フルボッコ…………(可哀想になってきた)
高笑いしながら邪神を攻撃するセリスを前に、シオンやスノーといった他のメンバーは攻撃に加われなかった。
「流石にあのセリスさんの前にでる勇気はありませんね」
スノーの言葉にクリスも頷いた。
「お嬢様、せいぜい苦しまないように死んで下さい。骨は拾ってあげますので」
「い、嫌だよ!死にたくないよ!?」
ある意味、邪神より恐ろしく思ったシオンであった。そんなとき、ノームとイフリートが魔将軍を倒して転移してきた。
「なかなか手こずったが、倒してきたぜ!」
「みんな無事?応援にきたわ………よ?」
ノームは高笑いをしながら邪神を嬉々として攻撃しているセリスをみてシオン達に振り返った。
「…………どういう状況???」
あー、うん、そうだよね。訳わかんない状況だよね?
シオンはどう説明しようか悩んだが、作業していたウンディーネが呼んだ。
「ちょうど良かったのじゃ。ノームとイフリートは南と西に移動して、シルフィーが構成している魔方陣を手伝って欲しいのじゃ!」
二人は状況をわかっていなかったが、言われた通りに行動した。
「よくわからないけど、この魔方陣を完成させればいいのね!」
四大精霊達は作業に入ったがその間、邪神の妨害はなかった。その間、邪神はセリスにボコボコにされていたのだから…………
「まだ死なないの?流石は『G』ですね。もうさっさと死になさいよ!」
すでに邪神の両手と蜘蛛のような両足は再生しなくなって吹き飛んでいた。
『ゆ、許さんぞーーーーーーー!!!!!!』
いい加減、邪神もなりふり構わず、全身から全方位の魔法を放った。セリスは光の盾で防御したが、邪神は身体を引き摺るようにして距離を取った。
『はぁはぁはぁ………………こんなはずでは………』
回復に力を注いでいたが、光属性で受けたダメージは回復が遅く、何度も攻撃された所は傷が治らなかった。
邪神は計画が狂ったことを認めて、ここから脱出しようと行動を開始したが──
突然、地面の魔方陣が光りだした。
『な、なんだ!?』
戸惑う邪神にシルフィードは満面の笑みを浮かべてどや顔でいい放った。
「ざまぁないわね♪これで最後よ!」
『なにをした!!!!』
「あぁ、聞いちゃう?この部屋の中の魔力を吸い込む魔方陣を少し弄ったのよ。闇属性の魔力だけ常時吸い込み、さらに聖属性として放出するようにね!」
!?
『なっ──』
「さぁ!フルパワーよ!」
この部屋にいるだけで魔力を奪われ、さらに清浄な光属性の魔力に満たされていけば、邪神とて【死】が待ち受けている。
邪神は部屋から逃げだそうとしたが、転移魔法が発動しなかった。
「無駄よ!闇属性の魔力が吸収されるのよ?ゲートなど開けないわよ」
『クソッ!!!?』
邪神は部屋の入口に向かった。
おかしいな?
本当なら邪神と命を掛けた激戦になっているはずだったのだけれど……………
シオン達が強すぎだよ………
( ノД`)




