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拾った人に見覚えが

恋する乙女全開の女性と優しい冒険者との出会いから数週間たったある日。

ハナヒラはいつものように早朝から商売用の花を摘むため、足丈程の高い草を分け進んでいた。

暫く進むと突然躓いてしまう。


「いったぁ、最近転んでばかりね...何に躓いた...のぉ?!」



原因を辿ればうつ伏せに転がっている男を発見。

大慌てで村へ戻り、村人達の力を借りて自宅へ運んでもらえば怪我をしていた彼の手当てをした。

前髪を上げ濡れた布で汚れた顔を拭けば数日前に出会った冒険者だという事に気付くのだった。


「なんでこの人が、あんな草むらで傷だらけで倒れてたのかしら?」


不思議なことがあるものだと思いながらも時間的にはそろそろ街へと向かわなければいけないことを思い出す。

簡単なスープとパンをテーブルに準備して家を出た。

彼が盗賊だとしても彼女の家は金目のものなどないから大丈夫だろうと考えたようだ。

ハナヒラが町へ着けばすでに賑わい始め今日も気合を入れるように可愛いらしい声で客引きを始めたのだった。


今日は順調に用意した花が売り切れ帰りにパン屋さんにいき食料調達を済ませる。

優しいパン屋夫婦はたまにおまけをくれる。今日はラッキーデーだったようだ。

鼻歌交じりにハナヒラが帰宅すると机に向かい食事をしている冒険者の姿。


「あ! 冒険者のお兄さん起きたんだね、 怪我は平気?」

「...これは、 君が手当てしてくれたのか?」


そう尋ねてきた彼はとても暗い顔でそういった。


(なんなんだこの人は!? 助けちゃ駄目だったの?!)

「う、うん、 素人の処置でごめんね! でも、一応効いてるはずなんだけど...」

「あ! いや、 効果を疑ってるわけではなく治療費を支払えるほど今手持ちが、 だな...」


尻すぼみになっていくお兄さんは大型犬のように見えた。

【info】


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