アメとムチ
前日の疲れからぐっすりと眠ったシオン達は、不思議と疲れが全快しており、時間通り裏の水鏡の滝の前で集まっていた。
「う~ん、制服の下に水着を着てると変な感じがするね」
「そうですね。でも、ここで水着姿になる勇気はありませんわ」
辺りを見渡すと、別のクラスで何人かの女子は水着姿で男子の視線を集めていた。
「……勇気あるなぁ~?」
「でも、クラスの人気者になるには良いタイミングでアピールできるわね」
「男子は結構、水着姿な人がいるわね」
ウンディーネがあらかじめ、水を使った訓練と言っていたからなぁ~?シオンは目の前の大きな滝に視線を移した。
今日はあの滝に打たれるのかな?これからの厳しい修行に目を遠くするのだった。
「よし!みな集まったのぅ?では行くぞ!付いて来るのじゃ!」
ウンディーネが滝の前に立つと、水が浮かび上がり、水でできた『道』が出来上がった。
そして、道の先は滝に続いており、滝に入口が浮かび上がった。
「さっ、あの入口を通るのじゃ」
ウンディーネは先に水の道を通り、一人で滝の入口の向こうへ行ってしまった。
「さっ、時間が勿体ないよ。早く行こう!」
多分、ウンディーネは心配している生徒の為に、大丈夫だと先に行ったんだと思った。
シオンが次に進むと、他の生徒達も後に続いた。そして滝の入口を通ると─
「えっ?」
「何コレ!?」
「凄い!?」
生徒達が滝の入口を通って先に出ると、そこは『水のドーム』に繋がっていた。
正確には、『海の中』に転移したのだ。そして、水族館のようなガラス張りの中の様に、海の中から幻想的な風景を見ることができていた。
「綺麗…………」
流石のシオンも、珊瑚礁や多くの魚が遊廻する幻想的な景色に目を奪われた。
うん?
シオンはふと気付いた。
「ウンディーネ先生!ここって海ですか!?」
「そうじゃ、あの水鏡の滝と海を繋げたのじゃ。水の大精霊である妾には簡単なことじゃ」
よかったーーーー!!!!!
これで『臨海学校』って言えるよ!
ありがとうウンディーネ先生!!!
(作者から土下座で感謝します!)
「さて、昨日は魔力と体力を酷使したからのぅ?午前中はこの中で風景を絵の具で書いてもらうのじゃ」
「うん?写生授業ということですか?」
「うむ、そうじゃ。本日は普通の授業じゃ。よかったのぅ?」
やったーーーーー!!!!!!
生徒達はみんなが喜んだ。
「そうじゃ、午前が終わると昼食に入り、後は外にでて遊んでよいぞ!この外は海辺の砂浜に繋がっておるからのぅ」
よっしゃーーーーーーー!!!!!
これだよこれ!臨海学校の醍醐味だね♪
ウンディーネ先生!一生『憑いて』行くよー♪
「画材道具を受け取った生徒から、好きな場所に移動して絵を描くように。それと、汚れるので水着姿になってもよいぞ」
ウンディーネは後ろにあるロッカールームを指差した。
なるほど、水着姿で絵を描くのも面白いかも♪
「ね、ねぇ?シオン、水着になる?」
「そうだね。みんなで水着になれば恥ずかしくないかも」
全員では無いものの、半数以上の女子生徒が水着姿となり、水のドーム内で絵を描く事になった。
「むぅ………これが格差社会と言うものなのか………」
フレイはシオンやミレイユを見て落ち込んだ。
「フレイさん、こ、これからですよ」
ミレイユの慰めに、目のハイライトを消したフレイがミレイユの胸を揉んだ。
「きゃーーー!!!!」
「持っている人に持ってない人の気持ちなんてわからないわよ!」
落ち着けフレイ。そっち方面でも需要があるからね?
『………死にたいの?』
ゾクッ!?
今までない殺気に死のイメージが頭に浮かんだ。
ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィ!
しかし、女子達よりもシャイな男子達は女子を直視できず赤くなっているのだった。
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