Hkさま『イリスの恋は虹色』
「ああ、今日はレビュー日和だな」
雨上がりの空にうなずいて、レビュー喫茶店の看板を出しました。
わたしはレビュー喫茶店の喫茶マスターのくまごろうです。どうぞお見知りおきくださいね。
このレビュー喫茶店は、おすすめの一冊を語り合う 喫茶店でございます。
今日はどんな一冊に出会えるでしょうか――?
「くまごろうさん、こんにちは。きれいな虹がかかってるね!」
「うさっこさま、いらっしゃいませ。大きな虹がかかっていて素敵ですね」
お洒落な傘を持っているうさっこさまとしばらく七色に輝く虹を見つめました。
うさっこさまがぴょんっと席に座ると、おすすめの一冊をカウンターに置きました。
本日のおすすめの一冊、どんな本か見てみましょう。
「これはHkさま『イリスの恋は虹色』ですね」
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《本日のおすすめの一冊》
◇作品者/作品名
Hkさま
『イリスの恋は虹色』
(https://ncode.syosetu.com/n4346hi/)
◇ジャンル/文字数
異世界〔恋愛〕/ 22,421文字
◇あらすじ
宝石商で鑑定士として働くイリスは、文章の読み書きが苦手。そのため祖母との文通の代読、代筆をルロワ代書屋の店主に依頼していた。しかしある日、店主の孫でエクトルという青年に担当変更となる。
穏やかなエクトルと接しているうちに彼に惹かれるようになる、イリスの恋の話。
*洋風ですが架空の世界のお話です。
(『イリスの恋は虹色』の小説情報より引用しています)
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うさっこさまがぴょんぴょん跳ねながら口をひらきます。
「この作品は、空気感も距離感もじれじれ感も本当にたまらなく好みで……続きを読むのが楽しみで楽しみで仕方なかったの! 終わってからも何度も読み直すくらい大好きな作品だったからレビューのお手紙を書いたのっ!」
ながいお耳をぴょこぴょこ動かしたうさっこさまがレビューのお手紙をひらりと広げて見せてくれました。
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◇レビュータイトル
ゆっくり育まれる初恋をお探しでしょうかーー?
◇レビュー本文
少しずつ近づく距離感、どきどきする恋の予感、両片想いのじれじれ感を楽しみたい貴方にお勧めしたい作品がありますーー!
この物語の主人公は、宝石商で鑑定士として働くイリス。文章の読み書きがちょっと苦手な彼女は、文通の代読と代筆を代書屋に依頼していた。ある日、いつものようにお店を訪ねるとエクトルという青年に担当変更してしまって……。
美しい宝石ができるには、マグマの熱い熱気や圧力、緩やかな冷却過程などが必要です。中でも一番大切なのは、宝石が十分成長できる時間と空間だそうです。
恋にも二人の恋心をゆっくり育てていく時間や気持ちが一番大切かもしれません。
このお話しは、イリスとエクトルの代書屋での出会い、穏やかに流れる時間、心温まる会話のやり取りなど恋のはじまりを丁寧につむいだ恋物語になっています。
何度も読み返したくなる素敵な物語で、忙しい日常から、ふっと離れて惹き込まれてみませんかーー?
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「イリスとエクトルが出逢う文通の代読と代筆をする代書屋での二人のやりとりが大好きなのよ」
はあ、と夢見るように語るうさっこさまにアライさんもこくこくうなずきます。
「うんうん、わかる! 代書屋の雰囲気がすごく素敵で一気に作品に惹き込まれるよね。ぼくはね、宝石商で働くイリスがお仕事している様子もすごく好きだったよ!」
アライさんもこの作品のファンなので大きくうなずきました。うさっこさまとアライさんは、身ぶり手ぶり尻尾ぶりをして作品の良さを語り合っています。
わたしは西の市場でお裾分けしていただいたレモンを輪切りにして冷たい水に浮かべました。次に真っ赤な林檎を三つ使った果肉がごろごろたっぷり入ったアップルパイをうさっこさまの前にことり、と置きます。
「うさっこさま、輪切りのレモン水と真っ赤な林檎のアップルパイをどうぞ」
喫茶マスターのわたしは『イリスの恋は虹色』の作中で描かれる食べ物がとても美味しそうなのも魅力のひとつだと思っております。
「はじめての恋が丁寧につむがれてハッピーエンドになる様子は読み終わったあとに、じんわりほっこり、すごくしあわせな気持ちになる素晴らしい一冊だったのよ」
「うさっこさま、おすすめの一冊をありがとうございます」
本日のおすすめの一冊であるHkさま『イリスの恋は虹色』は、くまごろうの本棚に入れておきますので皆さまも手に取ってみてくださいね。
ここはなろう森にあるレビュー喫茶店。
今度はどんなおすすめの一冊に出会えるか楽しみですね。
またのお越しをお待ちしております。
本日のおすすめの一冊がある『くまごろうの本棚』は、お星さまの橋を渡るとたどり着きますよ。
まっすぐ下へお進みくださいね。







































