部から送られた武装用魔力が、フルーラの杖によって具現化し、僅か1ミリ秒でブレイブスーツへと変形、マギアは溶射を完了するのだ。ーーーーー

溶射によって放たれた光で子分たちの目が眩んでいる間に、フルーラは風魔法を使って2人を打ち落とした。『うわー。やられちまったヨ!』『ヤラレタ!ヤラレタ!』2人は後ろから来た警察に逮捕された。

鉱山入り口前。フルーラはオヤブーンに追い付いた。

『な!?お前何もんだ!』『俺の名は、魔法刑事マギア!今からお前を捕まえる!』『なんだテメェ!俺様を捕まえるダァ!?舐めやがって!どいつもこいつも、俺を舐めやがってェ!』オヤブーンがポケットから取り出したのは、宝石のようなナニカであった。オヤブーンはそれをムシャムシャと貪り尽くす。『おい!それは危険だ!早く食うのをやめ…』フルーラがそう言う前にオヤブーンはそのナニカを全て食べ終え、突然、激しい痙攣を起こした。と思ったら、突然、腕の形状が変化して、十個の巨大な鉄球になってしまった。『ヴ…ヴヴ…』そこにいるのはもはやオヤブーンではない。オヤブーンの姿をした獣だ。『はあ…だから言っただろ!それは危険だと!』『ヴ…ウヴァァァ!』オヤブーンは腕を大きく振り回して、鉄球を全て投げつけてきた。しかしいずれもフルーラの防御魔法によって防がれてしまった。そしたら次は『ヴ…ドラナァ!』と言い、鉄球が消えてしまって何もない腕で大きめの爆発魔法を複数回撃ってきた。フルーラは見た目の割にとても素早く攻撃を避け、ついにはオヤブーンを飛び越して後ろに回った。『ヴ…ヴヴ…?ヴァー!』オヤブーンは飛び退き、フルーラと間合いをとったが、自分が投げた鉄球の上に乗ってしまい、滑り転げてしまった。『マジカルレーザー!』フルーラの声と共に杖が光り出す。『必殺、マギア!』そう言うと、フルーラがオヤブーンに突きつけた杖から、とてつもない威力の砲撃魔法が放たれた。光り輝くその魔法は、オヤブーンを戦闘不能にしたと同時に正気に戻した。

『午後3時7分、オヤブーン・ガッハ、強盗の罪で現行犯逮捕。』

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