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伊万里、大宰府、生まれ故郷に

伊万里、大宰府、生まれ故郷に


 昨日の酔いはあるものの、朝から食欲旺盛、和食洋食、馬のように食らう。でも馬は草だけ、俺の方が馬以上か。定刻通り8時出発、先発は私、伊万里を目指す。佐賀は焼き物の国、有田、唐津は誰もが衆知。全部廻れないので、ひとつだけ、で、伊万里にした。


 大川内山に窯元が集結しているということで、約1時間コース。途中嬉野ICの交差点に差し掛ったとき、忍者がいるではないか、正確に言えば忍者に扮した外国人が。器用に、刀を振り回し、通行車両の注目を浴びている。横目に見ながら通りすぎ、あの忍者眼鏡かけていたよね、甲賀かな、伊賀かな、と話していたら、宏がぽつんと、佐賀じゃない、一同大爆笑。


 伊万里に9時前に到着、まだ誰も来ていない。正面には陶器で作成した街の地図が、その大きさ半端ではない、高さ3メートル、横は5メートル、訪ねたい窯元が一目で分かる。響子ちゃんが見たがっていた登り窯も地図に書き込まれている、小さな川を挟んだ向こう側。


 坂道を登り、川沿いに歩けばそこに、想像してより幾分小さいけど、6段窯になっている。ここから火をいれて24時間休みなしで焼くのよ、と響子ちゃんが宏に。裏手には、小学校の分校跡が。こうして一周し、所々見て歩く。流石、名工の里、どの作品も見事、しかし作者のことは何も知らない私には、作品の良し悪しは分からない、いつもそうだけど、値段の方が気になる。


 今回の目的は、お猪口を買うこと。酒に凝ってから、生意気にも器が気になる、で、ここで、と。哲也と響子ちゃんは熱心に見ている。小生、昨夜の呑み過ぎがたたって腹が痛い。1時間半程見て歩き、次の糸島を目指す。今日も朝から暑い。昨日と同じ、むんむんする。クーラーを利かしながら、宏が運転。糸島の手前で哲也に交替し、一路飯塚を目指す。


 昭和41年12月31日は宿を決めていなかったので、下関のとある駐車場の路上で寝袋を敷いて野宿したが、寒くて寝られない。で、夜中から関門トンネルを目指す。通行料は10円だったかな、真ん中程に線が引かれており、一歩渡れば、そこは九州福岡、生まれ故郷、はるばる来た。


 道を、左に取り、大分の行橋から飯塚に入るコース。もう元旦、夜の5時頃到着、飯塚駅に自転車を預け、バスに乗り、運転手さんに降りる停留所を聞いて、坂を登ればそこが育ったところ、母の2番目の妹、イセ叔母さんの家に到着。7泊8日の自転車旅、よくぞきました、その話をしながら、飯塚の町に入る。


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