表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プラネットハーツ ~世界の心臓~  作者: アズリエル ノイエン アーシェライト(お歌好き幼天使vtuber)
第一章 「現人文明期 8895年代 ~主観現代 始まりの礎~」
20/70

EP 013 「それぞれの思惑」

挿絵(By みてみん)

【現人文明期 8895年 5月21日】


「むむむーっ・・・えいっ!」

ちょっとお間抜けな可愛い掛け声と共にアズちゃんがなにかしている様子・・・



診療所の仕事をしながらチラチラ様子を見ていたところ、アズちゃんは指先から

青い光を出しては引っ込める?を繰り返しているみたいね~。


「うーん?・・ふみゅ~・・!!できたですの~☆」


今度は勢いよくきれいなブルーレーザーのようなものが壁際にある”PH/ADF(*1)”に伸びていた。


どういう原理か分からないけれど、これ・・接続してるわよね?ふふっ、アズちゃんもやるじゃないの♪Welcome!未来のハッカーさんってところかしら?



(*1)プラネットハーツ・エンジェル ドール ファクトリーライン =惑星中枢システム直結の機密データを扱う専用線



「姐さん、Na2055番の坊や準備OKですぜ、続いてNa2056番の嬢ちゃんは・・・少しナイーブなんで追加カウンセリングが必要そうだぁな・・・」


「オッケー、順番にメンテナンスログを寄越してちょうだい・・・」



只今午前11時30分頃・・・、診療所のピーク帯を乗り越えるまではしばらく仕事に集中しないとね。



びびびび~って音が聞こえそうな感じでリエルのお嬢ちゃんがなにかやってるみてぇだな・・


まぁ、姐さんが監督してるみたいだし、いいか。繋いでいる先は見なかったことにしとこう。

それがいい・・・俺は賢い知性体なんでな。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「・・・うーん?やっぱりですの?なんでだろう~???見つからない?少ない・・ですの??」


アズリエルはちょっと調べ物ですの~、でもうまくいかないなぁ~だよ~。

端末さんを打っても答えてくれないことを聞きたいから、”こっち”にしたんですのに反応が良くないよ~?びびびびびー・・・・



「・・・ふぅ、ここで一段落ね♪」


「お疲れさまです姐さん、少し休憩としゃれこみましょうや」



いつものやり取りを終えて、アズちゃんを見てみるとまだ接続しているみたい・・。

これはもう素直に聞いてみたほうが早いわねきっと♪



「・・アズちゃんは何か調べ物しているのかしら~?」



「しんしあママ~うん♪ちょっと調べ物ですの~☆こっちは他のやつより答えてくれる”かのーせー”が高いですの♪」


”ちょっと調べ物”で機密回線に挑んでいく姿勢・・素晴らしいわ♪




「どんな調べ物をしているの?」


「えーっと、みんなたくさん居るのに心が少ない?ですの・・・あとあと、他の結晶さんが見つからないですの~。」



どうやらアズちゃん本人もあまりうまく把握できていないため、質問のような答えが帰ってきた・・というところかしら。



それにしても”心が少ない”は、もしかしたら”レスェルミン”の事かしらね?


アズちゃんはまだレスェルミン患者に会ったことはないハズだけれど・・・、色々知っていてもおかしくないもの。



もう一つの”他の結晶が見つからない”というのは、あの先史文明期と同じタイプの遺産なのかな~?もう少しだけディティールを探っておきたいトコロ・・。



「1つ目の質問は今度詳しく教えてあげられる機会を作りましょうね♪だから安心してちょうだい。

2つ目の質問は”羽マイク”みたいなやつを探しているっていうことかしら~?」


アズリエルは”きょとん?”としたが、1つ目の質問は回答機会が得られるとしってにっこり♪



「わぁ☆今度教えていただけますのね~♪・・・うんと、結晶さんはもしかしたら”違う形”かもしれないけれど長く長く共に在ったものが結晶化するですの~。本当はもっと多いはずなのですけれど・・うーん?見つからないですの。」



ふむふむ、形状は違う可能性があるけれど”モノ”または”状態”を指しているナニカってところね。



アズリエルは答えながらも、指から びびびびー っとブルーレーザーを垂れ流しているのであった。




・・・一方その頃・・・・




アニスは午後の休憩を取りつつボケーっと羊さんを数えようと端末シートに座ったとたん・・・


ADF Master Seq System

「Pipi...不正なアクセスヲ検知…SecLv問ワズ無差別アクセスニ対シ防壁展開...

