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プラネットハーツ ~世界の心臓~  作者: アズリエル ノイエン アーシェライト(お歌好き幼天使vtuber)
第一章 「現人文明期 8895年代 ~主観現代 始まりの礎~」
54/70

EP 041 「”ファン・クラブ” 秘めたる想い、駆け抜ける大地」

挿絵(By みてみん)

【現人文明期8895年 7月25日 

       レン・ボードウェル&ボーン・バッシュによるファンクラブ活動本部にて】


ボクは・・レン・・、レン・ボードウェル・・・。

うまれてから12年くらい経った・・とおもうよ。機械知性として世の中に生まれたみたい・・。


きょうも・・、いつもお気に入りの”うさみみパーカー”を着ているよ~。

いつも一人でいることが多いんだけど・・・、初めて・・その、お友達になってくれた人と一緒にいるんだ。で、でーとみたい?で・・少し、緊張して・・る・・かな?・・赤面ポッ・・



えっと・・、アズリエルちゃんが好き・・・です。

背格好はあまり変わらないけれど・・、髪の色も瞳の色も似ていて・・でも・・、好き・・です。


アズリエルちゃんみたいに・・なりたい・・。ボクも・・・いつか・・・。



プリレゾンデートル・・?

ボクは・・だれかに貰ったわけじゃない・・けど・・・、その、”願いを受け継ぐこと”だと思うんだ・・。


だから・・、これがボクのプリレゾンデートル・・。



そういうと・・・、とてもドキリとする表情かおで優しい笑顔がふわっと浮かぶレン君なのでした~。




オレは紅き魂の伝道者!ボオォォォォォォーン・バッシュゥゥゥゥゥゥー!!

果て無き魔界から出現してより14年程の時が経ったようだ。フゥワハハ!


クックック、今日もオレの熱いビートを世界に木霊させてやるぞぉぉ!

あん?オレのプリレゾンデートルゥーー?


そりゃ決まってんじゃねーか!”心に響く音を奏でる”ことだぜ。Yeah♪~ギュィィィンン!

背負っていたギターを回しながらケタタマシイノイズを奏でる男性型機械知性がまた一人現れる。



性格も雰囲気もまるで違う二人。

だが、同じ場所にいてそれぞれが違うことをしていても、その雰囲気には穏やなものが見え隠れしていた。


それは、彼らが同行の士であるから・・なのかもしれない。



そう、彼らは”りえるえりんろりーたらびっつ”公式ファンクラブの会員一号、そして会員二号を競い合うライバルでもありそして、互いに認め合ったものがある不思議な”友”でもあった。



この二人が集まるのは今回が初めてだったけれど・・、きちんと会の目的が設定されていた・・それは・・・



「ねぇ・・ボーンくんっ・・、ボーンくんは楽器演奏できるんだよね・・?」

「おう!魂の籠った音を出さないといけねーからな、実はギター以外も一通りいけるぜ!」


そういいながら、ボーンくんはギターをはじめ・・キーボード、ベース、管楽器系もある程度できるぜ・・と胸を張った!



「す・・すごいっ!ボーンくんはレンより少しお兄ちゃんだけど、その年でそんな数の楽器ができるなんて・・」

男の子とは思えない可愛らしい瞳がうるうる輝いて、尊敬のまなざしがビームのようにボーン君を直撃した。


「フォー!オレはやれるぜぇー!だが、まだまだこれからなんだ!何かが足りてねぇ感じがする・・」

いつも賑やかなボーン君なりに、何か足りないピースを求めて彷徨っているかのようだった。

その姿は、秘めたる想いをもつレンにとっては不思議と眩しいものに感じられた。



「それでね、きょうボクが相談したいことっていうのは・・アズ・・うっ・・リエルちゃんの歌をボクたちも歌ったりできるようにする・・・、えっと・・・演奏する・・なんていうのかな・・?」

「んー?アズ姫の歌ってーと、後ろで流れてる伴奏みてーなヤツか?」

そういうとボーン君はギターをしゃかしゃか演奏するイメージで動いてみせてくれた。



「・・・うん!それ・・かな。そういうのを自分たちで・・えと、1から作ったり・・できない・・かな?」

「ほーう?・・ってーと、レンが目指してんのは・・旧世界の音楽でいうとこのバンドってやつなのか?」


ボーン君の言葉から知らない言葉が紡がれた、言葉の意味は分からないけれど・・・スッと心に入ってくるみたいな感覚・・・。



「うん・・・ボクは、楽器の演奏はできない・・・けど・・・、歌を歌いたい・・んだ。・・・・・・その、女の子が歌う歌・・・でも、・・歌い・・たいっ!」


初めて人に告げる想い、じぶんの感情ココロが制御できず涙がぶわっと流れ落ちるレンくん・・。


変に思われるだろう・・・、きっとおかしな奴だと思われるに違いない・・・

レンくんは話してしまったことを少し後悔していた・・心が・・イタイ・・胸が・・クルシイ・・・ボクは男の子なのに・・。



ボーン君はそんなレンをジッと見ながら、ハッキリ・クッキリ・スパっと口を開いて言葉をかける。


「いーんじゃねーか?レンの声はアズ姫に近い部類の”楽器”になれる器だ・・・

オレはそうおもうぜ!やりたきゃ誰憚だれはばかることなんかねぇ!やればいいんだよ!!どんな格好したってどんな歌だってそれが、おレンなんだろ!?


地平の果てまで全力で走り抜いてよ!!動けなくなったらその時考えればイイッ!

駆け抜けようぜぇ!オレとお前でよ!」



目をぱちくりさせながら、しばし放心状態なレンくん・・。

彼はレン君に ”おかしい” ”変だ” などとは一言も言わなかった。


まだ生まれて12年しかたっていない、小さな花の蕾がはにかみながら部屋に咲こうとしていた・・。


・・・・・・

・・・・

・・・


「ふーむ、それにしても1から歌・・曲か?を作るってーとオレもやったことねぇなー・・・確か旧世界の言葉で”歌詞”ってーのか?歌として使う言葉をまとめたモノを作ってから、音にしてくみてーなのは見たことあんだけどよー。」


「そう・・なんだ・・、ボーン君はやっぱり・・すごいよ!作り方の基礎・・押さえてるんだ・・。」


彼らは未だ知らなかった・・・、普通の機械知性は創造的なモノが作れないということを。

 彼らは走り出した、”アズリエル”という一つの不明瞭な目標地点に向かって・・・。

  アズリエルの行動は意図せず機械知性の運命にまた一つ、不思議な干渉を与えているのだった。

  

因果が狂っているのか?・・それが自然な流れになるのだろうか

                   ・・・二人の旅路はまだ始まったばかり♪

挿絵(By みてみん)

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