攻防戦!
レアの到着により、アースが硬い岩のゴーレムを相手し、レアが砂のゴーレムの相手をすることになった。
「お兄様、前にシオンが言っていましたわ!再生する魔物は、体内に『核』となる魔石があり、それが身体を制御しているのが鉄板だと!」
いや、内容はわかったが、最後の鉄板とは言わなくてよいと思うが、素直なレアはシオンの言葉をそのまま言ったのだった。
「なるほど!それを破壊すればいいんだな!」
ブンブンッと威力のある拳を避けながら1度距離を取り、アースは剣を構えた。
「なら、細切れにすれば良いよな?喰らいやがれ!!!」
アースの魔力を込めたミスリルの剣は、岩のゴーレムをバターの様に切り裂いた。
「グラン剣術奥義!『千切り』!」
アースは、一呼吸の間に岩のゴーレムを細切れにした。
パリンッ
身体の一部から、他とは違う石が割れて砕け散った。
ゴゴゴゴッ!!!!
岩のゴーレムがそのまま砂となって消えていった。
「ビンゴだぜっ!」
アースが岩のゴーレムを倒したのほぼ同じ頃、レアも砂のゴーレムを倒していた。
「やりましたわ♪」
レアは聖女の力を秘めており、結界の魔法が得意であった。砂のゴーレムを結界で包み、それを小さくしていき、圧縮して核の石を壊した。岩のゴーレムでは硬くて無理だったが、砂の柔らかいゴーレムだからこそできた手であった。
それを見ていた砂塵将軍ザンドは少し苛立ちながら立ち上がった。
「まさか、下等な人間が我が分身体を倒すとは………少し痛い目を見てもらいましょう!」
ザンドは身体を地面に溶かすと、アース達の目の前から出現した。
!?
ババッと、後方に飛び去り距離を取った。
「なかなか良い反応ですね?しかし、調子に乗るのはここまでです!」
「貴様が砂塵将軍ザンドだな!我が国を狙った事を後悔するがいい!レア!」
「はい!」
レアはアースの魔法剣に光の魔力を付与した。従来の光の力が強まった。
「俺達の切り札を最初から使わせてもらうぜ!」
元々、アースの与えられた剣は世界樹から光の魔力を付与してあったが、そこにさらに聖女の魔力を込めて魔族に絶大な威力を与える光属性を強化したのだ。
「喰らいやがれ!」
アースの剣が砂塵将軍ザンドを細切れにしたが──
!?
「どういうことだ!?」
「アースどうしたの!」
戸惑うアースにレアが声を掛けた。
「手応えがない!いや、これだけ切り刻んだのに…………」
岩のゴーレムの時より細かく刻んだが、ザンドは身体を復元していった。
「ほほほほっ!邪神様に頂いた力で私は不死身の肉体を手に入れたのですよ!」
バカな!?
いや、そんな不死身な力を持っていたら、魔王にしたがっている訳がない!何かカラクリがあるはずだ。
アースはレアと視線で会話すると再度、剣を構えるのだった。




