表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Project.MUSCLE!!!  作者: 黒歴史おじさん
7/9

始まり part3 完成!

どうにか作ろう・・・仕事で死にそうだけどそんな事理由にならないからね。

 今回馬鹿長いクセに天秤みたいなエントリポイントはないでふ・・・ただの話し合い退屈でニガテ・・・

ただちょくちょく手直しするうちに着けるかもです。

「・・・・私ならお前を、リングに戻してやれる。」

 未知の魔術によって吹き飛ばされ、寝伏せたところに刃を充てられているヘラクレスと、この言葉を放つ異様な者による鎖なき拘束に身を縛られているグレアムに遠慮なく、その言葉は響いた。

 そして疑問も沸いた。いくつもだ。グレアムはいつものように的確に数個を、ヘラクレスはその倍ほどの疑問を持ち、口を開いてそれを問うた。

「・・・はぁ?何言ってんだお前。ていうかお前何モンだよ」

「おっと、自己紹介が遅れたようですまない。私はWorldGuardian・GP特務補佐官のアルベルト・ジャックだ。これから結構長い付き合いになる。呼び名は適当に考えておいてくれると助かる。」


 そして"それ"は長いセーターを脱ぎ、引き締まった明らかに男の体系へと姿を変えた。その時初めて、そこにいた者たちは彼が男であることを理解したのだが、無論のこと話はそれだけに終わらない。多くの者が口を開いて何かを問おうとするが、それらを遮るようにアルベルトは声を上げた。

「みんな聞きたいことが山ほどあるだろう。しかしいちいち答えるのは無駄の極みだから一方的に話すだけ話す。1度しか言わないから聞き逃したやつは知らんぞ。

 私はWorldGuardian、つまりこの大陸の内EmpireWestの諸国を取り仕切る政府を、更にまとめて制御する議会ことGrandParliament(GP)の保有武力にして、さらにその相談役を務める組織だ。そして私はその中で特務補佐官を務めているから事実的に彼らの関係者、要するにお前らの言うお偉いさんだ。

 つまりそういうわけだから、オメェさんに濡れ衣着せてその地位ぶんどるくらいワケねぇってことさな。それでまz「何が目的だ?」

 唐突に彼の説明をグレアムが遮る。だが実際、多くの者がその疑問を持っていた。もちろん酔って理性が飛んでるやつ以外ではあるが。


「いきなり話の核心に入るな…まぁ話に大きな違いはできねぇから構わねぇけどさ。

要するにそこのマッチョくんに「何かしてほしいわけだ。なるほど話が繋がってきたな」

「鋭いが話を遮るな。漫才じゃねぇんだから・・・だが言ってることに間違いはねぇ。

 そうだ。奴には戻る条件を付ける。たった一つ、シンプルなことだ。「なんだ?」

「・・・魔王を、殺してもらう。」

 その言葉とともに、周囲が凍り付く。実際、"宣戦布告"(詳しくは次回)の報は大陸全土に広まっていたし、ヘラクレスを除く誰もが、そのおぞましい存在に世界が焼かれているのを知っていたからだ。

 そう、ヘラクレスは知らないのである。戦いと、鍛錬とをひたすら繰り返す彼の日々に、世俗を知る余裕も、機会も、興味もなかったから。そして案の定彼が何か言おうとするが、その前にアルベルトが続けた。

*詳しくは次回

「うむ。そこのマッチョは知らないと聞いている。じゃ軽く説明しようか。

 いま世界は、トンデモない兵器を仰山抱えた異次元の軍隊"Diffarem"と、彼らを呼び、統べている魔王、そしてそれが持つ無機物の軍隊"Sphere"によって、歴史上類を見ないほどの危機に瀕している。

 我々が食い止めてはいるものの、正直な話このままだと時間の問題だ。奴らの軍隊に対してはある程度の解決法を見出したものの、彼らは時間稼ぎに過ぎない。奴の考える本当の目的はおそらく、

・・・・・・世界の滅亡だ。

 もちろん奴を殺してしまえばそれで話は終わりだ。しかし我々の軍は手いっぱいで、奴らの軍には今のところ隙がない。しかも何より奴はある理由から、一握りのとある素質を持った者にしか殺せないんだ。

