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世界を滅ぼす魔王………それはシオンだった!?

リヴィは水の魔法を真上に放った。


「なに?」


するとすぐに空から雨が降ってきた。


「なんなのよ!せっかくの制服が泥だらけになった次は水濡れって!」


バチッ!?


「うわっ!?」


全身が濡れたせいで感電したのだ。


「これで電撃は使えないぞ?」

「げっ!?あっさり対策された!?」


…………当然である。


フレイは残念な子を見る様な目をしたが、大声で応援した。


「シオーーーン!!!がんばれー!」


フレイが応援している間にもリヴィと激戦を繰り広げていた。


ギンッ!

ギギッン!!!


水でできた武器とは思えない金属音を響き渡らせて、激しい攻防が繰り広げられていた。


「はっ!!!」

「うらっ!!!」


ガッギーーーーン!!!!

ザザザッ……………


そろそろ制限時間だね。

リヴィにウンディーネ、私は少し怒っているんだからね!せっかくの新しい制服をボロボロにされたんだから!


シオンの魔力が膨れ上がった。


ざわざわ

ざわざわ


「ひっ!?なんて強大な魔力なの!?」

「お、おい!これはヤバいんじゃないか!?!


リヴィとウンディーネはシオンの魔力を冷静に見据えていた。


『なにを考えているシオン?リヴィと戦うだけなら、これほどまでの魔力を溜める必要はないはずじゃが?』


予想以上の魔力に警戒する。


「ちょっと!ウンディーネ!これってマズイんじゃないの!?」


シオンがキレていると感じてノームが慌てる!


「………すでに手は打っておる。しばらく様子を見るぞ!」


ウンディーネは視線の先にいるシオンを見つめた。戦っているリヴィもシオンの強大な魔力を警戒していた。今までも何度か本気でバトルをしたが、本当の命を奪う戦いはしてはいないのだ。しかし、今のシオンは何をするのかわからない状態であった。


「そろそろいいかな?」


シオンの言葉にリヴィは警戒を強める。


「楽しいバトルではあったがシオン。その魔力をどうするつもりだ?」


ここまで魔力を溜めてしまうと、使わない事には暴発してしまう恐れがあった。


「無論!最高の魔法を放つためよ!」


あえて最強とは言わない。この魔法を放てば周囲に甚大な被害がでるだろう。だから、ウンディーネ『達』は全力で防ごうとするはずだ。


せいぜい、全魔力を使って防いで欲しい。


「天地にあまねく魔力よ、我が力となりて天空の星に届きたまえ。我が魔力を捧げ、目の前にいる愚かなる者に滅びを授けよ。星天は巡り、輝く星の怒りを煌めかせん!神罰魔法『流星』(ミーティア)!」


!?


シオンの魔法にウンディーネとノームが驚愕した。それは女神たる神族にしか使えない魔法だったからだ。


「あのバカ者め!新入生達よ!お前達も全力で結界魔法を張るのじゃ!学園の結界を強化せよ!でなければ死ぬぞ!!!!」


緊迫したウンディーネの言葉と、シオンの強大な魔力を目にしていたクラスメイト達は、全員全力で結界魔法を使ったのだった。


『シルフィード!【見て】おったな?シオンの大魔法が堕ちてくるぞっ!』


念話で会話を飛ばして連絡を取り合うウンディーネに、シルフィードも応えた。


『ええ、シオンが魔力を溜め始めた時からこちらも魔力を充填していたわ。すでにイフリートが学園全体に張ってある結界を強化しているわ!』

『ならば、その結界を演習場を中心に強化するのじゃ!直接ここに落ちてくるぞ!』


ウンディーネとノームも空に手をかざして、結界に魔力を送った。

すでに、空から光輝く星(物体)が落ちてきていた。


ゴゴゴゴゴゴッ!!!!!


「思ったより小さい?」

「バカ者!魔力でコーティングされた流星じゃぞ!小さくても威力は絶大じゃ!」


そう、衝撃波だけで周囲に甚大な被害を及ぼすだろう。『まともに』堕ちればだが。


ウ~~~~!!!!!!


現代でいう所のサイレンが鳴り響いた。


『緊急事態発生!緊急事態発生!全生徒は死にたくなければ、全力で学園の結界に魔力を送り、結界を強化せよ!繰り返す─』


現在、3年生までの生徒を合わせると500人前後の生徒が通っている。その500人もの生徒が一斉に結界を強化するために魔術を使ったのである。


「ふふふ、流石はシオンだな。僅か数日でこんなイベントを起こしてくれるとは!」

「本当ですわね。まだまだ子供なんだから♪」


まだシオンとは会ってはいないが、ガイア帝国の皇帝の息子アースと妹のレアだった。


「………それで、お前の見立てはどうだ?」

「大丈夫だと思います。学園全生徒の魔力と、四大精霊様の魔力、そして、もともと有事の際に蓄えてあった魔力を使えば防げます」


レアはこの数年で状況分析に長けた力を発揮したのだ。そのレアが大丈夫というなら大丈夫なのだろう。








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