素晴らしいわ!
こうしてあれよあれよと言う間に、開始時刻になりました。
会場には多くの貴婦人の方々がいらっしゃていますね!
王妃様とフレイお母さんが進行役を務めております。シオンが案を出して、シルフィが開発した風魔法を仕込んだ拡声器を片手に開催の挨拶が始まりました。
「さぁ!大変お待たせ致しました!今季の新作ドレスの御披露目会を始めたいと思います!」
ワァーーーー!!!!!!!
大歓声が起こりました。
この世界の女性達を甘く見てましたよ!?
「今回は特別ゲストをお呼びしております!」皆様、誰だかわかりますか?」
ざわざわ
ざわざわ
「誰でしょう?」
「王妃様が特別扱いする人物とは?」
貴婦人達の会話が聞こえて逃げだしたくなりますね。
「今回は、なーーーーんと!この『シルク布』の発案者にして、四大精霊の契約者であるシオン・シルクード令嬢が、モデルとして参加してくれました!」
おおっ!!!!?
王妃様、ノリノリだなぁ~
参加って言うか強制だったよね?
帰っていいかなぁ~?ダメ?そうですか…………
会場のボルテージは最高頂を迎えた。
こうしてシオン達は、パリコレのようにT字路を順番に歩き出した。
「ううぅ…………緊張したよ~」
先に歩いたミレイユとフレイは戻って来ると座り込んだ。
「舞台の上では笑顔でノリノリだったじゃないの?」
「あれはやけくそでやったのよ!」
精神力をガリガリ削られたようだ。
そして、シオンとスノーの番になりました。
私は最後で、私の前にスノーが歩く事になりました。
「では、行きましょう」
スノーは藍色のスリットの入ったチャイナ服に近いドレスだった。この世界ではイブニングドレスのような、ふっくらしたドレスが主流であるが、身体のラインのわかるストレートなピチッとしたドレスはエルフの民族衣裳を参考にしたようだ。
会場の貴婦人達もスノーのクールビューティーの容姿と、珍しいドレスに目を奪われていた。
おい!私の番の難易度上がってない!?
ってか、スノーさんや?カメラ目線で、ウインクしたり、決めポーズしたりとガチッじゃないですか!!!!?
シオンも無我の境地に達して、笑顔ではなく微笑みを浮かべて歩き出した。
シオンの美しい金髪に、真っ白なシンプルだが、上品なデザインのドレスに、薔薇をイメージした薄い紫色コサージュがより色を引き出しており、光に照らされてプリズムに輝いていた。
舞台の一番前までくると、ゆっくりと廻り、後ろ姿も魅せて、ドレスの輝きを貴婦人達に魅せた。
「なんて幻想的な………」
「あれが四大精霊の契約者?」
「美しいわ。ドレスだけではなくモデルの彼女も………」
うっとりした表情で、シオンが舞台から居なくなるまで見詰めるのだった。
『はっ!?』
シオンは舞台に戻るまで記憶がなかった。
「ほらね。精神力削られたでしょう?」
「ハイ。ソウデスネ………」
シオンもその場でへたり込むのだった。
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