「ある理由?「話をややこしくするな。それについちゃまた話すが今じゃねぇ・・・要するに、だ。」

「ヘラクレス、現状奴を殺すことができるのはお前だけなんだ。これは能力とか強さとかなんかじゃぁない。実際、今のお前に魔王を殺すのは多分無理だし、私を含めて多くの者がまだ、お前を倒せる強さにあることもわかってる。」


 この言葉に憤りを覚えたヘラクレスだったが、同時に彼は、その言葉に嘘はないと直感してもいた。自分はこの男が唐突に放った爆破の魔術を見切れなかったうえに、床の細工にも気づけなかった。いずれも卓越した技術の成す、芸術的なまでに隙がない達人の所作に起因するのだが、彼はそれには気づかなかった。そして仮に気づいたとして興味を示さないだろう。

 そんなことどうでもいい。彼は思った。

(自分はまだ井の中の蛙だったのだ…!)この事実を認めたくはないが、

「悔いを噛み締め、飽くても食らえ」彼の師が教えたこの言葉こそ、強さへの直通路であると知っていた彼は、それを噛み締め、あえて痛感した。そして湧き上がってきたこの向上心こそが、今自分が抱くべき最も大事な感情なのだと、ヘラクレスは幾多と並ぶ経験から感じとっていた。


 そしてそんな彼の心情をよそにアルベルトが続ける。

「今からカチコミ言って魔王直接しばいてこいとは言わん。ヒノキの棒一本渡してその軍隊相手にしろなんつう無茶もいわんし、それが無理なことくらいわかってる。奴らの軍隊は任せろ。お前には我々が手の回らないところで倒すべき敵を倒して、己を磨いた上で奴を殺すせばいい。「それは無理だ」はぁ?」

 決意を固め、漢の目になったヘラクレスが遮る。そして続けた。

「それは無理だ。俺は人を殺さない。ジェフと約束した。」

「・・・あぁ、"不殺の獅子"ってアレな。確かこんな奴か

 "己が敵とは、己が高みへ立つための者にあり、それ則ち、刹那の師なり。師を殺すは教を殺すに同義たりて、其、則ち教えの冒涜と心せよ。されど其が、意味なき血に手を染めたならばここに慈悲の余地なし。ならばこそ、"殺さぬものを殺すべからず。"だったか。闘道…ま軽く読んだけどさ。

 しかしなぁ、もしその教えのもとに考えりゃ魔王の奴ぁ真っ黒だぜ?でも多分何言ってもわかんないよなお前。だからちょっといいこと教えといてやるよ。」「なんだ?」

「奴ぁもうとっくに死んでる。」


**


 1月前・・・とある国の領内東、東端近くの村の話

「………どーしたよジェリー、また昼寝か?」

「しっかたねぇだろぉ?こんなクソ暇な仕事サボらねぇ方が間抜けてるぜ。」

「まぁ違えねぇけどな。帝国解体だかそれに伴うAEM大要塞の割譲問題とか何とか…そんなわけのわからん外交問題で揉めてたのはもう5年前、そもそも東の辺境で暮らす我ら田舎の憲兵隊には無縁だしな。」

「山賊だってここまで栄えてんだか栄えてねぇんだか分かりづれぇ村そもそも襲わねぇし、最近は都の衛兵共が本腰入れて“狩り”に興じてるから数自体減ってるらしいしな。」

「なぁんか外交事情が一旦片付いたからって外国の軍隊まで来てるらしいしな。何か…何だったかな、クオルテオスだかってのが」

「なんじゃそりゃ笑えるなwwまこっちに攻めてこなきゃどうでもいい…けど……っておい、ありゃ何

 瞬間、外を見やった衛兵の頭が吹き飛んだ。文字通りの意味で、だ。その先を見やり、何か得体のしれない結晶?のようなものが地面に突き刺さって爆発する。そして周りにいた人々を下敷きに潰した。だが・・・

 物見小屋の、否外を見れる場所に立つあらゆる衛兵は、村の外に映る信じられない光景の方を見ていた。

「なんだ・・・何なんだアレ・・・何だっていうんだ!!!!」

それは球体だった。

 丸く、白銀に鈍く光るもののどこかくすんだ言い表せぬ色の球。そしてそれが、黒く、ただ黒く、この世のものではないと断言できるほどに歪な黒い雷を光らせ、対照的に神々しく、白き光を連想させるほど輝かしい色立ちに、柱の形をした結晶を身に纏っていた。そしてそれらを容赦なく叩きつけ、その反動で動いているのか…?彼らはその纏った結晶を回転させ、明らかに繋がっていないのにそれで前進している。

