EP 054 「思いつきとプロモーション1」
【現人文明期8895年 10月21日 リリエンタール&ハーモニクス診療所】
うーん?・・・ですの!
うーん!・・・ですのー?
「!」
おぉ?考えて分からないことは聞いてみればいいのかも~?・・だれに?・・神様に?
うーん・・・どうやって?ですの~。
お電話するですー!・・・あやや、どうやって?ですの~??
これも聞いてみるですの~!PH/ADFラインに”びびびびび~”
・・・・・
・・・
・・
「はい、ルーテシア・・・で・・す、アズちゃん!?元気なお声が聞けて嬉しいです!退院後はお変わりありませんか~?」
「えへへ~♪復活ですの☆ちょっとルーテシアお姉ちゃんに聞きたいことがあるですの~。」
「どうぞ~、なんでも聞いてくださいね。」
「えっとね~、神様と連絡さんを取りたいですの、お電話番号とか住所さんって分からないかな~?」
Oh・・・”神様”の連絡先・・・!!
ルーテシアは脳がダウンしてしまいそうになったが、なんとか留まる。
「神様・・というと、お目覚め後にドクターとお話されてましたアズちゃんが眠っている間に体験していた世界にいらっしゃる存在のことですね?」
「うん・・、やっぱり難しいかな~?」
「申し訳ありません・・、現在プラネットハーツに残っているデータでは神様の存在がまだ確認できてはいないのです~。」
あ~ん!役に立たないお姉ちゃんでごめんなさい~っっ!
「ううん、無理いってごめんなさいですの~。」
通信を終えて、やっぱり無理ですのね~・・むふーっと一息。
次行ってみるですの~!
アズリエルは基本的に物事を諦めない性格をしていた。
そんなわけで、もう一回”びびびびび~”
「ベクターさんは・・・・・・居場所きゃーっち♪・・ふむふむ~、シンシアままとおじーちゃんのところにいるですのね?」
アズもお出かけですの~♪
エレクぱぱに行ってきます!をして診療所の外にでたアズリエルは思いついてしまった。
トコトコトコ・・・あっ!そうですの~。アズ飛べるんじゃないですの?やってみようそうしようですの☆
「・・・・でも、失敗するとまわりが危ないかも・・みにまむぱわーじゃないとダメかな~?」
えーっと、まずは羽を出して大きくして~・・イメージするのは・・・
小鳥さん・・・、チュンチュン・・あぅ、違ったですの、パタパタ飛ぶ感じの小鳥さ~ん♪
スピードはおそい・・スピードはおそい・・・
通りを駆け足モードで走り出す!
すたたたたたっ!とんっ!
バサバサっ!!すぅ~・・・・
「おぉ♪とべ・・・・」
ひゅ~~~ん・・ストン。
「・・ないですの;;」
むぅ~、少しだけ滞空できるけれど・・帰ってきた時みたいにはできないや~。
今度練習してみるですの・・飛べたら移動が速く済むよ~♪
しかたないので普通にトコトコ歩きながら政府庁舎を目指すのであった~。
【政府庁舎 セキュリティエリア 重力昇降装置フロア】
ぴんこーん♪重力昇降機の到着音がフロアに響く。
「ここに来るのも大分慣れたですの~。飛んでこれたら楽だったですけれどね~むふふ☆それはまた今度チャレンジですの☆」
【同エリア ドクターエンディア 執務室】
【Pipi・・第一級機密ID保持、アズリエル・ノイエン・アーシェライト氏の来訪を確認、予定外につき解錠可否をお願い致します。・・Pid】
「うむ?・・アズ君なら特段問題はあるまい、開けてやりなさい。」
・・・・・カチャっ・・・
「おじーちゃんこんにちえる~♪ですの☆・・・おぉ♪みんなまだいたよ~☆お話中に失礼するですの~。」
そういうと扉から慣れた様子で執務室に入ってきた。
「あら?アズちゃんが直接ココに来るのは珍しいわね~、ママに何か御用かしら?」
「お、天使ちゃんじゃないか。その後体調はどうだい?」
それぞれに挨拶を返しながら
室内には、ベクターをはじめドクター・エンディア、シンシアの三名がまだそのまま在室なのを確認する。
「みんなのお話が終わったら、ベクターさんにお願いしたいことがあったので来たんだよ~。お話終わるまで待ってますの☆」
そういうと、静かに部屋のソファに収まってテーブル中央に乗っていた手付かずの”おやつ”にその手は伸びていくのだった。