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プラネットハーツ ~世界の心臓~  作者: アズリエル ノイエン アーシェライト(お歌好き幼天使vtuber)
第一章 「現人文明期 8895年代 ~主観現代 始まりの礎~」
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EP 004 「創世の揺りかご」

挿絵(By みてみん)


「・・・ふぅ、眩しい光の正体はっと・・・・・マジかよ・・」



満身創痍の俺の前にあるのは、光り輝く半透明のケースみたいな代物だった。


もちろん見たことねぇなこんな精巧なシロモンは。


あちこち光り輝いていて、光のラインが移動しながら瞬いている。




「命の循環する静かな揺りかごにそっと何かが浮かんでいるみたいだ・・・。」


あまりに幻想的な光景にガラでもなく詞的なことを言っちまったが、本音でそう思う美しさだ。




そっと恐る恐る指先でケースに触れた瞬間・・!!


    “特級封印指定・天使型自立機械知性ASRIEL”



   一瞬脳に古代文字が浮かんだのだが、俺が分かる範囲の言語では無いみたいで解らなかった。

   


   「オイオイ、プロの俺が分からない言語だと・・?・・クソッ・・力が・・抜け・・・」



   ついつい夢中で見ていたが、俺は満身創痍の脱水症状がピークにくるまで気が付かず


   ケースに寄りかかりながら再び意識を失った。



【G-VARNA】

「Pi・・極度ノ脱水ト打撲傷ヲ認識、“創世ノユリカゴ”ニヨル緊急生命保護ヲ作動。Pid」



「全くとんでもない深さね・・・」




装備を整えて降下を初めてから1000メートルくらいは降りたろうか?というところで


古代の軌道システムを発見した。まだ端末に光が残っていたためチェックしてみると・・・



「ん♪ビンゴね!重力制御装置で誰か保護した記録が残っているわ・・数日前ってわけね。

 エネルギー変換規格が合えばいいんだけれど・・・・」



地上から持ち込んだ物の一つ、拡張エネルギーデバイスを繋ぎ旧時代の機器にエネルギーを注入する。



「凄い大喰らいね・・持ってきたパック全部空っぽになるまで入れても20%程度ってところかしら。」


 チャンスは一回、降りるだけでも7000mラインまでいけるかどうか・・・?



「ハァン!やってやれない事なんてありはしない!」




【大深度軌道管理システム】

・・・「Pi・・再起動完了、指定高度マデ重力制御降下ヲ開始シマス。出力23%・・Pid」


オォォォォオオォォォオォォォン!


「行くわよ!シンシア!!」



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



オオオオオオォォォォォン


「Pi・・指定高度へ到達・・残エネルギー0.74%システムスリープ..Pid」



「ふぅ・・着いたみたいね・・それにしても、流石にこの大深度は息苦しいわ」



【G-VARNA】

「Pi・・時空凍結管理区域997ニ対シ侵入者ヲ再検知。」


「状況確認・・完了、大深度軌道システムヨリ遭難者捜索協力要請アリ・・・

危険性検証・・受諾。」


「侵入者スキャン・・・、武装ヲ確認デキズ。抹消指定ヲ一時留保セヨ。」


「了解、該当人物ヘノ敵対排除行動ヲロックスル。要救助者ヘ誘導ヲ実施..Pid」




大深度地下7000m?本当に?


このやたら綺麗に管理された無人区域のどこが古代遺跡?嘘でしょう??




考え事にふけっていると、急激に視界が明るくなり


“光のライン”が通路の先まで伸びて点滅しはじめた。



「誘導されている・・みたいね、こういう時私は迷わない主義なのよ、行ってみましょう!」



光のラインに従って歩いていくと、輝くケースとそれにもたれ掛って意識を失っているベクターを発見した。




「ベクター!ちょっとあんた生きてる!?死んでるならきちんと返事しなさいよね・・バチン!!」



「うぉ!シンシアの姐さん!?俺死んだのか??」


激しい痛みに目を開くと、そこにはいつものシンシア姉さんが・・って、遺跡のままじゃねぇか!?




まったくこのバカ、ちゃんと生きてるじゃない・・。


地下で遭難してから約一週間・・・見たところ軽い脱水症状程度なんて・・少し異常ね。




「姐さん、良くわかんねぇんだけどこのケースに触れてると脱水と空腹が和らぐ気がするんだ・・」


暖かい優しく包まれるような感じで、身体の痛みや空腹感、渇きが抑制されている気がする。



改めてシンシアはケースに手を触れてみた・・刹那!


   “特級封印指定・天使型自立機械知性ASRIEL”


・・心に浮かぶ古代文字・・・ん?アズリエル??



「随分古い文字ね・・全部はわからないけれど、“アズリエ・・ウグッ”・・ハァハァ、“アズリ・・ググッ”駄目ね、発声できない。」




シンシアが文字を発声しようとしたところ、急激にケースの透明度が上がりその中身が露わになる。



「んなっ!?人が入ってる??・・・いや機械知性・・・か?」



経験上この手の封印措置が施されたデバイスの場合は・・・・


そっと手を触れて今度は思考伝達を試みる。

            “この子を救出したい”・・・と。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



【G-VARNA】

「Pi・・封印対象ヘノ接触ヲ確認。」


「状況確認、未許可個体ニヨル過度ノ接触ハ排除条項ヘ抵触スル。」


「侵入者ヨリ思考伝達ヲ確認。“この子ヲ救出シタイ”・・精神スキャン開始・・・害意無シ、虚偽認メラレズ。」


「了解、G-VARNAヨリ“プラネットハーツ”へ可否ヲ問ウ..」




【プラネットハーツ】

「PiPi・・G-VALNAヨリ支援要請受諾。」


「状況認識、未来予知システム起動、認識、検討、回答。

侵入者“シンシア・リリエンタール”ニ対シ仮保護監督者IDノ発行資格ヲ認ム。・・pid」



【G-VALNA】

「受諾、ID発行後保護対象ノ退出ニ伴ウシステムスリープヲ実施スル。」



その刹那、ケース内の一点が物凄い輝きを放つ!!



「うわっ!・・」「ぐっ・・・みえねぇ・・!」



「G-VALNA ヴィーー!保護観察監督者IDヲ発行完了、該当個体ノ移動ヲ認ム。」


・・・・し~ん・・・



「ねぇ、冗談よね?」「姐さんケースが浮いてるように見えるんだが・・」



一瞬で重量が0になったようなでたらめなケース・・・


あら、これはベクターを担ぐ手間が省けるじゃない♪







挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
[良い点] ここまで一気に読ませていただきました! とっても面白いです〜!!地下深くに古代の高度文明があるなんて本当にロマン*。ヾ(。>v<。)ノ゛*。 そしてシンシアさんが超魅力的ですね♡行動力にび…
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