瑞月風花さま『春を探しに』
「ああ、今日はレビュー日和だな」
ぽかぽかした秋晴れの空にうなずいて、レビュー喫茶店の看板を出しました。
わたしはレビュー喫茶店の喫茶マスターのくまごろうです。どうぞお見知りおきくださいね。
このレビュー喫茶店は、おすすめの一冊を語り合う喫茶店でございます。
今日はどんな一冊に出会えるでしょうか――?
喫茶店の花壇や鉢植えに水やりをしていると、ひょこっと小さな芽が出ててきました。
「アライさん、芽が出てきましたよ」
「わあ! くまごろうさん、どんな花が咲くのか楽しみだね」
芽の出た植木鉢をじっくり見ているとラッパを持ったハリヤマ様がやってきました。
ハリヤマ様がラッパとおすすめの一冊をカウンターに置きました。
本日のおすすめの一冊、どんな本か見てみましょう。
「これは瑞月風花さまの『春を探しに』ですね」
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《本日のおすすめの一冊》
◇作品者/作品名
瑞月風花さま
『春を探しに』
(https://ncode.syosetu.com/n3229ds/)
◇ジャンル/文字数
童話〔その他〕/ 3,174文字
◇あらすじ
今年の春はなかなか来ません。トムは寒いのが苦手です。だから、春を探しに行くことにしました。
絵本の文章を意識して、声に出してテンポ良く響けばいいな、と書きました。
(『春を探しに』の小説情報より引用しています)
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「ラッパをぷっぷく鳴らす主人公たちがとても可愛らしくてレビューのお手紙を書いたのさ」
トゲトゲポーズをトゲっと決めたハリヤマ様がレビューのお手紙を見せてくださいました。
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◇レビュータイトル
ららら、ららら、と一緒に口ずさみながら春を探しに行きませんか?
◇レビュー本文
突然ですが、みなさん春はお好きですか?
私は春と秋が大好きです。
読書の秋に、物語の春を探しにいく——それって、とっても贅沢な過ごし方だと思いませんか?
この物語の主人公のトムは、寒いのがとても苦手です。お気に入りのラッパを首から下げると、ぷっぷくラッパを吹いて春を探しに出かけます。
春を探しにいく途中で出会った動物たちも春が待ち遠しいようで、一緒にいくことに。
トムと動物たちのにぎやかな行列が続いていき——。
さあ、トムたちは春を探すことができたのでしょうか?
ぜひどんな春を見つけたか確かめてみてくださいね。
3,171文字の物語——読めばほっこり笑顔になってしまう温かな童話です♪
挿絵に使われているイラストも優しくてほっこりすること間違いなし!
読み聞かせにもぴったりな温かな本作を読めば、きっとあなたもリズミカルな言葉をついつい口ずさんでしまいたくなるはずです——お勧めですよ♪
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「童話らしいリズムのよさと読み終わったあとのじんわりほっこり心があたたまる作品なんだ」
ハリヤマ様はつやつやなトゲを光らせて笑います。
「暑い夏も涼しくなる秋も寒い冬も好きだけど、やっぱり春になるのは特別に嬉しいからね」
「うんうん! さっきも春に咲くお花の芽が出てきたのを見つけて嬉しくなったよ」
アライさんもにこにこうなずきます。
小さな春を見つける喜びは、春になることよりも嬉しくなってしまう小さなしあわせですからね、とわたしもこくこくとうなずきました。
ぷっぷくラッパを吹いて春を探しに出かける主人公のトムたちを思い浮かべてあたたかな気持ちになるとハリヤマさまがラッパをぷっぷく吹きはじめます。
まるで春が訪れたみたいな柔らかくて優しいすてきな演奏が喫茶店に響きました――
「ハリヤマ様、素晴らしい演奏とおすすめの一冊をありがとうございます」
「どういたしまして」
本日のおすすめの一冊である瑞月風花さまの『春を探しに』は、くまごろうの本棚に入れておきますので皆さまも手に取ってみてくださいね。
ここはなろう森にあるレビュー喫茶店。
今度はどんなおすすめの一冊に出会えるか楽しみですね。
またのお越しをお待ちしております。
本日のおすすめの一冊がある『くまごろうの本棚』は、お星さまの橋を渡るとたどり着きますよ。
まっすぐ下へお進みくださいね。







































