ご褒美♪
魔王軍の襲来から一夜明けた。
「う~ん!!!」
寝起きで、うーんと伸びる生徒達にアナウンスが流れた。
ピンポンパンポン~~!
『生徒諸君、昨日はお疲れ様じゃった。今日は午後から帰る予定であったが、褒美としてもう1日泊まる事にしたのじゃ。本日もバカンスを楽しむがよいぞ!』
ピンポンパンポン~~!
ウンディーネの放送に一気に目の覚めた生徒達は歓声を上げた。
「やったね♪」
「ええ、昨日は頑張ったかいがあったわ!」
「私は何もしてないけどね……」
「まぁまぁ、良いじゃないですか。楽しめる時は楽しみましょう?」
ワイワイッと朝食を食べに食堂へ向かった。
本日の朝食はご飯に味噌汁、焼き魚といった日本人のDNAが喜ぶ和食でした♪
むしゃむしゃと食べながら今日の予定を話し合った。
「今日はどうする?」
「そうだなぁ~お店でお土産買いたいね」
「良いわね♪今日はショッピングを楽しみましょう!」
シオンのグループはショッピングの話をしていると、向こうから興奮したような声が聞こえてきた。
「なぁ!さっき旅館の人に聞いたんだけど、海岸に流氷が到着したってさ!」
「はぁ?それ本当なのか?この暑さで流氷?」
「まさか魔王軍の罠か何かじゃないよね?」
「もしかして、その調査の為に1日延期されたのかな?」
ワイワイッ
ワイワイッ
生徒達は突然のニュースに盛り上がっていた。
「………午前中はその流氷を見に行こうか?午後からショッピングでいいかな?」
「ええ、気になりますもんね」
こうしてシオン達も朝食を終えると昨日の砂浜へと向かった。
流氷の所へ着くとすでに街の人達も集まり、ちょっとした騒ぎになっていた。
そしてその様子を見たシオンは唖然としていた。
(;゜Д゜)
(こんな顔)
「…………スゴイネ」
「ええ、素晴らしいですわ♪」
「まさかこんなものが観られるなんて!?」
さて、シオンの目の前に広がっていたのは200メートルはある氷の島であった。しかし、昨日とは違い、平らにされていた。そう!アイススケートができるように!!!!
そして、砂浜にはちょっとした⊿特設会場が設置されており、高台から『美しい』精霊達が衣装を着てアイススケートでショーをしていた。
シオンは知ってる顔を見付けてチョイチョイと肩を叩いた。
「…………ねぇ?ウンディーネ先生?これはナニ?」
ウンディーネは頭を押さえながら言った。
「あのバカが、魔王軍の別動隊を倒す時に産み出した氷塊じゃ。しかし何を思ったのか、海龍のリヴィに海岸に運んでもらい、この馬鹿げたショーを始めたのじゃ。シオンよ?いったいどういう教育をしておるのじゃ?完全に貴様に毒されておるではないか?」
えっ!?ちょっと待ってよ!
私はスノーのお母さんじゃないのよ!
シオンの心外だわ!という顔に、いつの間にかスノーが側に来ていた。
「お嬢様、いらっしゃいませ。このショーは銀貨1枚となります」
手を出してきた。意外に高い!銀貨1枚は一万円ぐらいだよ!
「ナニやってるの?」
「お嬢様が昨日、市街地に配備されたにも関わらず、海からの魔王軍を見逃したので私が代わりに倒しました。何か問題でも?」
うぐっ!?マジで?これは反論できないわ!
シオンは震えながら銀貨を渡した。
「ありがとうございます♪ではお楽しみ下さい。今日の夜には消しますので、生態系には余り影響のでないようにしておきますね」
もっと別の所に気を配って!と、心に思うシオンとウンディーネだった。
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