そして彼らが向かうは…ここだ。

「隊長ぉぉお!!!奴らこっちに向かってます!!なんてスピードだ…こんな壁破壊される!!!!!」

 その球体は、確実にこちらへ近づいていた。それが一つならよかっただろう。問題は…その数だ。

「・・・・・・・なんて、なんて数だ。なんて軍隊だ!!!!確実に千は超えてる!こんなの勝てるわけない…!!おお、主よ!神よ!世界よ!どうかお助けを!!!」

 衛兵の中には、泣きじゃくり絶望を喚き、嘆き、その心を完全に折る者さえいた。そう、球の数は1000を、いや何千という数すら確実に凌駕していた。それはまさに海だった。


「馬鹿共!!!!怖気づくんじゃねぇ!!!多いからなんだってんだ!そりゃつまり少ねぇ数で潰す自信がねぇってことじゃねぇか!!そんなもんゴブリンと同じだろうが、立て!!!!」

「トニー!!今すぐ角笛鳴らせ!!ジャン!市民を今すぐ教会に集めろ!!!女子供は優先して地下へ隠せ!!!おいロブス!テメェなんで信号魔法まだ撃ってねぇんださっさとぶっ放せ!黒だ黒!!俺が許可する!!!」


 伝令のロブス青年が咄嗟に、覚えたての魔術で魔力の霧で形作る狼煙を発した。魔力の噴出で軌道上の空気を擬古させて霧を作り、専用の染料でそれを染め上げ色煙をあげる魔術だ。色はもちろん黒・・・

この村の全戦力でとても敵わず、撤退も難しい際に用いる最終手段だ。これは本隊が否応にも駆けつけるので誤報は厳罰に値する。しかしこの状況、言うまでもなく黒の狼煙を使うべき局面だったのは確かでもあった。

「隊長!!あんな数ゴブリンだって無理です!ここは逃げるしか「間抜けたこと言ってんじゃねぇぞ腰抜けジム!!」

「いいか!今俺たちが護らなきゃ誰が村の連中を護る!?主か?神か?それとも世界か?

 全て違う!!奴らこの状況を笑ってるに違いねえぜクソッタレ!!!

 奴らは見たところ村の誰よりも速く走るしここの馬総動員したってとても村の人口逃がすには届かねぇ。じゃあ何だってんだ!逃げるか?祈るか?命を乞うか?家族を見捨てて!?

 立ち上がれ野郎ども!!黒の狼煙は届いた。じき本隊が駆けつけてくる!それまで漢を見せてみろ!!!!」


 そこにいた隊長の本心からなる魂の演説により、絶望に暮れていた衛兵の3割は何とか回復し、そうでなかった者たちもスイッチが入る…雄叫びを上げる者さえいた。

「よっしゃ行くぞ!!ここが俺たちの死に場所d…

 瞬間、隊長の体が謎の爆発により四方に吹き飛んだ。また?否、次は上からだ。彼らが見上げると既に、上空を結晶の霰が覆っている…そして同時に、神の槍に見紛う雨は、彼ら諸共全てを破壊した。


……そこからはもう、語るに値するものではないだろう。彼らの自信、その要になっていた名も知れぬ隊長。その突如の死、そして破壊。すべては絶望にひた帰り、悲観に暮れ、おそらく今自らを嘲笑っているであろう神にすら祈りを乞うて、阿鼻叫喚の地獄絵図の中、全てが焼き尽くされたのだ。


