終わらない戦い
腕を組み不敵の笑みを浮かべながらシオンと戦わせろという光の大精霊シャインにシオンはそろ~と逃げ出そうとした。
「あっ、シャイン様!あそこで逃げようとしているのが契約者のシオンです!」
セリスが指差して密告しやがりました!
「ちょっ!!!?」
酷くない!?
いいえ、邪神に向かって本投げる方が悪いデス!
ニタ~と笑いながらシャインはシオンに近付いた。
「貴女がウンディーネ達の契約者シオンって言うのね?」
「は、はい!そうでふ!」
噛みました。
「ヤバいのぅ…………シルフィード、邪神の討伐が完了したと、各国に通達するのじゃ。クリスやセリスは学園に転移で戻れ!後は妾達がなんとかしよう」
「えっ、全員で戻れば………」
クリスが言う前にドカーーーーン!!!!と、大きな爆発音が響いた。
「始まったのぅ…………アレを止めるには骨が折れるのじゃ………」
ウンディーネはげんなりした様子でいった。
「俺たち邪神を倒したんですよね?どうしてまだバトッているんだろう???」
「あれぐらいは当然ですよ!」
プンプンとセリスはご立腹だった。
「ちょっっと!!!!まっ──」
「ぬははははっ!弱くなった邪神との戦いでは不完全燃焼であろう?我が光の魔力で長年掛けて弱体化させていたからな!」
笑いながら魔力を込めた拳で殴り掛かってくる。拳圧で岩が壊れるほどである。
「なるほどね~だから思ったより弱かったのね!っと、よっと!?」
喋りながら器用に避けるシオンに、シャインも本気をだしてきた。
「やりおるな!ならばこれはどうだ?精霊魔術『光りの十字剣』!」
両手に光の剣を握りしめ、飛び掛かった!
「緑聖魔術『ひのきの棒』!」
シオンはひのきの棒を召喚した。
「ははははっ、そんなもので防げるのか?」
ただの木の棒を一刀両断にしようと光の剣を振り落としたが、ガギンッと切れなかった。
「なにっ?」
バッと後ろに飛び退いた。
「このひのきの棒は、エルフ国にある世界樹の枝なのよ。光属性のひのきの棒を私の魔力でコーティングしたので、簡単には切れないですよ!それと、いい加減にしてください!」
ブンッと今度はシオンが斬りかかった。シャインは面白い!と、やり返した。
ガンッガンッ!!!!
バンッバンッ!!!!
高速で動きながら斬り合う二人にウンディーネは大声で呼び掛けた。
「御主ら、いい加減に止めるのじゃ!」
ドンッドンッ!!!!
バンッバンッ!!!!
一向に止めない二人にウンディーネの堪忍袋が切れそうだった。
「ウンディーネ?お、落ち着いてね?」
「そうだぞ、久しぶりのシャインの戦いが見られるんだ。邪魔しないでおこうぜ!」
「イフリート、貴女は黙ってて下さい!」
ノームはとばっちりを受けるのが嫌でウンディーネに同意した。
「各国に連絡終わったわ。取り敢えず、帰ろっか?」
なんと、シルフィードは別の選択を出してきた。
「アレ、放っておいていいの?」
「いいんじゃない?別にじゃれてるだけで死なないでしょう?」
シルフィードはどうでも良さそうに言った。
「ウンディーネも余り深く考えない方が良いわよ?」
「バカを申すな!あの二人を早く止めなければ、この魔王城が墜落するのじゃぞ!」
!?
魔王城はまだ海の上ではあったが、シルクード領の目の前まで来ていた。




