exa様『庶民で不惑の独身女、なぜか王弟殿下のお茶会に招かれました』
「ああ、今日はレビュー日和だな」
華やかな香りがただよう秋空にうなずいて、レビュー喫茶店の看板を出しました。
わたしはレビュー喫茶店の喫茶マスターのくまごろうです。どうぞお見知りおきくださいね。
このレビュー喫茶店は、おすすめの一冊を語り合う喫茶店でございます。
今日はどんな一冊に出会えるでしょうか――?
ぐんぐん伸びた秋バラをアライさんがハサミでちょっきんと切っています。朝摘みしたバラはとてもきれいですので、喫茶店に飾る花瓶を用意しましょう。
「くまごろうさん、みんなが選んでくれたバラだよ」
「とても美しいバラですね」
アライさんがにこにこして花瓶に秋バラを生けました。
「とってもいい匂いがするわね」
「とっても華やかで上品よね」
「とってもすてきだわ」
モンシロチョウ三姉妹は秋バラのまわりをひらひらと舞うと、おすすめの一冊を教えてくれました。
本日のおすすめの一冊、どんな本か見てみましょう。
「これはexa様の『庶民で不惑の独身女、なぜか王弟殿下のお茶会に招かれました』ですね」
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《本日のおすすめの一冊》
◇作品者/作品名
exa様
『庶民で不惑の独身女、なぜか王弟殿下のお茶会に招かれました』
(https://ncode.syosetu.com/n0465gj/)
◇ジャンル/文字数
異世界〔恋愛〕/ 14,710文字
◇あらすじ
なぜか王弟殿下の婚約者探しのお茶会に招待されたサラ。
城の書庫整理係として働く地味な独身の、しかも庶民の女がなぜ……?もう四十歳なのに。
大好きな童話のように、いつか王子さまが迎えに来る、なんてもう思ってはいないけれど。窓の外に見える王弟殿下に見惚れるのは仕方ない。
遠くから見つめているだけで満足していたサラなのに、四十歳の誕生日に王弟殿下のお茶会に招待された。
招待状を渡してきた殿下の補佐官にして、幼なじみのカルゴ(強面)はなにを考えているのか……。
(『庶民で不惑の独身女、なぜか王弟殿下のお茶会に招かれました』の小説情報より引用しています)
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モンシロチョウ三姉妹のモン様がアライさんの頭の上に止まりました。
「もどかしいのよ……とにかく、じれったいのよ……でもね、大好きすぎて悶絶してしまうからレビューのお手紙を書いたの」
モンシロチョウ三姉妹のシー様がぴらっとレビューのお手紙を見せてくれました。
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◇レビュータイトル
胸に秘め続けたその言葉は、大切な人がずっと待っている言葉かもしれません。そして、その言葉が紡がれる瞬間がまもなくやってきます——。
◇レビュー本文
時間をかけ熟成させたワインは、風味はまろやかに、色や香りもより複雑になり、やがて極上のピークを迎え、そしてゆっくりピークを過ぎていきます。
では、熟成させた想いはどうでしょう——?
この物語の主人公は、城の書庫整理係として働く地味な独身のサラ。
童話のように、いつか王子さまが迎えに来る、なんてもう思っていなくても、窓の外に小さく見える甘い笑顔に色香と渋みを持つ王弟殿下に見惚れてしまう日々を過ごしいた。
そんなサラの誕生日当日、三十年来の幼馴染で王弟殿下の第二補佐官、強面だけど心優しいカルゴから、三十個目のお祝いの贈り物をふたつ貰います。
ひとつ目は、サラの読んだことのない本。
ふたつ目は、王弟殿下からの一通の手紙。
その手紙には、王弟殿下の婚約者探しの催しに招待すると書かれていて……。
三十年ゆっくり熟成させた想い、その恋の味はどんな味になっているのか、一緒に味わいに行きませんか?
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アライさんもモンシロチョウ三姉妹も目をつむってレビューのお手紙とバラの香りを味わっています。
「幼馴染のサラとガーゴイルの関係がすてきなのよ。三十年間、ガーゴイルは毎年サラの誕生日にプレゼントを贈っているのよ――この時点で応援しちゃうでしょう?」
末っ子のロー様がひらりと舞うと話しはじめます。
「わかる! もう応援一択よね」
「そうよ! もうニヤニヤして読むしかないのよ」
相手に気持ちを伝えてみなくては、その気持ちが手遅れかどうかはわかりません。決めることができるのは気持ちを伝えたい相手だけ――みなさまの言うように二人を応援したくなる気持ちがとてもわかりますね、とわたしもうなずきます。
「最後のバラの中でするお茶会のシーンも素晴らしかったよね……!」
アライさんがしっぽをふりふり語ります。
「そうなの! ロマンチックだったわあ!」
「控えめに言っても最高だったのよ!」
「何度も繰り返して読み直したわ!」
興奮してひらひらと舞い踊る三姉妹にコトリとローズティーを置きました。
「華やかなバラを感じるローズティーはいかがでしょうか?」
「くまごろうさん、ありがとう」
「モン様、シー様、ロー様、素晴らしいおすすめの一冊をありがとうございます」
本日のおすすめの一冊であるexa様の『庶民で不惑の独身女、なぜか王弟殿下のお茶会に招かれました』は、くまごろうの本棚に入れておきますので皆さまも手に取ってみてくださいね。
ここはなろう森にあるレビュー喫茶店。
今度はどんなおすすめの一冊に出会えるか楽しみですね。
またのお越しをお待ちしております。
本日のおすすめの一冊がある『くまごろうの本棚』は、お星さまの橋を渡るとたどり着きますよ。
まっすぐ下へお進みくださいね。







