 そして同日の晩、世界中の主要都市の役人にその知らせが届いた。この声明と同時に、だ。

「・・・我は孤なる王、ただ一つの帝。遍く全てにおいて唯一無二たる“魔王”ガリア・ブラムスである。

 諸君らの荒み切った世界を、私は再生することにした。じき、この世は我が袂にて新たなる芽吹きを見せることだろう。

 ・・・手始めに我が国の近くにある村を焼き払った。今ではわが領下に入っている。

 諸君らはこの終末を甘んじて受け入れなければならない。うぬらの犯し続けし罪、その贖罪の為に。」


**


アルベルト(以後A)「・・・とまぁ、こんなことがあったわけさ。」

ヘラクレス(以後H)「・・・なるほど、それが奴さんの"宣戦布告"か?随分なおとぎ話だな。」

グレアム (以後G)「本当のことだヘラクレス。この声明についちゃ俺も組合から知らされてる。」

H「ところでなぁ…なんだって魔王はとっくに死んでるのにそんな事してんだ?見るからにピンピンしてんじゃねぇか。」

A「あぁーちょっと待った。自分から教えといてなんだがこっから先は機密事項だ。酒場の談笑に使おうもんなら笑いと一緒に俺の首も飛ばされる。それについちゃまた別の場所でな。」

A「明日の昼、クリムオス区にある女神の噴水の所へ来い。そこですべてを話してやる。

 ・・・もし受けるなら、だけどな。」

そう言い終えるとアルベルトは懐から山一つ分の金袋を取り出し、カウンターに置く。どうみても彼の酒を"ここで"飲むには余りある額だった。

店長「お、お客さん…困るよ、こんな貰ったってまた出すとか次の場所はとかってのはナシだ…」

A「だぁれもそんなこと言ってねぇだろ。うまい酒に出す正当な値段だよ。まぁ単に会計メンドイからなんだけど・・・」

 そうして男は店を出る。そして音もなく、影も入り口にすり抜けたのが、目の慣れたグレアムには見えたのだった。

G「・・・あの野郎肝心な話すっぽかしやがった。」

H「何を?」

G「金だよ。俺ぁ傭兵だ。金がなきゃ動かねぇ。お前はあの砂場にもどれりゃそれでいいんだろうがこっちは違う。生活かかってん・・・「スマネ!!肝心なこと言い忘れてたよ!!!」

 唐突に外で爆音がしたと思った矢先、入り口の扉にアルベルトが立っていた。戸は無残にも、跡形を残さず破壊されている。

A「・・・ありゃ、スマンナ旦那。まさっきの金で足りるだろ。

 そんなことよりも、だ。肝心なこと話し忘れてたんでな。」

A&G「金。」

A「お!察しがいいじゃないか傭兵。そう金だよ!お前らこれがなきゃやる気出さねぇだろ?

 生憎こちとら金なんぞ余ってるくらいなんだ。その上今回は上から報酬も出てる。まぁ近く賞金賭けるんだが・・・まずお前らには話しといて良いだろ多分。」そう言って彼は懐から帳簿を取り出し、何やら探し始める。間違いない・・・魔王の首の値だ。

 途端に、酒場がざわめく。実際、彼らはなんの言ってもアルベルトの話に聞き耳を立てていたし、その4割ほどが冒険者だからだ。相手は今話題のやべー奴こと、魔王。しかし人は、金次第では死の沼に喜んで飛び込むものだ。ただでさえ命知らずで冒険やってる者たちが、目の前に金の木と、それを護る獣がいたとして、どうして退けようものか。彼らの血が滾り、酒と武者の気が成す熱に油を注がんと、アルベルトが帳簿を閉じ、その口を開いた。

A「・・・100だ。」

A「報酬は100億G(*)。この国の相場だ。」

*Geltla。短くジェルトと呼称される。かつて帝国を統一し、その死没の前1刹那まで国の政治に生を注ぎ続けた伝説の初代皇帝こと、ジェルト1世になぞれらえてこの名となった各貴金貨幣。ピカピカ。

通貨としての影響範囲はEmpireWest全域だが帝国解体以後は国によって価値が違う上に常に変動するため、相場はものすごくいい加減。他国で同じ価値を持たせようと思うとするとその全額を有形資産か小切手に変える必要がある。M.Kの相場では大体1Gelt1000円くらい。つまり魔王の首は10兆円である。

使いずらいと思うかもしれないが、ドルに対するセントと同じで下位にDalim(100円くらい)Galia(1円)がある。

 告げられた衝撃の金額が明かされるのもの、場に訪れたのは奮起ではない。消沈だ。

 100億G、個人が一生使いきれないどころか、新しい国を一から宣言できるほどの途方も無い額。というか実はM.Kの防衛予算総額の1/3なのだ。間違いなく自分が手を出していい存在じゃない。一部の馬鹿を除いて、ほぼすべての者がそれを理解し、同時に意気消沈したのだ。

