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新キャラ登場!

シオン達は途中でセリス達と別れて、フレイとクリスと一緒に王族、上級貴族用の寮へとたどり着いた。


「いつ見ても豪勢な作りね~」


十階建てのマンションぐらいの大きさがあり、外観も白地の石で出来ており、お城のような手の込んだ装飾が施されていた。建築当初はそこそこの作りにして、内装に力を入れる予定だったが、建築関係を全般に受け持ったノームが悪のりして、どんどん豪華にしていったのだ。


シオン達の住む寮は、王族、大貴族の住む寮で

『精霊寮』という名称が付いている。下級、中級の貴族が住む寮は『太陽寮』と呼ばれ、平民の一般生徒の寮は『月光寮』という。


少し前にも述べたが、それぞの寮の外観などは違うが、内装はほぼ同じであり、部屋の大きさぐらいしか差は無い作りになっている。

一般生徒が喜ぶのは無理はないのだ。


一般生徒の部屋でも1LDKなのである!

簡易キッチンもあるので、部屋でお菓子を作ったりもできるのだ。ちょっとした贅沢ではないだろうか?


各寮は、一階には食堂が設置されており、食券を提示して好きな食べ物を注文する。

ちなみに、生徒は無料である!

(厨房にはウンディーネの眷属が存在し、毒物のチェックをしています)


食堂でお願いすれば各自の部屋で食事をする事も可となっている。


「それにしても豪勢な作りね♪」


実際、シオンはこの学園ができたとき、1度一通り見て廻ったが、部屋に入ったのは初めてである。


「お嬢様、お待ちしておりました」


部屋に戻ると、メイドさんが待っていた。

アンさんではない。アンさんにはアイちゃんがいるし、夫のガイルさんと長期で離ればなれになるのは可哀想なので、アンさんは週に2回ほど、足りない物など持ってきてもらい、普段はこのメイド?さんが私の身の回りのお世話をしてくれるのだ。


「お嬢様?どうなされましたか?」


蒼い長い髪が腰まである美女さんではあるが、無表情と言うか、無機質と言うか、氷ようなメイドである。


何を隠そうこのメイドさんは精霊なのだ!

ウンディーネの『知り合い』の上位精霊で『氷の女王・スノー』さんっていうの。


いやー、女王様がメイドってなんか気が引けるわよね?でも、このスノーさんって『少し』変わっているけど、たまにデレる仕草がめっちゃ可愛いのよ♪

(はぁはぁ、はよっ!またデレてくれ!)


はっ!?


しっかりしなさい!シオン!変な目で見たらいけないわ!?

ニマニマしているシオンを見たスノーは口を開いた。


「………お嬢様、キモいです」


グサッ!?

メイドの癖にズバズバっといいよるな!


スノーさんはアンさんに、メイドのスキルを叩き込まれて有能なメイドとして仕事はちゃんとできるのである。

毒舌がたまに瑕だけどね!


「そういえばお嬢様、お荷物が余りありませんが、どうされたのでしょうか?」

「えっ?ああっ!忘れてた!」


シオンは収納バックから荷物を取り出した。


「よいっしょっと!」


大きなトランクが2つ出てきました。


「取り敢えず、着替えと日常生活に必要なものを持ってきたよ。足りないものは、今度アンさんに持ってきてもらう予定よ」


「さようでしたか。では、さっさとクローゼットに仕舞って下さいな。私は食事に出掛けますので」


「うん、わかった─って、待てーーーい!それはスノーの仕事でしょうが!どこに、主に片付けをさせて先に食事にいくメイドがいるのよ!」


「ここに?」


無表情で、不思議そうに首を傾げるスノーは可愛いなっ!クソッ!?

ダメよシオン、ここは大人の対応をしなければ!?


「こほん、ツッコミどころ満載なんだけど、仕事はしようね?」

「チッ、騙されませんでしたか。流石はお嬢様です」


おいっ!今、舌打ちしたな?したよねっ!

はぁ~!疲れるよ…………


スノーは観念したように、トランクを開けると黙々と仕舞っていった。


「さてと、私も仕事をしようかな?」


少し時間があったので、机に書類を置くとペンを走らせた。


「…………お嬢様、私が言うのもアレなんですが、お嬢様ってワーカーホリックですよね?」


「必要な事をしているだけだよ?」

「お嬢様はただの学生なんですから、領主のお仕事は全て執政官達に任せるべきです」


珍しくまともな意見を言ってきたスノーにシオンは聞き返した。


「して、その心得は?」

「上が休まないと下がサボれません」


ガックリ…………


まだ短い付き合いだけど、スノーの事がなんとなくわかってきたシオンであった。








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