第一防壁・・突破!、第二防壁・・・作動・・ダウン!、第三攻勢防壁起動マデノ間マニュアルサポートヲ要請!!!…pid」



「え!?えぇ~?? なんなんですかぁ~この侵入スピードは~!?」

むりむりむりxむりむりむりぃールーテシアお姉さまに連絡しないと~!!



「ルーテシアお姉さま!助けてくださいですぅ~;;。もう二層まで入って来ちゃってて対処できないですよぅ。こんなスピードのハッキングディフェンス、わたし一人じゃ無理でぇすぅよぅ~・・うえ~ん;;」



幸いすぐに繋がり、モニターにルーテシアの顔が映し出される。



「あららぁ、随分舐めたマネをしてくださいますインベーダーさんですねぇ?アニスー、攻勢防壁が立ち上がるまでサポートしてねぇ・・・フン!侵入者めコレでもくらいなっ!」ズガガガガガガガガガガ!!!



表情に凄まじい変化を付けながらハイスピードで侵入者相手に妨害を始めたルーテシアお姉さま・・

サポートに必死なアニスだったが、自身の端末に湧き出てきたアイコンを発見!



「ルーテシアお姉さま!、ADF端末に侵入者よりプッシュされたデータがっ!?」


「ん?データ分析スクリーニングしてまわして頂戴!」カタカタカタタタ!!



ADF Master Seq System

「Pipi...第三攻勢防壁起動準備完了!...展開シマス…pid」



淡々と画面に流れる侵入経路の封鎖と報復システムが動く様子を片目に・・


「よし!これでインベーダーは致命傷確定よねっ・・」



「転送しますぅ~」

”ソレ”を分析してでた結果は”画像データ”、潜在脅威度0、危険性0、非ウイルス・・



「・・・アニス!こんな時にフザケてんじゃないわよっ!何よコレは~っ!!」



「ねぇ?これって・・」

「お姉さまこれって・・」


だって、侵入者から唯一送られてきた”ソレ”(がぞう)は・・・「どーなつ・・・?」



二人は同じタイミングで盛大にズッコケた・・ヽ(・ω・)/ズコー



**ふたたび診療所**



「しんしあママ~♪お腹すいたよ~☆どーなつ食べたいですの~☆・・ほへ?接続切れちゃったですの??お指がピリピリする~。」


まぁいいや~♪また今度つーなごっと☆えへへ~♪



時間的に見て攻勢セキュリティが作動したあたりかしら?


それにしても全くダメージを受けた様子がないのが・・いえ、そもそもアレにIDもなしに繋げているわけだし?



【リリエンタール&ハーモニクス診療所:セキュリティAI“イルカ87号ちゃん”】

Pi・・ぴんこーん♪ ガル・ブースト氏ノ来訪ヲ確認・・解錠シマスカ?・・ガルハ ムガイデ ナイスガイ・・フフン!解錠シマス。ガチャッ!Pid



「おう!お二人さん!いつも通りやってるかい~?」


「ガルー♪おやつのガルー♪いらっしゃいですの☆・・・くんくん・・どーなつさんですの~?」



「おう、よくわかったな~!アズちゃんに持ってきたんだよ~。」

おやつを獲得しにやってきたアズリエルをひとナデして、袋ごと渡してやるガルだった。



「いらっしゃいなガル、今日はめずらしい時間にきたわね?」



「ドクター・エンディアから出頭要請なんだが・・・今から出れるか?」

ガルの顔は真剣そのものな様子・・やっぱりねぇ。



あらあら急ね、でもまぁ半分くらいは内容の想像ができるってところね。

「いいわよ、午後の作業はエレクに任せてくるから少し待ってて頂戴。」



幸せそうに”どーなつたいむ”に突入したアズリエルとエレクを残して

二人は政府庁舎へ向かうのだった。

挿絵(By みてみん)

えへへ~♪読んでくださってありがとうだよ~☆



気に入ってくださったら



ぜひぜひ本作品“プラネットハーツ”の


【ブックマーク】さんと広告下に表示されている


【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけたら嬉しいですの~☆



みんなの感想さんを楽しみにしてますの~☆



アズはVtuberさんをしてますので



【Twitter】


@vtuber_asriel 遊びにきてくださいませね☆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