魔王の元へ!
光が集まり、そこからドラゴンの骨が出てきた。
「気を付けるのじゃ!ドラゴンゾンビ?いや、スカルドラゴンじゃ!」
肉のない骨だけで動くドラゴンはスカルドラゴンと呼ばれ、魔法耐久性に優れた手強い相手である。
「奴には魔法が効き難い!物理攻撃で倒すのじゃ!」
ウンディーネの言葉に剣を構えるクリス達だったが、シオンがセリスを前に出した。
「シオン?」
「セリスの出番よ!やっちゃって下さい!」
いくら魔法耐久があっても弱点もある。
それは死霊系であれば、光属性が弱点って事である。
そして、セリスはゾンビなど死霊系が苦手ときている。
「イヤァァァァァアアアア!!!!!!!」
カーミラの時の様に一瞬で魔法耐性のあるスカルドラゴンを灰にしたのでした。
「やっぱりセリスは凄いなー!」
(棒読み)
「酷いじゃないですか!いきなり前に出すなんて!?」
「ごめんごめん♪」
悪びれる事もなく、軽く謝るシオンにプンプンッと怒るセリスだった。
「なぁ?オレ達の出番と言うか、やる気はどうすればいい?」
「………まぁ、シオンですしね」
クリスは近くにいたスノーに愚痴るのでした。
それを見ていたダークリキッドは開いた口が塞がらなかった。ダンジョンボスと戦っている間に、部屋ごと地上に落とす計画が、あっさりと抜けられた事により、計画が狂ったからだ。
「ダンジョンボスを…………しかも魔法耐性があるスカルドラゴンを一瞬で………そんなバカな!?」
ダークリキッドは対策がいずれも間に合わず焦るのだった。
「ヤバいわね。予定より向こうの進撃が早い!このままでは…………」
邪神の復活の準備をしている魔王様は動けない。このまま『儀式の間』に踏み込まれたら、邪神の復活が失敗に終わる。
まだ残っている魔将軍達を呼び戻すか?
いや、魔将軍達は地上の国々を殲滅する勅命を受けている。私の命令では動かないだろう。
ならば!と、ダークリキッドは決心し、動こうとした時、魔王から声が届いた。
『ダークリキッドよ。四大精霊とシオンが思いの外、早く近付いてきているな?』
「申し訳ございません!かくなる上は、私が足留めに向かいます!」
『…………いや、お前は私の所へこい。儀式の間でシオン達を迎え撃つ!』
!?
「四大精霊達を儀式の間に入れて大丈夫なのですか?」
『かまわぬ。すでにやるべきことは完了したのでな。奴らを歓迎しようではないか?』
ダークリキッドはかしこまりました。と言って転移で魔王の元へ向かった。
「よし!この通路の先に魔王がいるのじゃ!」
「そうね。このどす黒い魔力…………間違いなくいるわね」
シルフィーも同意した。
「みんな、体調は大丈夫だよね?このまま決戦に向かうよ!」
みんなを見渡して頷くと、油断せずに前に進むのだった。




