表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プラネットハーツ ~世界の心臓~  作者: アズリエル ノイエン アーシェライト(お歌好き幼天使vtuber)
第一章 「現人文明期 8895年代 ~主観現代 始まりの礎~」
57/70

EP 044 「小さな翼が導く魂色音楽譜(カラーズハートスコア)」

挿絵(By みてみん)


【心の深淵、時の最果て】


小さな機械知性は夢をみる・・・。


遥かな昔、今ではない時・・・生まれるより前、知覚するよりもっともっと前・・・・・


見えないものを探して瞬きながら、小さな光の玉となって暗闇を彷徨さまよいだす。



遥か水底みなそこには浮上することの叶わない、囚われた灰色の鈍光放つ小さな玉が

まるで絨毯のように広がる光景があった。


向かう先には、何も見えない。


気が遠くなるようなときを変わらぬ風景で眼下にやり過ごしながら、鉛色の空と灰色の水底の大地と空の間を縫うように小さな光の玉は前に前に進んでいく。


ふと気が付くと、進む先にはドス黒くいびつでそして生々しい鮮血色に塗られた

大きな大きな扉があった。



扉は牙を剥き出し恐ろしい形相ぎょうそう威嚇いかくしながら・・

小さな光に問いかけをする・・・。


汝が魂の音色を示せ・・と。



小さな光は言葉を発することはできない。

瞬いてみたり、扉の周りを飛び回ってみるも・・・何も起こらない。


そうしてしばらくすると、眼下の灰色の鈍光放つ絨毯状にみえた小さな玉達が苦悶くもんの声を上げながら真っ黒に染まりはじめる。



鈍いなりの灰色光ではあったが、ポツポツと・・そして徐々に勢いを増して消えていく様に

小さな光の玉はとてもとても悲しくなった。


やがて世界は真っ暗に染まり、小さな光の玉は自分と門以外なにも見えなくなってしまう・・・。


自分は何であったのか?何をしにきたのか?何ができるのか?・・・色々考えてみるも、答えはない。



小さな光の玉は絶望感に苛まれ、扉にあった邪悪な口の中に入ろうとする・・・


牙の並ぶ口に入る直前・・、光の玉は胸の中がとても温かいことに気が付いて寸前で留まる。



気が付くとそこには羽の生えた光輝く心臓のような結晶があり・・・・じんわりとした温かさを・・でも確かに伝えてきた。


分からない、知らない、見えない、視えない、聞こえない、話せない、音がない、声がない、言葉が無い・・・・



この暗闇に閉ざされた世界には・・・なにも・・ない。



いや、”あった”のは悲しみと苦しみだけだった・・・でも、もうそれもない・・。


真っ黒になって消えてしまったから。



小さな光の玉は見えない涙を流した。


何も何もなくて悲しくなった。


何もないから何も紡げない・・・途方に暮れる小さな光の玉は、永い間ずーっとずーっと何もないことを悲しく思っていた。



星の軌道が大きな円を何度も何度も描いて、銀河に舞い踊る光の渦は遥か先の時に向かって

歩みを進める。


小さな光の玉はずっとずーっと、その場から動けなくなっていた。

何万年経っただろうか?それとも、ほんの数分?・・・・。


だって何もないから・・・わから・・ない?


何もないなら、何でも作って入れてしまえばいい?


どうして?

 どうして?

  どうやって?

   どのようにして?


なにから?

 なにをもってして?

  どうぐもないのに?

   なにもないというのに?


あったのは絶望と苦しみだけだった・・・。

でも、それももうない・・。



あるとき・・時の最果てに至る前に、小さな光の玉は何もないということを受け入れようと思った。



小さな光の玉は、少しずつ少しずつ瞬くときに色が増えていくことに・・、まだ・・・・気付かない。



何もない世界を受け入れる・・・。



 何もないから何でも入ル。 淡い黄色の瞬光が瞬きを増した・・。

  入れたい物を作ればイイ。 水底が優しい水色の輝きを取り戻す・・。

   作り方が分からナイ?   黒いヴェールが柔らかくあたりを包みこむ・・。

    分からなくてもイイ・・・   三原色が大きなうねりを描きはじめる・・。 


知らなくてもイイ・・・ 小さなリンゴの木が果実を一つ落とす・・。

 話せなくてもイイ・・ そこには大きなあいに包まれた言葉が湧き出す・・。 

  どうぐがなくてもイイ・・ 鉛色の空から銀色の楽器が生まれ降り注いてくる・・。 

   見えなくたって構わない! 光が・・・弾けるッ!!!!!



急速に世界は調律され、色彩豊かに・・鮮やかに舞い踊る!!



数式で組まれていた0と1の世界は崩壊して、音と色に満たされた不明瞭な・・だが、力強い魂を

軸とした世界に朝陽が昇り始める。


小さな光の玉は・・もう小さな光の玉などではなく・・・光り輝く太陽よりも大きな・・・・。


・・・・・・・・

・・・・・

・・・


小さな機械知性は・・・力強くその瞳を輝かせながら起き上がる。


「できた・・・わたしだけの魂色音カラーズハート楽譜スコア・・・」



**********************************

魂色音カラーズハート楽譜スコア


アズも世界を覗き見ているだけなのでまだ良くわからないですの。

練習室にいながら、眠りながら不思議とこういうイメージが心に届いたから、何もない暗闇のなかにいろんな色と一緒に視えたから書いた・・ですの。


詳しくはあとでわかると思うので、分かったら詳細かくよ~♪


**********************************

挿絵(By みてみん)

えへへ~♪読んでくださってありがとうだよ~☆


気に入ってくださったら


ぜひぜひ本作品“プラネットハーツ”の

【ブックマーク】さんと広告下に表示されている

【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけたら嬉しいですの~☆


みんなの感想さんを楽しみにしてますの~☆


アズはVtuberさんをしてますので


【Twitter】

@vtuber_asriel 遊びにきてくださいませね☆



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