戦争!
クリスは真面目な顔で言った。
「シオン、この戦いが終わっ──」
!?
「ストッーーーーーーープ!!!!!!!」
シオンは大声でクリスの口をふさいだ。
ヤバかったよ!
嬉しいけどそのセリフだけはダメだぞ?クリス!
そんな死亡フラグは立たせません!
じっちゃんの名に懸けて!
「し、シオン?」
「クリス、そのセリフは決戦前にいっちゃダメなジンクスがあるのよ!でも、すべての戦いが終わったら私から言うわね♪」
「い、いや、それは僕から言うよ」
クリスは顔を真っ赤にして慌てた。
しかし、少ししてから真剣な目付きで言った。
「絶対に生きて帰ろうな」
「うん、絶対に魔王を倒して帰ろう!」
シオンとクリスは口付けを交わすのだった。
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その頃、各国に魔王軍が迫っていた。
「怯むな!!!魔王軍を殲滅するぞ!!!」
オオオッ!!!!!
城塞都市に迫りくる魔王軍に帝国軍は討って出ていた。
「わはははっ!こんなに血湧き肉躍どるのはいつ振りだ?」
ガイヤ帝国の前皇帝グランは光りの加護を受けたミスリルの剣を肩に担ぎながら豪快に笑った。
それを見て、現皇帝で息子であるグイード皇帝は深いため息を付いた。
「良い歳なんだからいい加減にしてくれよ」
「なんじゃ!ガイヤ帝国は武芸を尊ぶと知っておろうが!貴様より、孫の方が四大精霊と旅をして気概があるわい!」
グランは指を差した。
「俺達の国に手を出した事を後悔させてやる!」
兄アースと妹レアは精霊学園から自国の危機に帰国したのだ。特にアースは昔、イフリート探しの時に、シオン達と一緒にクリスと魔物退治に肩を並べた仲だ。
「アイツ!勝手に飛び出して!?自国の王太子だとわかっているのか!」
アースは1人で飛び出し、前線の鎧を着たオーク達を切り伏せて行った。
砂塵将軍ザンドは後方にて英雄とも言える人間の戦いを見ていた。
「あの人間、やりますね。まだ20歳前と言った所でしょうか?ふむ、どうしますか………」
魔王軍の軍勢とはいえ、無限にいる訳ではないのだ。砂塵将軍ザンドは大規模な戦闘前に手勢を失うのを嫌って魔法を唱えた。
「四大精霊が来るまでの前座です。遊んであげましょう!」
!?
「な、なんだ!?」
アースの周囲に、5メートルはある大きさの、砂で出来たゴーレムと岩でできたゴーレムの2体が出現した。
「この程度!」
アースは大ジャンプして、砂のゴーレムを一刀両断にした。
「ふん、こんなものか?」
剣を軽く振って背を向け、岩のゴーレムに対峙するが──
「お兄様!後ろです!」
!?
妹のレアが結界を張り間一髪だった。ゴーレムの拳がぶつかった。
「なにっ!?」
砂のゴーレムは元通りくっつき復活していた。
「レア!助かった!」
「まだです!油断しないで!」
側にきたレアは魔法を唱える準備をするのだった。




