散歩のようなデートのような
今日は朝からとても気分がいい。
なぜなら今日は一か月に一度の城下町を歩くことができるからだ。
しかし王族である私は万が一もあるため絶対に一人は護衛をつけなければならない。そしてあまり大事にならないよう、できるだけ王族であることがばれないような恰好をしなければならない。
だが、そんなルールは私には些細な事だ。なぜなら護衛はロイ一人で十分だし、服装だってきらびやかなものじゃないほうが新鮮だ。
要するに今日はロイと一日デートができるということが何よりも幸せだった。
「今日のために用意した服、そしてプラン。よしっ準備はばっちりだわ!」
ちなみにロイは先に城門前で待ってもらっている。いつものように自室で待たれていたらせっかくのデート感が台無しになってしまう。ロイはなんとかしぶしぶ了承してくれた。
城門近くに行くと黒をベースとした私服姿のロイがいた。普通に似合っててかっこいい…
私が近づくとロイはこちらに気づいた。
「おはようございます、今日はどこに行かれるかもう決まっているのですか?」
「おはよう、ええもちろんよ。今日は私があなたをエスコートしてあげるわ」
「ありがとうございます。とても光栄です」
「それと!今日はお忍びでデー…っ!散歩なんだからお互い立場とか関係なしだからね?」
「分かりました」
「敬語もなし!」
「っ!わ、わかった」
「よろしい!じゃあ早速出発しましょ♪」
できる限り更新は続けます。
みなさんの応援がモチベーションにもつながるのでブクマ等よろしくお願いいたします。