 普段から彼らの目にする獲物は、高くてせいぜい巨大マフィアの壊滅報酬2億G程度。しかもこれは国家がこれだけの金で済むなら安いという意思表示である。そのためほとんどお飾りか、他の国家が報酬目的に軍を送ることを前提とするレベルであり、個人の手に負える問題ではそもそもないのだ。

 それが100億。国家どころか、世界の怨敵なだけあってあらゆる国が金を出し合ってるわけでまぁ、この額もむしろ安いくらいなのだが、少なくとも個人の対処は普通に無理である。

A「唖然とするのもワケねぇさ。奴が本気出して軍を動かしゃ国の1つや2つ丸々潰れる。実際これでもWGが仲介料2割取ってる上に各国は必要ならもっと払う気でいる。最早人類が一個として立ち向かっていい相手じゃないんだよ。」

A「まぁヘラクレスと同じさ。何も一人で殺せとは言わねぇ。そりゃ不可能だ。参加したいなら志願し、必要に応じて我々の協力に応じてくれるだけでいい。それだけでもさっきの仲介料から一部渡す。ついては近日、手配書を組合に送り斡旋する。出たいものはクソ煩わしく俺にたかるんじゃなく組合の指示に従え。」

A「そして!ヘラクレスにも課した条件且つ、まぁ不可能だろうがもし!魔王を直接殺した者には特別報酬が用意されている。それは・・・どんな願いも1つだけ叶える権利だ!

「もちろん、我々議会が影響できる裁量の中でだがな。それでもCAL王女の3姉妹娶るとか、Adolioの民営機関を一から作って人員まで用意するとか、新しい法律を常識の範疇で作るとかってばかげた話は大体可能だ。なんでもござれさ・・・なんせ無理だからな。」

 しかし彼の言葉が、同時に聴衆に火をつけたのは言うまでもない。巨大な褒美と、その達成を無理と唱える挑発。この二つは、酔いの回った人々の、忘れかけていた一攫千金の心に再点火するには十分な火種だったのだ。

 人々が騒ぎ乱れ、自らの決意を得意げに語る中アルベルトは徐に姿を消し、そしてご指名の英雄二人も、酒の味を忘れて再び決意を固めた。

G「・・・やるぞ。俺は。相手のしようがない軍隊は奴らと、あの胡散臭い連中に任せりゃいい。俺は着いてく。なんというか・・・ここでやらなきゃ、俺という男は完全に終わっちまう気がするんだ。」

H「俺は・・・はなっから選択肢なんかないからな。戦うこと自体が、おれの"生きる"意味だからだ。

クソッタレの蛮兵なんぞにされない分十二分ありがたいさ。」

G(いやされてるだろお前・・・)と心で思いつつも顔には出さず、胸に留めておくことにした。

 それに彼には気になって仕方ないのだ。

G(・・・奴は"ヘラクレスにしかできない"と言った。俺たちじゃ無理だともな…どういう意味だ?あれはただの挑発なんぞじゃねぇ、だが・・・・・・ダメだな。今は情報が少ねぇ)

そしてその“意味”は、彼が思い考える以上に重大なものだった。

フィーフ・・・途中掛けという逃げを挟んだもののとりあえず書けたぁぁぁ!!(途中式やめるとは言ってない)

5151文字(偶然)!ご精読ありがとう!

 終わりが見えないのが終わりとはよく言ったもので…(終わるわけじゃないよ!)ENDが一向に見えてきませんwww魔王と対峙するころには総合何文字になってることやら。まぁいいですけど。

 ゲーム用に割っておいた分岐の決定や自由時間の返上もしないといけないし忙しいのなんの・・・

昇進でハッピーニューウォークと思いきや!やっぱ最初はやること多いのね…

おじさんの毛根を執拗に攻撃する後輩のストレスに第2防衛線が限界を迎えており…!

さて次回の予告ですが・・・この途中掛けの完成じゃなくて次の回ですね。

だいたい9月中旬~下旬くらいかな。軽~い休載も兼ねてちまちま書きつつ完成自体はこれみたくちょっと長引くかもです。バトルが恋しいって?じゃ次の回の前になんかサンドするか・・・

え?言ってない?おじさんがバトル書きたいんだよww

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