pai-poiさま『あたしに赤ペンを下さい』
「ああ、今日はレビュー日和だな」
名推理がひらめきそうな秋空にうなずいて、レビュー喫茶店の看板を出しました。
わたしはレビュー喫茶店の喫茶マスターのくまごろうです。どうぞお見知りおきくださいね。
このレビュー喫茶店は、おすすめの一冊を語り合う喫茶店でございます。
今日はどんな一冊に出会えるでしょうか――?
「くまごろうさん、謎解きはまかせてね!」
「アライ探偵、よろしくお願いします」
お気に入りの虫めがねで探偵ごっこをするアライさんはとても活き活きしていますね。
アライさんは『謎解きは泡もこお皿洗いの後で』という推理小説を投稿しているので、探偵ごっこに夢中なのです。
先に喫茶店に戻るとハリヤマさまとアライさんが一緒にカラランと扉の鈴を鳴らして入ってきました。
アライさんが手がかりを見つける虫めがねをカウンターに置き、ハリヤマさまがトゲビルポーズにあわせておすすめの一冊を出しました。
本日のおすすめの一冊、どんな本か見てみましょう。
「これはpai-poiさまの『あたしに赤ペンを下さい』ですね」
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《本日のおすすめの一冊》
◇作品者/作品名
pai-poiさま
『あたしに赤ペンを下さい』
(https://ncode.syosetu.com/n9083gv/)
◇ジャンル/文字数
現実世界〔恋愛〕 / 4,913文字
◇あらすじ
「推理小説家になりたかった恋愛小説家」の秘めた恋
(『あたしに赤ペンを下さい』の小説情報より引用しています)
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「これぞ恋愛推理小説だよね――読み終わった勢いでレビューのお手紙を書いてしまった作品さっ!」
ハリヤマさまがビシッとレビューのお手紙を広げました。
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◇レビュータイトル
好きな人の文字は、どうしてこんなに愛おしいのでしょうか?
◇レビュー本文
時間はないけど胸キュンしたい!意外な結末に、うわああとジタバタしたい!恋愛推理が大好きだ!
そんなあなたにイチオシな作品があります♪
片想いをしていると、好きな人の些細なことを知るだけで嬉しくなりますよね。
好きな食べ物や好きな色、血液型に小さな癖――それにメールやラインの時代だからこそ、好きな人の書いた文字を見るのも新鮮で、文字から人柄が伝わるみたいで嬉しくなりますよねっ!
この物語の主人公は、編集者である僕。
担当している駆けだし作家の詩乃先生の原稿を最終チェックするために読み始めるといつもより沢山の誤字があって……。
『誤字から始まるストーリー企画』参加作品のこのおはなしは、4,913文字!
さらりと読めるのに、詩乃先生と僕の距離感や思い出にじれじれ、によによ、そして最後は胸キュンが止まらなくなること間違いなしのイチオシな作品ですよ。
あなたも恋の謎解きをしてみませんかーー?
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「編集者の主人公とヒロインの駆け出し作家の先生の関係性と距離感がすごくいいんだよ!」
トゲビルポーズを豪快に決めたハリヤマさまはにっこり笑います。
「4,913文字に甘さと面白さと意外さも詰まってて本当にすごい作品なんだ!」
とってもトゲてる連続のトゲトゲポーズに目を奪われているとハリヤマさまが声を張り上げました。
「ああ――っ! すごく言いたい! 推理も結末も全部丸ごと言いたい!」
「ええっ!? ハリヤマさん、まだ読んでないから言わないでよ……っ」
アライさんが慌ててハリヤマさまの口を塞ぎます。わたしも既に読んでいるので言いたくて仕方のないハリヤマさまの気持ちがとてもわかります、と深く深くうなずきました。
「もしかして、くまごろうさんも読んでるの……?」
「ええ、読みました。あの展開がとても……」
アライさんにわたしの口がぎゅむ、と覆われてしまいました。
推理小説はやはり自分で謎解きを楽しむのがが醍醐味ですからね、と細かくうなずくとアライさんがほお、と安堵の息をもらしました。
ハリヤマさまと目配せをしてアライさんの前で驚きの展開と結末を言うのを控えることを誓いました。
少しくらいの手がかりはいいでしょうか――?
わたしは新鮮な卵をほかほかの炊きたてごはんに乗せてハリヤマさまの前にアイコンタクトをして置きました。
「ハリヤマさま、卵かけご飯はいかがでしょうか?」
「くまごろうさん、ありがとう」
「ハリヤマさま、素晴らしいおすすめの一冊をありがとうございます」
本日のおすすめの一冊であるpai-poiさまの『あたしに赤ペンを下さい』は、くまごろうの本棚に入れておきますので皆さまも手に取ってみてくださいね。
ここはなろう森にあるレビュー喫茶店。
今度はどんなおすすめの一冊に出会えるか楽しみですね。
またのお越しをお待ちしております。
本日のおすすめの一冊がある『くまごろうの本棚』は、お星さまの橋を渡るとたどり着きますよ。
まっすぐ下へお進みくださいね。







































