EP 017 「はじめてのお友達」
【現人文明期 8895年 5月27日】
ふふーっ☆あれから”マシンハート”さんに遊びに行くのは
わたくしアズにとっても、楽しみになりましたの~♪
しんしあママはお外にお出かけしててお留守、えれくパパは診療所でお仕事中であるためアズリエルはマシンハートさんに日々通うのが日常となっていた。
カチャ・・りんりーん♪
「いらっしゃいませ~、スタジオマシンハートへようこそ~☆」
最初はとってもびっくりしたけど、”いつもの声”になった嬉しさを噛みしめながら
自然と笑みがこぼれ出す。
「エリーンさんおはりえる~ですの♪」
「Oh!ウェルカム、まいふれーんど♪」
ご挨拶をしながら声の方に顔を向けるとそこには・・
「!?・・・わぁ♪エリーンさんも”うさみみ”付いてますの~!」
「ふふふっ!りえるの影響1000%~Love♪」
お揃いだぁ~♪ついにうさみみ族が世に出る時が参りましたの~!(違)
まるで初めてマシンハートさんにお邪魔したときのエリーンさんみたいに
アズリエルはシャカシャカとエリーンさんの周りをクルクルして観察するのであった。
「この視線に込められた真摯なまなざし・・・いえす!出来は上々~♪」
”これ”を再現するため、昔の資料と生地を集めるのに最近のお給金はすべて・・きりっ!
「刺激を受けるがよい~我がライバル~ふっふっふ~・・負けぬ!」
本日のエリーンさんのファッションは・・・
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( )内はアズリエルコメント♪
*注意:古代言語の方言みたいなものであるため、よくわからない方は
飛ばしてくださいませですの~(汗)そのうち挿絵を追加したいっ!
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☆【本日のファッションメニュー】☆
〇素体:えりーん・てんにえすx1ケ
(髪:セミロングシルバーゆるふわうぇーぶそばーじゅ、瞳:わいんれっど・・片側カラコン入れてグリーンとワインレッドでオッドアイのコンボー♪なお、素体は非売品ですの♪)
〇丁寧でじょー質なほわいとぴんくうさみみ(*1)x1ケ
(ダイナミックボーン完備!ふわふわ動くよ~!)
〇白黒基調のジャガード光沢系生地によるゴシック寄り甘々超ミニスカロリータドレスx1ケ
(超ミニスカメイド+ゴスロリ+ネグリジェ÷3というような絶妙なバランスですの!)
〇パニエなし、サイドホワイトリボン付きドロワーズx1ケ
(パニエは丸ごと見えちゃうミニスカさんだから全部カットしてAライン強調+下着見えちゃうデザインなのでリボン付ドロワーズを穿いてあえて魅せて来たー♪)
〇エナメルリボン付ブラックシューズx1ケ
(黒ロリ、白ロリといえば同色のコレ!外せない定番アイテムですの!!)
