陸 なるみ様『逝ってしまった大魔王との思い出』
「ああ、今日はレビュー日和だな」
珍しい秋の入道雲が浮かぶ空にうなずいて、レビュー喫茶店の看板を出しました。
わたしはレビュー喫茶店の喫茶マスターのくまごろうです。どうぞお見知りおきくださいね。
このレビュー喫茶店は、おすすめの一冊を語り合う喫茶店でございます。
今日はどんな一冊に出会えるでしょうか――?
「くまごろうさん、うさっこちゃん来てるかしら?」
「モン様、シー様、ロー様、おはようございます。ええ、うさっこ様は中でお待ちですよ」
「ありがとう」
モンシロチョウ三姉妹がひらひらと喫茶店の中へ入って行きました。
うさっこ様がモンシロチョウ三姉妹と話しながらおすすめの一冊をカウンターに置きました。
本日のおすすめの一冊、どんな本か見てみましょう。
「これは陸 なるみ様の『逝ってしまった大魔王との思い出』ですね」
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《本日のおすすめの一冊》
◇作品者/作品名
陸 なるみ様
『逝ってしまった大魔王との思い出』
(https://ncode.syosetu.com/n7392gq/)
◇ジャンル/文字数
詩〔その他〕/ 413文字
◇あらすじ
夫の死去から120日。
思い出はいくらでもあるので、「なろうラジオ大賞2」のキーワードを使って綴るのもいいかと思いました。
(『逝ってしまった大魔王との思い出』の小説情報より引用しています)
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「この作品は何度感想を書こうと思ってもうまく気持ちがまとまらなくて、でもお星さまを贈るだけじゃ気持ちが収まらなくて――レビューのお手紙を書かせてもらったの」
うさっこ様の言葉にうなずいたモンシロチョウ三姉妹がレビューのお手紙をはらりと広げます。
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◇レビュータイトル
これは深い愛をまっすぐにしたためた極上のラブレターだと思うのですーー!
◇レビュー本文
大魔王と聖女と聞いて思い浮かべるものはなんでしょう?
恐怖の支配者や異世界ファンタジー?
いえいえ、さらに名探偵にサラリーマンとおにぎり、おまけに入道雲も追加したらどうでしょう?
そうです!正解!
なろうラジオ大賞2の企画キーワードです!
この作品は、企画キーワードを使い旦那さまへの愛をたっぷりつめこんだラブレターになっています♪
言葉は不思議です。
大魔王と聞けば心臓がひやりとするはずが、深い愛を感じて胸がどきどき、ときめいてしまいます。
言葉はすごく不思議です。
聖女と聞けば絶世の美女かとわくわくするはずが、ふたりの絆を語る歴史に胸がぎゅうとわし掴みにされてしまいます。
言葉はとっても不思議です。
縛ると聞けば変態の所業と思うはすが、愛の深さに涙がほろりと流れてしまいます。
これはーーある夫婦の素敵な愛がつまったとびきりのラブレター。
貴方にぜひ手にとってほしいのですーー!
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「私たち、少し前になろう森で開催していた『なろうラジオ大賞2』にハマっていたのよ!」
「そうなの!」
「そうそう!」
「そうよね!」
なろう森のラジオ大賞2は、1000文字以内で指定されたキーワードを使う作品を募集しており応募作品数が1400を超えるにぎやかななお祭りでした。
なろう森の新着掲示板はラジオ大賞2の作品で彩られていたのも懐かしいですね。
「私たちも100を超える作品を読んでいたのよ――この作品を読んだ時の驚きは忘れられない……っ」
「うさっこちゃん、私たちにも読んでみてって走って教えにきてくれたのよね」
「普段は詩は読まないんだけど……心が揺さぶられたわよね」
「そうそう……言葉が浮かばなくて……413文字の言葉がこんなに胸に響いて離れないなんて……はじめての経験だったわ」
うさっこ様もこくんとうなずきます。
「この413文字にとびっきりの愛がつまっているの」
嬉しい、楽しい、面白い――すぐに言葉にできる感情もいいですが言葉で表現できない複雑な感情に心うたれるというのも素晴らしいものです、とわたしも深くうなずきました。
言葉にできない感情をゆっくり心の奥で味わうやさしい時間が喫茶店に流れていきます――
作中にでてくるおにぎりにはとても及びませんが、わたしもおにぎり屋さんのたぬき店主さん直伝のおにぎりを心を込めてきゅっきゅっとむすびます。
「うさっこ様、おにぎりをどうぞ」
「くまごろうさん、ありがとう」
「うさっこ様、素晴らしいおすすめの一冊をありがとうございます」
本日のおすすめの一冊である陸 なるみ様の『逝ってしまった大魔王との思い出』は、くまごろうの本棚に入れておきますので皆さまも手に取ってみてくださいね。
ここはなろう森にあるレビュー喫茶店。
今度はどんなおすすめの一冊に出会えるか楽しみですね。
またのお越しをお待ちしております。
本日のおすすめの一冊がある『くまごろうの本棚』は、お星さまの橋を渡るとたどり着きますよ。
まっすぐ下へお進みくださいね。







































