最終兵器覚醒?
飛んでいくセリスは悲鳴を上げながらシオンを恨んだ。当然である!
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
セリスは特に闇属性の者を穢らわしい者と反応してしまう。別に潔癖症ではないが、聖属性の聖女候補であるセリスはそう感じてしまうのだ。
そう、人類の宿敵である黒光りする『G』を思って欲しい。セリスには邪神が巨大な『G』に見えてしまっているのだ。その心中は察するものがあると思って頂きたい。
そして、その巨大な『G』に向かって飛んでいる………飛ばされているセリスは、どんどん近付いている邪神に気が触れそうだった。
そんな時、普段優しいセリスに変化が起きた。
「うがぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!」
そう、俗に言うプッツンである。
セリスは全身を光の魔力で包むと、逆に加速して突っ込んでいった。
『な゛っ!?』
攻撃態勢に入っていた邪神は避ける事ができず、まともにぶつかった!
ズドーーーーーーン!!!!!!
邪神を貫通してセリスは部屋の壁にぶつかって止まった。
『ごふっ……………な、何が……?』
邪神は一体なにが起きたのか理解出来なかった。自分の腹が貫通している事が理解できずにいた。
『よ、四大精霊なら………まだしも………人間ごときに………認められるかーーーー!!!!!!!』
腐っても邪神である。魔力を集中して空いた穴を超回復していった。
「あら?薄汚い『G』の分際で何を足掻いているのかしら?」
!?
回復に集中していた邪神は気付かなかった。
驚いて後ろを向こうとするが、右側の手足が吹き飛んだ。
『グギャーーーー!!!!!!』
痛みに耐える邪神を、セリスは光の失った目で睨んだ。
『貴様!たかだか下等な人間の分際で!よくも』
「あら?私だけではなくってよ?」
邪神は何の事だ?と怪訝な顔をしたが、クリスが大ジャンプをして左側の手足を一刀両断にした。
『ガガァァァァァァァアアアアアアア!!!!!!!』
「流石は精霊の加護を受けた剣だな。切れ味は抜群だ!」
クリスはすぐに距離を取った。
『クソが!!!許さんぞ!』
痛みはあるが、邪神はすぐに回復していっていた。
「あら?誰がだれを許さないのかしら?」
セリスは手のひらから高純度の光属性の魔法を邪神に浴びせた。邪神の悲鳴がこだました。
『な、何が起きている!?四大精霊でも、その契約者でもない、ただの数会わせの人間がこれほど強いとは…………』
「くははははっっ!死ね!死ね!死ね!『G』はこの世から消えろ!異世界でも現実世界でも冥界でも天界でも、地獄でもすべての三千世界から消え失せろーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
セリスは回復する所から次々に攻撃をしていった。次第に、その場所は回復しなくなっていった。
「………シオン、一発ぐらいは覚悟しておけよ?」
「酷い!クリスは守ってくれないの!?」
「いや、あれは無理だろう?シオンが悪いしな………」
プッツンしたセリスを目の当たりにして、ひきつった顔をするシオンだった。