(*1)
うさみみさんは、片方が折れていないタイプできれいなアーチを描きながら
ふんわり曲がっているタイプのお耳だよ~♪
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・
「はっ!?遺失文明期の実に偏った記憶が頭の中に蘇ってきたような!・・こないような?ですの!?」
はーっ、はーっ、息を整えないと・・・( ´ー`)フゥー...ですの~☆
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・
きゃいきゃいウサウサ♪と楽しく盛り上がっていると~・・
「おやまぁ、これは見事に姉妹風に仕上がってるねぇ・・姉妹ユニットで
配信デビューするのもアリなんじゃないのかい~?」
マルーさんが”ほほほ”と笑いながらそんな提案をしてくる。
「えへへ~♪姉妹さんデビューですの~?☆」
「のぅーのぉー!エリンは着る専見る専ちゃんねる~?・・写真集配信ならアリ!・・SOU!タイトルは、”りえるえりん・ろりーたらびっつ”」
アズリエル&エリーン
「可愛いは正義ですのっ!」
きりっ!とキメ顔でハモる二人であった。
するすると謎の企画が立ち上がっていく・・・。
しばらくして、オリヴィアが店にやってきたためお歌について教えてもらいながら
楽しく過ごす。
他のお客さんが帰ったため、練習室で少しお歌の練習をするアズリエル。
とはいっても、いきなり歌うということはやはり難しい。
「たたたたたた!、ぱぱぱぱぱ!!、ばばばばば!!・・ですの」
どうやら歯擦音、破裂音の練習をしているようだ。
普通に声に出してお話するのとは違い、お歌は咄嗟に”舌を使う特訓”をしないと
特定の綴りがきちんと続けて歌えないよっと、オリヴィアさんからの指導を受け
ひたすら練習に励む。(ふふふ、本当にこういう訓練をお歌のレッスンで毎日するんだよ~♪)
「ぱぴぷぺぽ!ばびぶべぼ!だぢずでど!」
「タケタケタケタケ!タケガキニ タケ タテカケタカッタ!」
「つづくつづくつづくつづくくづく??!」
むぅ~、難しいですの~・・・。
「つづらをつづればつづらおり~♪」
「うーん、一部のお声は平坦?になってしまいますの~?」
練習練習ですの♪
「・・こぉの想いをうたーにしてー?♪」
「・・このおもいーを歌ーにしぃてぇー?♪」
お歌、難しいですの~・・。
「言葉で書いてある歌詞は分かる、それを音にするのも判かる、音を声にするのも大丈夫・・・でも、声に出すのと歌にするのの違い・・解からない・・・。」
そんなアズリエルを見てオリヴィアは不思議そうな表情をしていた。
それもそのはずで、”歌や音楽”に関するプリレゾンデートルを持つものは大体その辺のことは最初からできる、又はすぐできるようになる程度の才能をもって現れるため、”出来なくて苦労しながらもあきらめない”などという機械知性の姿を実は見たことがないオリヴィアなのであった。
「アーシェちゃんのプリレゾンデートルはどんなことなのでしょう~?」
ある意味でオリヴィアにとっては自然な質問が無意識に口をついて出た。
そういえば聞いたことなかったね?と周りも自然と耳を傾ける。
「アズのプリレゾンデートルは”歌天使”さんを見つけることだよ~!
この前エンディアのおじーちゃんにお願いされたで~すの♪」
えっへん♪アズもちゃんとプリレゾンデートルあるんだよ~的な得意顔で
ニコニコ顔アズリエル・・・1/8フィギュア好評予約受付ちゅ・・してないですの!
アズリエル以外の全員
「歌天使をみつけ・・る・・?( ゜д゜)ポカーン」
茫然となる一同を前にアズリエルはるんるんしていた♪
「うん!空いた時間に遥か昔にいなくなってしまった”歌天使”さんを探すというのが、アズのプリレゾンデートルですの~♪」
「そんなのは初めて聞く”命題”だねぇ・・」とマルーさん。
「実行可能な手段を持たないプリレゾンデートル!?」っと驚愕のオリヴィアさん。
「”りえる”のプリは初耳プリン~♪」とエリーンさんはいつもの通り。
どうやらこの反応はめずらしいモノを見たという感じの様子。
「一般的にプリレゾンデートルはアーシェちゃんが十分に実行できる内容を考慮して与えられるハズですから、少し驚きました・・」
「そうさねぇ、ワケありな見た目してるってだけあるじゃないか・・やること自体も特殊ってワケかい・・フゥゥー」大きなお胸の間から煙管もどきを取り出して一息つく。
「エリンには ”それ”(プリレゾンデートル)が無い、りえるにはある!
ならば手伝おう、まいふれーんど!」
この子はいつも思った通り、願った通りにそのまま行動するねぇ。
やっぱり人類ってのは自由気ままに行動する姿を見るのが一番心に響くさねぇ。
「えへへ♪ありがとうですの~☆」