ついに登場!
黒い光りと共に漆黒の貴族のような服装をした長髪の男性が出てきた。
「ふぅ、ようやくか。ダークリキッドご苦労だった」
「はっ!ありがとうございます」
長髪の男はシオンに向き合うと言った。
「会うのは初めてだな。オレの名はアモン。今の『魔王』を名乗る者である」
!?
「魔王!?」
まさか敵の総大将がやってくるなんて!?
「しかし、丁度良かった。我が【花嫁】に相応しい装いではないか?」
「はっ?なんの話よ!」
シオン達は着替える時間が惜しく、ファッションショーのドレス姿のままであった。
見ように寄っては着飾っていると言える。
「シオンを花嫁に迎えるって本気なのかしら?」
フレイやミレイユがシオンの前に立ちはだかった。
「無論、本気だ。邪神の加護を持つオレと女神の加護を持つ女との間に子供が産まれれば、最強の者が誕生する!」
!?
「ふ、ふざけないでよ!ただ子供を産むためだけに妻にしようって言うの!」
「まだ紳士的な申し出だろう?子を産ますだけなら他に方法は幾らでもあるからな?」
ニヤリと嗤う魔王アモンに背筋に悪寒が走った。
「……………ゲスが」
ヒューーーーン!!!!
今まで沈黙していたスノーが周囲に冷気を放出しながら怒りをあらわにしていた。
「お前はここで殺しておきます」
言葉は静かだが、周囲を凍らしていくスノーの魔力はどんどん高まっていった。
「それは無理だな。貴様ごときではオレは殺せ
ん。さっさとそこをどくがいい」
「黙れ!」
スノーは自分の周囲に凍りの槍を多数作りだし、高速で魔王に飛ばした。
「くだらぬ」
魔王は手を前にかざすと、『闇』が目の前に現れ、凍りの槍を呑み込んでしまった。
!?
「これで終わりか?」
流石のスノーも目を開き驚愕したが、すぐに気を取り直し再度攻撃を放った。
「無駄なことを………むっ?」
目の前の攻撃はフェイクだった。スノーは地面から魔王の足元を凍らせたのだ。
「これで動けない!」
無論、魔王が本気をだせば抜け出せるだろうが、一瞬でも動きを止めることができれば良かった。
「はぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!」
『アイスニードル・レイン!!!!』
魔王の上空から細い凍りの針が数百、数千、数万と降り注いだ!
ヅダダダダッッッッッッ!!!!!!!!
体感的に数十分もの間、凍りの針が降り注いだ。
「はぁはぁはぁ………………」
目の前には降った凍りの針が積もって氷の山ができていた。
「ふむ?流石は上位精霊と言った所か?」
「なっ!?」
バリンッ!!!!
魔王アモンは無傷だった。
片手を振るっただけでスノーの凍りが砕け散った。
「なかなか頑張ったではないか?次はこちらからいくぞ!」
魔王が初めて構えた。
「最大警戒!」
後ろにいたフレイ達も身構えた。
「これが魔王たる力だ」
人差し指を前に突き出すと、指先から『黒いイカズチ』がほと走った!
「全員の魔力を集めて結界を強化!」
短い言葉で瞬時に意味を理解し、結界を張り
魔王の攻撃を防ごうとするが──
結界は脆く崩れ去り魔王の攻撃が襲い掛かった。
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