金の亡者は知らずにドツボにハマっている!
スノーは手に入れた四大精霊のフィギュアをマジマジと見つめていた。
「うふふ♪素晴らしいわ………」
うっとりした表情でフィギュアを見つめるスノーは無表情の氷の女王とは思えなかった。
氷の上位精霊であるスノーは四大精霊と同等とも言える力を秘めていた。
しかしそれ以上に、スノーは表情に出さないだけで、四大精霊が大好きの、ちょっと百合が入った危ない精霊だったのだ!たまにデレる時は、四大精霊の事を妄想している時なのである!
(どうしてこの小説にはまともな人物が出てこないのだろうか?)
「………ねぇ、スノーさん。余り言いたくないけど下からスカートの中をじーと見つめてハァハァ言うのはどうかと思うわよ?」
流石のシオンもちょっぴりドン引きである。
「はぁ、お嬢様にはまだ早いようですね。この尊さがわからないなんて、可哀想な人………」
「なんか哀れまれたーーーー!!!!?」
えっ?私がおかしいの?ねぇ???
「やっぱりウンディーネはリアル版に限りますね。このねんどろいど?も、悪くはないのですが、やっぱりウンディーネは凛々しくなくては♪あ、でもシルフィードはねんどろいど版の方が可愛いですね♪イフリートもリアル版の方が良いです!ノームは………中々甲乙付けがたいですね♪」
おおぅ!?
あのしゃべるのもだるそうにしていたスノーさんが、いきなり饒舌になりやがった!?
「ねぇ、お嬢様。イフリートのスカート版ってないのかしら?」
イフリートは短パンのような履き物を履いている。学校の先生ではジャージ姿ではあるが………
「それはまだ作ってないなぁ~?『金型』(かながた)もまだ数パターンしかないから………あ、着色は変えれるから服の色は簡単に変更できるよ?パンツの色とか(笑)」
ガシッ!?
「えっ?」
「…………ですか?」
スノーはシオンの両肩を掴んで言った。
「いくらですか!?」
シオンは冗談で言ったつもりだったが、スノーの目がマジだった。ってか、痛いよ!ねぇ!?
「ちょっ、お、落ち着いて…………」
「いくらで一週間分の七色カラーの下着の色違いを作ってくれるのですか!!!!!」
うぎゃーーーーー!!!!!肩が!?肩が外れるーーーーー!!!!!痛いーーーー!!!!!?
「わかったから!近日中に作るから!!!!!」
やけくそ気味にシオンが叫ぶと、スノーはようやくシオンの肩を離した。
「うふふふ♪約束ですよ♪お嬢様!」
うっとりした表情で両手を合わせて頬に当てる姿は恋する乙女であり可愛いかった。
ピコンッ!?
シオンは閃いてしまった!
これをダシにスノーに真面目に仕事をしてもらおうと。
「あ~、でもなぁ~?誰かさんがしっかり働かないから、どうしようかなぁ~?」
ふっふっふっ、これでスノーは働かなざる負えないだろう?
チラッと、シオンはスノーを見てみると………
スノーが汚物でも見るような眼でシオンを見ていた。
「えっ!?酷くない!」
「酷いのはお嬢様です!私に働けなんて酷すぎます!」
「お前は真面目に働けやーーーー!!!!!」
自室でスノーとシオンの漫才が響き渡るのであった。
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「それはそうと、この素晴らしい商品は他の『人物』のはないのですか?紛いなりにも、お嬢様も中々の人気があるじゃないですか?」
今度はシオンか首をコテンッと傾げて、こいつ何言っての?みたいな顔をした。
「えっ?」
今度はスノーが戸惑った。
「私が1番お金になる自分のフィギュアを作らない訳ないでしょう?著作権でお金を払わなくていいしね♪」
なんてヤツだ!もうすでに商品化していただと!?
「なんかお嬢様が金の亡者に見えて来ました」
「何よー!私の天才的煌めきが成せる事なのよ!」
それを言うなら閃きだよ。輝いてどうする!
シオンは働いていた下級精霊に収納袋から商品を出して渡した。
「はい、プレゼント。いつもこの駄メイドの代わりにありがとうね♪」
言葉を発することのできない下級精霊は、キャッキャッと喜んでくれた。
「…………お嬢様?部下にプレゼントをありがとうございます。言葉にトゲがあるのは頂けませんが…………『これ』は、なんですか?」
スノーはプレゼントを指さした。
「何って、試作品のフィギュアだけど?」
またまた首をコテンッと傾げるシオンだった。
「うぎゃーーーーーー!!!!!!なんてもんを部下に渡すんですか!?」
いつもの冷静なスノーはいなかった。
シオンが渡したのは、メイド姿のスノーのフィギュアであった!!!
もう1度言おう!
メイド姿の『スノーフィギュア』であった!
(超ミニスカのスケスケメイド服の姿のね♪しかも着崩れしてます)ここ重要!
後に、スノーは自分のフィギュアだけは発売しないよう懇願して、職務態度が『少し』改善したとか。しなかったとか。
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