【クリエイションクリップ】闘技場と闘士について
あまりにも説明不足な点が多かったので急遽補足説明用の設定資料の項を設けました。
この次話を読む前に一読いただくことを推奨しますが、ぶっちゃけ帝国については読まなくて大丈夫ですwww闘技場についての説明で必要だったので設けただけです。先に書くべきでしたね…何のための前書きだよ…
今後こういうのはちょくちょく挟むと思うので説明不足な点の補完はこっちで済ませます。
-帝国(MuscleEmpire)-
かつて西大陸全土を領に収め、統一した人類の歴史を最も大きく進めた国家。
西大陸全土の技術者を統合して機関を作り、当時最先端だった初の魔術伝導装甲(ArmoredMagisFrame)を作成し、極めて高い軍事力を整備した。
"神"の力を研究し、そのエネルギーを様々な用途…こちらでいうところの"電気"の如き利便性を持つ物質として利用することに成功し、そのパイプラインを確立してインフラを掌握。謀反の気を起こした都市のエネルギー供給を停止することで、確実で絶対的な支配を可能にした。道路、鉄道などの整備もその力のおかげで円滑に進み、西大陸のあらゆる都市を道路か線路でつなぐに至った。
当時極めて散漫だった魔術の知識を1つの機関に統一、国の総力を挙げて無数の、そしてレベルの高い学校を多数整備することで、大人も含め、国家内のあらゆる人間が言葉を理解し、識字、魔術を使えるまでに至った上、専門の研究機関もそれに伴って規模を増し、魔術自体の研究も大きく進んだ。
西大陸全土の種族(Muscles,BlackStart,WhiteVrain,IceElf,AdoltElf,DolAlf,MulieAlfの7種族。中立友好国家を含めればGigant,Catain,Dogles,Lizardianの4種も入る。)を平等に支配しなければならないのだから、差別主義者を差別する主義を国ぐるみで提唱し、政治を牛耳る議会の人間の配分を均等に分けなければならない憲法も設けることで、差別主義を徹底的に根絶した。
こんな数々の功績、歴史的進歩を遂げた帝国はそりゃあもう栄華を極め、190年も大きな戦争さえ起こさぬままその形を保ったわけだが、末代に暴君が現れ、解放のため極めて巨大な内戦に発展(EC196)。
史上最も凄惨な戦争として多くの血が流れ、混乱のまま帝国は解体(EC248)。そして時が経ってかつて属国が元の姿に戻り、帝国が残した多くの革新と革命だけが、便利な名残りとして残った。
-帝国立大闘技場-
帝国歴(EC)006年に創立し、今年(296)で290年経ったことになる、歴史的に最も古く、最も巨大な闘技場。にもかかわらず、現在も補修どころか改修と増設を重ねて巨大化しながらいまだ機能している。
当時の帝国では統一を宣言したことによる蜂起や内戦が後を絶たず、国としては極めて不安定な状態にあった。学術の統合と、帝立学園の整備。種族間差別主義者の弾圧と処刑。政治基盤とインフラの統制。国も、国民も疲弊しきっていた。
そこで建てられたのがこの闘技場と決闘制度である。ちょっとした喧嘩から婿決めの決闘に至るまで、さまざまな理由でここが使われ、その高い報酬とレートから町の荒くれ者は野盗よりいい稼ぎとして、闘士になり一攫千金を目指した。そして白熱した"もっとも純粋なスポーツ"は、瞬く間に帝国の国技などと言われるまでに広がり、成長した。
結果として本来市民のストレスを晴らすための娯楽施設だったのが、帝国の立派な資金源の一つに様変わりしたため、国を挙げてこの文化と施設の拡大を宣言。文化の拡大は思うようにいかなかったが、施設の増設、回収を進め続けた結果その規模そのものが拡大し、最終的にMusclesの間で当たり前に存在する憧れの競技として、根強い人気と、興味を持った他種族が多く参加することにより、その分布も予想外に浅く広く浸透した。
帝国が解体され、王国として再建立された今日でもこの競技は深く根付いており、その進んだ時代からは想像もつかないほどに原始的なスポーツとして親しまれるに至っている。
-チャンピオン-
かつて闘技場で最強の男がいた。
その男はあらゆる敵をその"純粋な暴力"でねじ伏せ、文字通り二本の腕に全てを掴んだ。
当時の決闘にルールなどなく、ある時は薬品で、ある時は連弩で、またある時はAMFさえ用いられたが、その全てを、男は蹂躙し、常に勝利を勝ち取っていった。彼の連勝記録はいまだ破られていない(216戦216勝216KOエキシビション582戦582勝582KO)。
そのあまりの勝率から男に賭ける者が続出、暴落したレートと、彼を煙たく思う主催者の理不尽なマッチングにかかわらず、男は勝ち続けた。
そして闘技場は大赤字を喫し、ついには男に屈し、主催は男を"特別な存在"として、"10戦連勝しなければ彼に挑めない"というルールさえ設けた。
男はその腕に全てを、仕舞には自分の世界さえつかんで持ったわけだが、意外にも男は貧しかった。彼はその報酬のほぼ全てを、常に貧民と当時まだ横行していた被差別者や孤児などに与え続けていたのだ。そんな彼を常に見る市民は、自然と彼をこう呼ぶようになった。"Champion"(英雄)と。
彼の作らせた法は市民と闘士の絶対的な支持によって残され、その地位も自ずと"チャンピオン"と呼ばれるようになり、その地位は"かの腕のもとに全てを勝ち得た証"として、伝説となった。
いや~埋めきった!1983文字!ご精読ありがとう!
設定ありきで作ってるからこういうの作らないと、どうしても穴あきチーズみたいに矛盾だらけのストーリーになっちゃうんだよねww今後もこんな資料挟んで補足していくから、読まないとわかんない箇所とか多分説明しないし、し切れないからできないんだ・・・ゴメンな・・・
ただ今度からはちゃんと話の前に挟むから先に話読んじゃうってことはなくなるはず!…たぶん。