臨海学校ですよ!
クラス対抗戦も終わり、平穏な日常が戻ってきた。
「さて、予想外な事もあったがクラス対抗戦も無事に終わり、全員が一皮剥けたようだな。前より顔つきが変わったのがわかるぞ」
ウンディーネの言葉にクラスメイトが喜んだ。
「さて、みなが頑張った褒美として、シルクード領の名物である温泉宿で『臨海学校』と言うものを開催する。美味しいご飯に、温かい温泉と英気を養って欲しい」
おおっ!!!?
「流石はウンディーネだね♪」
「楽しみだね!」
ざわざわ
ざわざわ
「はい、はい!静かにするのじゃ。臨海学校はただの旅行ではない。学園の行事として行くのじゃから昼間はこちらの授業のスケジュールに合わせて貰うのじゃ」
「えー!面倒だよ!?旅行でよくない?」
シオンが愚痴るとウンディーネは用紙にカリカリと何かを記入した。
「うむ、シオンは欠席でよいと………」
「うわぁぁぁ!ごめんなさい!ウソです!冗談だから許してーーーー!!!!」
慌てて謝るシオンであった。
「まったく、いつも一言多いんだから」
フレイが呆れた顔で言った。
「でもこのやり取りも名物になりつつあるよね~」
シオンとウンディーネの不本意なボケとツッコミが名物になりつつあるらしい………
「………本当に不本意であるのじゃが」
ウンディーネは深く溜め息を付いた。
「臨海学校は二泊三日を予定している。着替えなど準備しておくように。自由時間もあるので温泉街を探索することもできるのじゃ。楽しみしておくがよい」
わぁーーー!!!!
またクラスが賑わった。
『よし!これは温泉街の魅力をアピールして、リピーターをゲットするじょ!』
最近は金の亡者と化しているシオンは温泉街の売上を気にしていた。
あれ?ここはクリスとのムフフフな関係を想像する所ではないだろうか?
最近は色気より食い気………金儲けの方を考えているような?
ボソッ
「これを気にシオンともっと深い関係になってやるぞ」
おおっ!クリスはヤル気のようだ。少し安心したよ!
こうして、各自が各々の想いを胸に臨海学校を迎えるのだった。
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「それで、1年生の臨海学校の告知は終わったの?」
学園長であるシルフィードがウンディーネに尋ねた。
「うむ、1年生にとって初めての野外活動になるのじゃ。何事も起こらなければよいのじゃが………」
「それはフラグってヤツかしら?『何か』は起こさせるのでしょう?」
その場にいたノームが口を挟んだ。
「まぁ、いいじゃないか?シルクード領で怪しい動きをしている奴らを釣り出すんだろう?」
イフリートが腕を組ながら言った。
「そうじゃ。最近は野良魔族の活動も活発化し始めておる。我々四大精霊が封印されて邪神の封印が弱まった。そのせいで邪神の愛し子である魔王が復活した予兆じゃと妾は睨んでおる」
!?
「………確かにあり得ない話ではないでしょう。大陸中に魔素が増えて魔物や魔族が活発化し始めたのがその証拠です」
「せっかく私達が揃って、魔素が減ったはずなのにな」
ここ数年は確かに魔物の被害が減り平和になりつつあった。しかし、最近になってまた魔物の被害が多くなってきたのだ。
「しかし過去の魔王軍との戦いとは違って、今回はこちらが有利だしな」
イフリートの言葉に皆が賛同した。
「そうじゃな。敵は必ず我らが契約者であるシオンを狙ってくる。我々は罠をはり待ち構える事ができるのじゃ」
「逆にいえば、シオンが殺られたら負けってことだけどね」
「でも、あのシオンを易々と殺れるかしら?彼女はこの前、神族しか使えない魔法を使ったのよ?シオンは人間を辞めているわ。あら違った、人間を辞めつつあるわ」
ノームの言葉にシルフィードが突っ込んだ。
「………それ同じ事じゃない?」
四大精霊達はいつもの様にシオンに対して頭を悩ませるのだった。
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