決着です!
転移が出来ないと知ると、邪神は地面を滑る様に出入口へと向かった。
『クソッ!?どうしてこんな事に!!!?」
永い年月を掛けて神と四大精霊の封印を解いて復活した邪神は怨みを晴らすべく、世界を破壊していく予定だった。昔は互角の力で邪神を倒す術がなく、封印するしかなかったはずなのに、今は向こうの方が圧倒的に力が上だと知らされた。邪神は人間としか戦っていないのに、ボロボロにされた。この後、四大精霊が参戦してきたら勝ち目がない。
今は逃げて、完全に回復してから再戦を挑むべきだと、邪神は恥を忍んで逃げ出した。
これは戦略的撤退であり、逃げ出した訳ではないと心で思いながら……………
なんとか部屋から出ようとした時──
『ブベシッ』
バッリーーーン!
ドーーーーーン!!!!!!
部屋を出たと思ったら、それはスノーが氷で作り出した偽物の入口であり、邪神は部屋の壁にぶつかったのだった。
「ウフフフフ………………あーーーーはっははははははは!!!!!!引っ掛かったわ!ざまぁ見なさい!」
スノーは前回、魔王にコケにされた鬱憤を邪神で晴らしたのだった。
「スノー、性格が変わっているよ?邪神が可哀想じゃん」
「あら?シオンさん?邪神の肩を持つのかしら?私を投げ飛ばしておきながら?」
ビクッ!?
「い、いえ!セリス様!そんな事はございません!」
「シオンさんは酷いですよね?同じことをやってもいいですか?」
「すみません!すみません!この前のシルクドレスを毎年プレゼントしますから許して下さい!」
シオンは十八番の土下座をして謝るのであった。
『うぐぐぐっ…………力が………バカにしやがって!!!!』
邪神は頭に血が登り、壁から抜け出すと、コントをやっているシオン達の方へ向かっていった。
「……………そろそろ目障りですね?消えなさい」
まだプッツン状態のセリスは邪神に手のひらを向けた。
「清浄なる光よ。神の御霊よ、我前に立ち塞がる愚かなる者に滅びを与えん─」
『死ねーーーーーー!!!!!!』
キランッ!
「ダークゴット(邪神)スレイブ!!!!!」
突進してきた邪神にセリスは最上級聖属性魔法を放った。普段はタメが必要だが、部屋が聖属性の魔力を産み出しているので、その力を借りた感じだ。
『うぎゃああああぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!』
邪神の断末魔の叫び声が響き渡った。
「なんというか、セレスのみ連れてこれば十分じゃったのぅ?」
「そだねー?過剰戦力だったかな?」
「余り活躍出来なかったorz」
クリスは少し落ち込んでいた。しかし、これで世界の脅威が消えて平和になるはずだとシオンはウンディーネをみたが、何故か四大精霊達は険しい顔をしているのだった。




